2017年2月28日火曜日

TPOが微妙に違う




飛行機ならまだ命懸け感満載だけれど綾ちゃんはそれ以外にも
電車の中だとか思いもよらぬところで満場の拍手が沸くのを
目の当たりにしたことがある。病人が出てうまく救急隊員に救助されて
再び電車が動き出した瞬間だったりとか。


なんとなく、「拍手」のTPOが日本のそれと微妙に違う気がするなあ。
うまく説明できんけど。


綾ちゃんの理解が違っていたらごめんなさいだけれど
こう、ドイツの人たちのする拍手の「間合い」って特殊空間に
意識せずして入り込んだ後にハッと我に帰る瞬間の喜び、みたいな
感じがあるなあ。







金曜日に吹奏5重奏のコンサートがあって久々に音楽会に行きました。
5人のうちお二人が綾ちゃんの知り合いの音楽家さんです。



暖かい拍手に迎えられる5人。
こういう笛中心のコンサートって綾ちゃんあまり経験ないので
新鮮でした。ラベルとか綾ちゃんの好きな曲もいくつかあった。
笛を聴くのってなんか胸がすーっとする。



2017年2月26日日曜日

例えば飛行機




飛行機がランディングした瞬間うわーっと拍手が起こったという
場に居合わせた方っていらっしゃるでしょう?


あれって日本国内の旅客線では体験したことないですよね。
でもドイツ発便だとまず普通の出来事だ。


綾ちゃん的にはあれはどうもいただけない。


飛行機という巨大な鉄の塊が空中を飛ぶという不可解かつ不自然なる事実を
まざまざと思い知らさせるからだ。飛行機に搭乗するということが
それだけ「特別」なイヴェントでいちいち「命がけ」感が高まるからだ。


どれだけ旅客機が安全な乗り物か、乗用車の事故と比べて
事故率がいかに低いか、上空気流間では飛行機など紙飛行機以下の
相対的重力なのだと説明されても感覚的にわからんものはわからんのだ。


アタマの固い(一般的に、と注釈をつけておいてあげよう)ドイツ人は
どうやら綾ちゃん派らしく一回一回飛行機が着陸するたび
ほー、今回も生き延びられたよ的な感慨を持つのだろうか。
空の上を飛ぶという不可解な物体の「曲芸」成功に敬意を表するのだろうか?


とんでもない小心者で怖がりの綾ちゃんは実は今でも飛行機嫌いだ。


高いところ大嫌い。


気持ちはわからんでもないけどあの拍手はやめてほしい。
綾ちゃんの飛行機恐怖症がますますひどくなって里帰りや
遠くのバカンスに行けなくなってしまう。




さてファッシングの季節近所のパン屋さんのショーウインドーは
クラップフェンというドーナッツが並びます。


ここ数年で種類も豊富になりました。
どれも美味しいです。



2017年2月22日水曜日

拍手



       初めてスキーに行った(そして雪山遭難もどきに陥るとは
      思いもよらなかった)時のこと、ケーブルカーがもうすぐ
      スキー場に到着という間際に当時19歳だった仲間の一人の
      男の子(日本語しか出来ない)が大はしゃぎで



         『ドイツ最高峰に到着!やったぜ!』



      と大声でのたまわった。



      もちろん日本語だったのだけれどこの状況で何語であろうが
      内容はわかりきっている。ケーブルカーに乗っているお客さん全員が
      拍手と歓声で彼を歓迎した。






シュタルンベルク湖
雲に隠れてるけどツークシュピッツエが先にある。


そういえばドイツの人ってよく拍手するよねえ。
皆さんもえ?ここで拍手?って驚いたことありません?



       

2017年2月20日月曜日

速さについていけない



その後綾ちゃんがきちんとスキーを習ったのは日本でだった。
白馬とかそこらへんだったかなあ?日本にはドイツみたいな
無茶なリフトないし。なんとかゆっくりなら滑れるようになりました。



これこれ。このテのツナにぶら下がるタイプのやつ。
スキーできん奴には無茶でしょう。今でも苦手。すぐ流れを止めちゃいます。



スキーの醍醐味は冬の大自然に飛び込む爽快さなんだそうだけど
それでなくても怖がりで運動音痴の綾ちゃん、ムリムリ。
なんとかかんとか初心者コースをゆーっくり滑ればそれで満足。
まあ、カーブとか上手くいくとちょっと気持ちいいけどね。


去年だったかドイツ人の友人に誘われてそり遊びも体験したけど
そりってこれまた本気で速くておったまげた。
とにかく綾ちゃんはあのスピード感にはついていけない。


ウインタースポーツには残念な綾ちゃんでした。あーあ、だっせー。




この間、友人Rと待ち合わせて久々にドイツ飯屋さんへ。
ベジタリアンランチメニューはカルトッフェルタッシェ
(衣なしコロッケ?みたいなの)でした。


2017年2月18日土曜日

小説に出てきた?




悲劇の雪山遭難の悪夢から10年以上経った頃だろうか、
暇つぶしに読んでいたミステリー小説で綾ちゃんの体験と全く同じ
エピソードが出てきて目を疑った。



あの頃片っ端から夏樹静子作品を読破していて
いったいどの短編集に収録されていたか記憶が定かでない。
この本か、あるいはこの前後の作品です。


夏樹静子氏は福岡にもご縁のある方だけれど、もちろん
綾ちゃんとは縁もゆかりもない。、、、が、スキーに駆り出された
状況やなんとなくリフトで頂上まで流されるようについて行った女性の
感じが綾ちゃんの時と酷似していて驚いた。


話がそれるが夏樹静子さんの全く別の作品で、もう一つ、綾ちゃんが昔
被ったとんでもない出来事がまるきりそのまま作品のエピソードとして
描かれていてぶったまげたことがある。今となっては笑い話にできる
内容なのでそのうち紹介するね。
でもかなり微に入り細に入り、まるで綾ちゃんの密着取材をして
そのままミステリーの素材にした?というような内容なんだ。
舞台は日本となっているけれど。そういうことってあるものなのかなあ?
(綾ちゃんの体験はドイツでのものです、ちなみに。)


さらにそのあと数年経って文壇に東野圭吾が鮮やかに登場してから
(残念ながらこれも作品名を思い出せないが)やっぱりどこかの
短編に「未必の故意」でスキーのできない女性を上級者コースに
連れて行って事故に合わせる、そしてその亡くなった女性の縁故者が
復讐するとかいう筋の短編を読んだ。


こういうのって作家さんたちはきっと色々綿密に下調べしてると
思うんだけど、綾ちゃんだけでなく結構あるあるエピソードなのかなあ?




本文と無関係です。スーパーマーケットTengelmannにて撮影。
これって「うまか棒」??79セントってお得?



2017年2月16日木曜日

綾ちゃん的雪山遭難の思い出




        まだ20歳代だった留学時代の綾ちゃんが当時仲の良かった
       男の子たちに誘われて初めてスキーに連れてってもらった時のこと。



        向かった先はドイツ最高峰ツークシュピッツエ。もちろん
       予備知識ゼロ。全員スキー イン ドイツ初めて組。大丈夫な
       わけがない。しかも綾ちゃん以外全員上級者だった。



        ずいぶん後になってわかったんだけどツークシュピッツエには
       意外とコースが沢山なくて上級者コースと初心者コースの二つだけ。
       んで何もわからずみんなについて行ってリフトで山のてっぺんまで
       きてしまって肝を冷やした。綾ちゃんの足元はただの崖にしか見えない。
       まだ何もできないのに友人たちはどんどん滑って見えなくなって
       しまった。(スキー初心者の綾ちゃんに教えてくれるという約束を
       全員忘却していたのだ)


        その時すぐにリフトに戻るという選択を思いつかなかったのが
       若さというかバカさの至りでちょっと(命がけで)移動しては
       転びまた転びというのを繰り返していた。両側は本当に転落したら
       死にそうな風景だしとりあえずリフトの真下近くに寄ってザクザク
       雪山下山に取り掛かった。


        友人の一人が二週目の時に綾ちゃんに気づいてそばに寄ってくれて
       「除雪車を捕まえて救助してもらえ」とアドヴァイスしてくれたが
       叶うはずもない望みだった。



        結局この日自力でスキーコースの頂上から麓まで降りてきた
       綾ちゃんだったが友人たちがたっぷりスキーを楽しんでそろそろ
       帰るべ、という頃ようやくたどり着いたという馬鹿げた結末だった。



           身体中痛かった。実際打ち身だらけだった。


           

         いや、コース自体は沢山あるなあ。あの時絶望に
        打ちひしがれながら下山したのはどのコースだったんだろう。
        登山鉄道を降りてすぐ立派なケーブルカーに乗ってすごい
        急斜面のところだったけど。
        今思い出しても悪夢にうなされそうな出来事だったな。



2017年2月14日火曜日

これも生意気




       しかし真冬だっていうのにスキー、スケート、そりの話題は
      一切ナシ。プールとサウナの話題に終始するあたりがウインター
      スポーツ音痴ぶりを発揮するねえ、綾ちゃん。



       なんてったって九州オンナじゃけんのう。スキーなんざ
      小さい頃にはテレビで見るものだった。スケート場はあったので
      冬場には割と連れて行ってもらったけどね。



       大学生の頃、スキー場に一度だけ連れて行ってもらった。
      が、時すでに遅し。20歳の綾ちゃんにスキー靴の違和感は
      甚だしく立っていることも容易でなくブレーキの練習だけして
      「滑る」までは至らず温泉に寄って帰ったというだけの
      家族ドライブにとどまった。(綾ちゃん姉の元カレが連れてって
      くれたんだっけ。懐かしい思い出だ。)




       でも綾ちゃんだって一応スキーは滑れる。そおーっと、だけどね。



       ということで綾ちゃんのスキーデビューは生意気にもドイツだったんだ。
      どこってドイツ最高峰の「あの」山だったんですな。これも生意気か?





まだ夜は氷点下の寒さなのに待雪草が咲いていた。





           

2017年2月12日日曜日

衛生観念には個人差があるので、、、



     
      プールの話題なので一応衛生観念の問題にも触れておこう。



      公営のプールでは衛生問題はしょっちゅう取りざたされるし
     深刻な問題を引き起こしかねない。
     実際にプールへ行った翌日腹痛と下痢を起こしたとかプールへ行くたびに
     水虫をうつされるとか、その種の話題は尽きませんよね。



      ドイツ人はケチなのと(風呂代の節約)清潔好きが相まってか
     プールではしっかり体を洗ってプールに入るしおしまいはボディソープ、
     シャンプー等で徹底洗浄してから出てきますよね。とことん衛生に
     関しては抜かりなく最後は自分で責任を取る、ということなのかな。


      綾ちゃんはミュンヘンのSWMの公営プールは綺麗で衛生的だと
     書いたけれどそういえばもう随分長いこと日本のプールには行ってないし
     比較できる材料は何一つ持っていなかったんだとはたと
     気がついたわけなんだ。

      綾ちゃんの知る限りでは、以前は幾つかのSWMプールは老朽化して
     いたのだけれどここ10年ほどの間に全て(Mueller'sches Volksbadだけは
     古いままです。歴史的建造物だしもともと美しく造られているしね)
     改装されて、お客さん目線で綺麗、清潔になったなと感じている。
     でもそういえば水質を測る頻度とかはおおような気もするなあ。


      このブログの読者の皆さんはあるいはもうお気付きのことと
     思いますが、綾ちゃんはとてつもなくおおようで神経質には
     程遠いタイプの女性でございます。もちろん医学、法律上の
     衛生学の予備知識は常識的に持ち合わせているつもり
     ですが、まあ、それと性格は別物だということですな。あはは。


      ということで衛生観念の尺度には個人差があるのでお気をつけ
     くださいませ。
     個人的にはあまり清潔に神経質すぎるのは健康に悪いので「ある程度」
     ラフであった方がいいかな、と思っていますが。



                   

Bad Forstenrieder Parkここのプールは超スタンダード。
昔この近くに住んでいたから週2回通っていた。一番思い出深い。
ちなみにここのサウナはお庭も含め居心地良し。おすすめです。




     

    



     
     


      

2017年2月11日土曜日

塩水でちょっぴり豪華な気分のプール


    
       West Badは他のSWMプールより少しだけ入場料がお高い。
      リゾート感覚満載の施設です。
      
              

塩水なんですね、全部。
バート ライヒェンハルの塩水だと聞いたことがあるのですがHPからは
情報が取れませんでした。お塩で有名な場所ですよね。


塩水だと浮きやすいということだけでなくお肌もピカピカになる
感じがあります。だからと言って健康や自然派を謳っているいるわけでない
普通さが綾ちゃんには心地よい。スライダーもあるし夏場だと外は
FKKという無法地帯、つまり裸天国になるんですね。


ここには綾ちゃん、週末や真夏日には近づきません。
すごい人でイモ洗い状態になるから。子供が小さい頃にはよく行ったなあ。


そうだ、FKKの話題もそのうちしよう。




2017年2月9日木曜日

プール好きには嬉しいミュンヘン



       綾ちゃんはね、お恥ずかしいほどの運動音痴なんだけど
      水泳は好きなの。全身運動としてもおすすめだから定期的に
      いきます。しっかり時間が取れればサウナも行きたいから空いてる
      曜日に女性サウナが空いてるプールを検索してから行く。


       つまりミュンヘン中のプールにはどこも行ったことあるどころか
      交互に利用しているのでどこのプール事情にもある程度詳しい。


       SWM運営のミュンヘン公営プールはどれもスタンダードに
      レベルが高いと思う。お安いしかなり衛生的だし(一部の例外は
      あるけれど)。お休みも順番だから年中どこか空いている。




            

例えばアラベラパークのCosima Badは波のプールでかなり面白い。
黙々と泳がなくてもものすごい波に揺られているだけですごい運動量だと思う。
ただここは子供の数も多いので衛生的に不安だという声を聞くこともある。



2017年2月8日水曜日

サウナで乾杯!する老婆たち



      高齢化社会だなーってここでも思う。パワー溢れる元気な
     おばあちゃんたちにここサウナでよく会うからだ。


                         

ユーゲントスタイルの美しいプールMuellersches Volksbad
ミュンヘンの街中イザール門近く。


ご老人たちの集会場と化している施設はいろいろあるけど
(病院の受付ロビーとかね)女性用サウナの日もそうで
通いなれると明らかにいつも同じ団体と遭遇することがある。


サウナパーティーの話を以前したけど彼女らがズバリその年代かも。
籐(とう)の買い物かごにグラスとゼクトの瓶を入れてピクニックっぽく
盛り上がっている。


ええ〜?サウナでお酒って死なないんだろうか?って心配して
見ていたら、1回、2回、3回とサウナに入ってそれが終わると
「おつかれさまー!」って乾杯してるよ、6人くらいで。


いやー、楽しそうだねえ。






2017年2月6日月曜日

ドイツって北欧だなーと感じる瞬間




サウナってフィンランド発なんだけど、ドイツで入っても
いやー、ドイツって北欧だなーって感じる。冬めちゃくちゃ寒い国、
そして乾燥している国ならではの長物だよね。

無理やり汗をうわわーって出してああさっぱり気持ち良いーだからね。
終わって出てくると体ポカポカ新陳代謝が良くなって生まれ変わったように
感じるよね。



これはウイキの写真です。


SWMだとどこのサウナでも60度、90度、それからスチームがある。
綾ちゃんは最近どうも根性なくて90度に耐えきれない。
ちょっとだけ90度試して後は60度ってパターンが多いけど
やっぱり90度の方が汗の出方が激しいから我慢の甲斐あって
後の爽快さが違うよね。

そしてどこにでも屋外&屋内の休憩所があって冷た〜い水風呂もある。
これも一度体験すると病みつきになる爽快さがあって
いっぱい汗かいた後にさっとシャワー浴びてすぐに飛び込む水風呂が
きゅうっと汗腺を締めるのか身体がぽわわんと温かくなります。
ゆっくり時間をとってお昼寝できる嬉しさもあるし。


血圧の高い方や心臓病など持病をお持ちの方は無理だけど
アトピーとか喘息にもいいし女性疾患など循環を良くすることで
様々なトラブルが改善されます。
綾ちゃんもセルフメンテで定期的に時間を作って行ってます。
(綾ちゃんはだいたいまず30分くらいプールで泳いでからですね。)



ドイツで一度体験してみたいけど勇気が出なくって、という方
いつでも綾ちゃんにお声をかけてくださいねー!







お正月のシュタルンベルク湖の風景


2017年2月5日日曜日

ドイツのサウナは混浴です



ドイツのサウナって混浴なんですよね。
綾ちゃんがミュンヘン大学の学生だった頃、オリンピア公園プールの
サウナだけが唯一毎日女性用コーナーが別枠であったけれど
改装によってそれも今ではなくなった。



いやん、恥ずかしい!    赤鬼


ドイツの女性は恥かしくないのかと言うと
もちろん結構恥ずかしい。少なくとも恥ずかしいという女性が多い、と思う。

これはね時代とともに変化したようで綾ちゃんが学生だった20年近く前は
学生だけでサウナパーティーとかやっててみんな(混浴)でサウナに入って
そのあとお酒を飲むとかいう「会」が催されていたりしたんだ。
なんかこういうのって思想的時代背景とかありそう。よくわからんが。


綾ちゃんも誘われたことあるよ。


行くもんか!    青鬼


ということで各公営プールはそれぞれサウナ女性の曜日というのを
設けているので前もって検索して行くんですな。
カップルとかで行きたい人は普通に混浴へどうぞ。




それもいいかも。   水色鬼?  
袋の中身は節分豆でした。もとこさん、ありがとう。





2017年2月3日金曜日

消えたプール



寒さが和らぐとホッと一息
雪がなくなるとやっぱり寂しい。


風邪が全快の綾ちゃん。なまりきった体をほぐしたい。


今日は久々に朝授業を終えたらあとはフリー。息子もいない。

よっしゃー!ひと泳ぎするかー!っとプールに行ったら、、、。



アイススケート場になっていました。


しまった。なんというポカ。ここプリンツレゲンデンのプール
冬はアイススケート場と化すのでした。アイスホッケーやってるよ。



ということで予定変更。まあ実は最初から半分予定してたんだけど



綾ちゃん、サウナにやってきました。



なんかちょこちょこ笹があったりアジアっぽい。





結構広くて清潔です。ミュンヘンの水道会社SWMの公営プール施設には
サウナが付いています。




なかなか居心地いいんですよ。


詳しくは明日説明します。



2017年2月1日水曜日

初心者のあるべき姿?




       そうだ。何が間違っているって初心者がいきなり家呑みするのが
      間違っているんだ。しかも親のお相伴でもなく突然の一人酒だもんな。



       普通は飲み会、コンパ(って何語だ?英語か?)とかで「場に流されて」
      いつの間にか乾杯に付き合ってビールとか飲み始めるんだよね。



       外で飲むからビールが一杯いくら。お酒に慣れない子はチューハイ
      やサワーにして、いやいや、これはむしろ悪酔いするから危ない、とか
      なんとなく覚えていくんだよね。
      自腹で飲むから自分の「身分にあった=懐具合、自分も仲間も気を使わぬ」
      お酒の種類を覚えていく。


       今では誰も信じちゃくれないけれど、綾ちゃんは昔ビールが嫌いだった。
      乾杯の度にビールかジュースしか選択肢がないのが不満だし、えいやって
      我慢して胃に流し込むと、隣から「まあまあまあ」とかって継ぎ足される。


       ビールに目覚めたのは2度目に(夏)ドイツに来た時だったんだけど
      その話はまた別の機会にね。



       確かに綾ちゃんは息子に、飲むならすでに空いている(ワインの)瓶から
      味見してもいいよって言ったんだけど、台所裏の倉庫を改めて覗いてみると
      お菓子に使うキルシュリキュールとかラム酒とか使いかけのアルコール
      度数のやたらと高いお酒もごろごろある。何てこった。危険極まりないな。



       でもこんなの母親が息子にレクチャーするのなんてちょっと変だよね。




週末にゼクトを開けた。お正月にお友達のゆきこさんに
いただいたもの。半分以上残っていて冷蔵庫に入れておいた。
「美味しかったよ。飲んでもいいよ」と言っておいたら
大半なくなっている。
ゆきこさん、親子で飲んでまーす!