2020年12月31日木曜日

希(ねが)いが道を切り拓く〜志を立てるということ

                                               令和2年の新年に一つ目標を立てた。


              新年の抱負というやつだ。


     親しい友人の何人かには教えちゃったね、どんな抱負だったか。

     われながらナニ考えてんだって言うとんでもない抱負だった。


             そして綾ちゃんは一応頑張った。

     なぜその目標を立てたのか、その時はぼんやりとした予感のようなものしか

     なかったのだけれど、、、

     そしてその抱負と今年一年の綾ちゃんの軌跡はおそらくどこかで繋がった。


     とにかく現在の綾ちゃんは今年の一月一日の綾ちゃんとは別人だ。


     どんな目標を立て何が起こったのかについてはまた改めて書きにくる

     チャンスもあると思う。それはまた今度。


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     年の瀬を迎えるにあたって改めて、このブログをご覧になってくださる

     読者の皆さまに感謝を込めて伝えたい。


     正しい「想い」を持つことと「言霊(ことだま)」のパワーの真実を。


     新しき年が巡ってきたら何か一つ志を立てましょう。できるだけ具体的に。

     この一年で何を成し遂げたいのか。目に見える目標を持ちましょう。

     その志がきっとあなたを支えてくれるはずです。



     最後に、毎年年の瀬には一曲「生命のことを考える」音楽を

     ここにオススメとして挙げてきました。今年は個人的に

     たくさんの変化が起こった年でしたが、他のどんな事件よりも

     いっちゃんを亡くしてしまったことだけが何度も何度も脳裏を

     よぎります。一人の母親として息子と同い年の青年の身の上に

     起こったことを偲びながら今年を終えようと思います。

             一月一日は彼の誕生日でした。



             


        やはり今は亡き森田童子さんの声が彼の面影にこだまします



           だめになったぼくをみて きみはびっくりしただろう

           あのこはまだげんきかい むかしのはなしだね  


    

2020年12月23日水曜日

音に飢える

 

            ここのところ綾ちゃんは勉強している。


           仕事もそれなりにやっているが絶対量は少ない。

         それよりこの夏から決心して始めた勉強がいくつかある。


         ふと去年の今頃綾ちゃん何してたかなあ、と振り返ってみた。

         去年の今頃は仕事漬けの毎日だった。でもふうふう言いながらも

         我が家にはよくお客さんが来ていたっけ。



                   驚愕の事実。

         あれほどのお客様好き綾ちゃんがコロナ以後誰も家に招待

         していない。現実問題、休みの日は全部勉強に充てていたので

         本当にそれ以外のことを考える暇がなかった。


               そのお勉強も今週でひと段落。


         そしてもう一つ、ここ数ヶ月間の綾ちゃんに決定的に

         欠けていたものがある。


                    音楽だ。

                    音楽だ。


            綾ちゃんはポップスやクラシックが好き。

            激しい音楽はあんまり性に合わない。


         正確にいうとまだ完全に一息ついた訳ではないけれど

         ちょっぴり手を止めて音楽を聴く気持ちの余裕が出てきた。


         砂漠に染み入る雨のように心を癒す、

                   やはりこれは何事にも代えがたい。

            


シューベルトのソナタ大好き 今日はブレンデルの演奏で


         この世に音楽があることを誰に感謝すればいいのだろう。


2020年12月14日月曜日

目からウロコの早期外国語教育

 

       綾ちゃんはドイツ語の先生なので日々、たくさんのお母様方から

       お子さんの早期ドイツ語教育について相談を受ける。

       お子さんの選択言語としてドイツ語をと望む方は少数なはずなので

       英語教育に熱心な方はものすごくたくさんいらっしゃるはずだ。


        結論から言って綾ちゃんは早期外国語教育には反対だ。

       この話題は以前にも出したしなぜそう考えるかはその時書き綴った。


       先週、文学オタクの綾ちゃんが大好きな音楽評論家であり文芸評論家

       でもある小川榮太郎氏の対談シリーズ(明治文学・漱石と鴎外)

       を視聴していた時、彼が思わぬことを言っていて、

       へへえ〜!と聴き入ってしまった。 

               


小川榮太郎さんも松田学先生も綾ちゃん、ちょーリスペクトのお二人です!
21分くらいから語学教育の話になります。


日本においてエリート階層の語学力の最盛期はなんと江戸末期!!
なるほど新渡戸稲造も内村鑑三も著作を英語でしたため
現在に至るまで(しかも名文として)歴史に名を残している。

明治期になると夏目漱石も森鴎外も英独の達人でそれぞれ論文は
各国語でしたためているが文学作品は母国語のみ。

明治20年代になると谷崎潤一郎も志賀直哉も外国語で文章を書かない。

昭和に入ると翻訳中心の知識注入となっていく。


これらの語学能力、知性の高さの秘密は漢語の素養にある、という。


昨今において早期英語教育に走る傾向は全くもって
愚かで見当違い、脳科学も言語も文化も理解せぬ暴挙!とまで断言。

私たちの美しい和語は叙情的で具体的な表現に富むけれど
抽象性を嫌いシステマティックな解析度に欠ける。
昔のエリートたちはこれを漢文の素養によって論理的思考能力を
練り上げ、抽象図式的発想を発展させていったのだと。


な〜るほど。


綾ちゃん、実はものすごく「思い当たるフシ」がある。

綾ちゃん、小さい頃から読書オタクで文学作品を読みまくっていた。
が、残念ながら漢籍の素養には触れる機会がなかったものだ。


その綾ちゃんが高校に入学して漢文の時間に教科書に載っている
漢語の文章や詩に触れた瞬間から憑かれたように惹かれてしまったのだ。
主に詩歌。杜甫や李白、白居易の古典の世界。
成績のことなんか考えたことはない、ただただ毎日家に帰ると
一人でもごもごと教科書の漢文を読み下しで音読、その美しさに
うっとりとしていたものだ。

中学時代にやはり我が家の文学全集を紐解き一人高村光太郎や
中原中也、宮沢賢治、北原白秋、草野心平の詩を毎日音読しては
心の平安を覚えていた、、その日々が再来したのを覚えている。


あの頃、綾ちゃんの「脳」が感じたなんとも言えないエクスタシー的な
喜びの感情は言語的というよりは音楽的、図式的抽象的なものだった。


小川氏はあの時の綾ちゃんの感じた感覚を的確に援護してくれていると思う。


言語は学ぶならなんでも良いというわけではない、ということなのだ。
この議論は奥が深い、と思う。



2020年12月8日火曜日

炭治郎の修行が必要?

               

     最近の綾ちゃんは根性と粘り「だけ」で生きているようなところがあるが

   瞬発力、えいやああっと力技で強引に何かを押し切るということがない気がする。

        (↑絶対他人に迷惑かけるからやめとけ)

      年齢を経るに従って体力が落ちてきたということなんだろうか?


    10年前の綾ちゃんより今の綾ちゃんの方が絶対体力も気力もあるんだけどな。 

      さらに20年前の綾ちゃんは10年前の綾ちゃんより全然身体が弱かった。


            でもどーもそういうことでもない。


ビールのアドヴェンツカレンダー買って毎日うほうほ。
                                     こういうの豪傑って言わない? 

                  

     この間、ピアノの練習で一瞬の集中力の高まりを「思い出し」てから

    こういう風に力を集約する(◯◯の呼吸って鬼滅の刃??)時に起こる

  自分の内なるエネルギーと宇宙の波動が一瞬通い合ったような感覚が

    大切だったんだと突如として理解したんだ。


     つまり持久力を身につけた後でその力をバックグラウンドにして

     一点に気力を集中する「技」と言ったらいいのかな?


                これがバランスなんだ。

      スポーツを本気でやっている人ってこういう感覚を早いうちに

      身につけているんだろうな。


   そう言った一瞬の集中力を恣意的に行うことがこれからの課題なんだと思った。 


                 なんか、鬼滅の刃の話してるみたいだな。   

                            炭治郎の修行?

                    


             久々に親ばかでムスコの動画紹介

      これはムスコが友人たちと高校の卒業旅行でフランスに行った

      記念に作った動画。赤い瓶のお水は旅行中に買ったものなんだって。

 


2020年11月30日月曜日

言い訳を繰り返す人々に優しくなれた

                                      

         いくつかの大切なことについて、何かをやり遂げるため

         「自分のための処方箋」がいつの間にか出来上がった。

           とにかく自分が何をやっても三日ボウズだから。


         ① まず、自分はダメなやつなんだとしっかり自覚すること

          大切なのは自分の「弱さ」と向き合うこと。

          ずいぶん後になってどれほどこの自覚が全ての根幹を

          成しているのか思い知ることになる。


          もう一つ「コツ」のようなことは、弱さとしっかりと向き合って

          それを「誰にも言わない」こと。嫌な綾ちゃん、弱い綾ちゃんは

          自分だけが知っていればいい。他人には関係ないことだ。


          その上でぐーっとハードルを下げてみる。

          例えば綾ちゃんは20代の頃、健康上の理由に迫られて

          水泳を始めた。

          自分がプールで25m泳げることだけは知っている。

          ↑これが綾ちゃんの当時の事実。 


          確か、初めはゆっくりゆっくり休み休み全部で150mほど

          泳いでおしまいにした。3往復だ。まだやれる、というところで

          おしまいにする。続ける事が目的だから。

          少しずつ距離を増やしていって一日1kmでそれ以上

          欲張らないことにした。何度も言うが続ける事が目的だから。

    

          ② 決心したら毎日やる

          これは実は無茶苦茶大切でリズムを決めて(できれば毎日)

          いないとサボリ虫がすぐにやってくる。

          今日は寒くて風邪ひきそうだから、雨だから、疲れてるから、

          明日テストだから、、、。

          全ての言い訳を排除するため「何も考えず」ノルマを課す。


          ③ いかなる言い訳も自分に許さない

          ②とかぶるが「弱い私だからこそ」言い訳を許さない。

          一度自分に言い訳を許したらどっと崩れてしまう姿を

          綾ちゃんはありありと思い浮かべる事ができる。だからダメ!

          そして言い訳しない事がどんなに苦しいか解るから綾ちゃんは

          言い訳を繰り返す人々に今は優しくなれたと思う。


         そうして現在の、どちらかと言うと粘り強い綾ちゃんが

         出来上がっていったのだと思う。



今日は綾ちゃんのお誕生日でした!
一人で静かに過ごした1日でした。
たくさんのお祝いの言葉、プレゼントありがとうございます。
お気持ち、品物全て大切にしながら毎日を生きていきます!









    

          


2020年11月27日金曜日

自分との約束を破ってしまったのだという思い

                                    自分は短距離走者なのだとずっと思っていた。



       しかしここのところ思い起こしても一瞬に力を集中したことなど

       記憶のどこにもない。むしろびっくりだ。

       いつの間に今のようになったのだろう?



       小さい頃から根気のない子だと言われ続けてきた。

       何をやっても続かない子だと。

       実際、何かに興味を持っても長く続くことがなく

       自分が本当にやりたいことって何なのだろう、

       いや、そもそもそんなものあるのだろうか?

       私は何をやっても結局「ダメなやつ」なんじゃないのかと

       心密かに恥じてきた。



       現在の綾ちゃんの姿を知っている人は綾ちゃんがこんなこと言っても

       きっと信じてくれないと思う。



       比較的最近、綾ちゃんが自分に負けてしまって辛い思い出と

       なってしまったのは、家族に迷惑をかけてまで入学、卒業した

       自然療法家養成学校のこと。高いお金をかけて家族に時間的な

       負担をさせて結局自然療法治療家として独立できなかったこと。


       確かにこの時期、様々なことが綾ちゃんの身に起こった。

       けれどやはり綾ちゃんは自分で自分との約束を破ってしまったのだと

       思う。あの時のことを思うと今でも辛い。 



              

               藤井風  「帰ろう」

           先日、ある方がこの曲を絶賛していて

           それからしょっちゅう聴くようになった。


2020年11月15日日曜日

「集中」が解き放つくびき

                                                   すううっと息を吐き、吸う。


        万年ピアノ初心者の綾ちゃんはピアノ入門のこの一曲に

               いまだ悪戦苦闘中。

           


              インベンションの一番 バッハ



      もう何ヶ月も練習しているのにいまだに指づかいも覚えられない。


       だけど今日は一回通しで弾いたらそれでおしまいと覚悟を決めた。

            すると不思議なことが起こった。



       無論、物語でよくあるような「奇跡」が起こったわけではない。

           下手くそが突然上手になったりはしない。

     ただ、ふと、アイデアが生まれたんだ。こんな風に弾いてみようかなって。


        一度きりの演奏ならば思いっきり「実験」してみようか。

        教科書的な表現でなく、「キレイ」に弾くでもない。

        ここは演歌みたいにコブシを聞かせてみたり

        思いっきりロマンチックに唄ってみたり。Gグルドもびっくり?


         そうだよ、だってだーれも聴いてやしないんだから

      誰かがこの演奏を採点するわけでもない。「正しく」なくていいじゃん。


         綾ちゃん、たった一人でピアノ弾いてるだけなのに

           どうして自由になれなかったんだろう。

           これまで何に囚われていたんだろう?


      すると不思議なくらい綾ちゃんの指は綾ちゃんの「方針」に

   従ってくれてミスタッチもほとんどなく綾ちゃん節(ブシ)バッハを演奏できた。


 嬉しかったのは好き放題な演奏をしたことでもミスタッチがなかったことでもない。


   

  「集中力」が自分の身体能力をコントロールした!と感じることができたことだ。



            綾ちゃんのiPad Airにナゾの落書きが、、、


            

2020年11月10日火曜日

それでも、ピアノが、弾きたくて

                                                           毎晩帰りが遅い。


      お腹ぺこぺこ。ドイツはロックダウン中でお昼休憩取れる場所がない。

        飲食できるお店は全部閉鎖中なので多くのサラリーマンは

      お昼時、寒空の中お行儀悪く道路に座り込んだりしてテイクアウト用の

            ご飯をかっこんだりしている。雨だと最悪。


      普段はパン屋さんのイートインコーナーやインビスでお昼を済ます

     綾ちゃんもこれには大弱りで結局、駅のホームで紅茶すすっておしまいに

     することが多い。中心部ではマスク外した隙を見計らうように警察が出動、

     いきなり捕獲されて罰金払わされている(!)光景がしばしば見受けられる。

                  おおこわ。

                あぶねえ、あぶねえ。


         中心部は寄り付くもんじゃねえ。ゆっくり茶も飲めんとは。


           毎晩、家に帰る頃には疲労と空腹がMAX。


             それでも、それでも、それでも、、、、


             それでも、ピアノが弾きたくて、、、


       帰宅したらしたで家事も待っているし仕事もハンパない。

       なんで綾ちゃんのTo Doリストは毎日20個も溜まってるんだあ!


       もう時間ないよ。それでもピアノの前に座る時間は癒しの時間。


              今日の持ち時間は、よーし、15分。

        15分だけ、練習する。指を慣らして一曲だけ集中する。


            その時、意外な自分だけの気づきがあった。


         今回は「集中力」について語ってみようかと思ってるんだ。

            




数あるピアノレッスン動画の中でも綾ちゃんは森本麻衣さんが好き。
芸術として、でも淡々とピアノのテクニックを語ってくれる。



2020年11月4日水曜日

同時配信 たくさんの方にご視聴いただきました!

 

         先週の土曜日は綾ちゃん初めてのZoomによる配信を

         行いました。たくさんの方々に関心を持っていただき

         厚く御礼申し上げます。

             


         YouTubeにもアップいたしました。

         チャンネル登録、「いいね」ご協力よろしくお願いいたします。

         大変「重い」テーマを取り扱った

         にも関わらずこの記事を書いている時点(2日経過)で

         215回以上の再生回数、32人の登録者数にものぼりました。

         本当にありがとうございます。



         渋谷順子さんという語学教師の大先輩のお話を伺いつつ

         綾ちゃんも茶々を入れていくんだけれど、二人のスタンスを

         見比べると、綾ちゃんの方がはるかにドイツという国を

         シニカルに見据えているのがわかる。

         二人が歴史的理解を完全に共有しながらも見方、感じ方が

         異なっている、その相違が二人のおしゃべりを重厚なものに

         できたかなあ、と動画を見返して綾ちゃんが思った感想でした。



         このシリーズ、月に一回くらいのペースでメンバーも入れ替えながら

         やっていこうと思っています。 


         社会問題、歴史や政治を語ると「引いて」しまう世の中、それが

         今のニッポン。


         これは世界スタンダードではありません。

         私たち普通の主婦も真面目な話をどんどんしましょう。 

2020年10月30日金曜日

りんご教に改宗して

                

病気かと思っていたが新興宗教だったのかもしれない。
りんご病?いや、りんご教に入信してしまったらしい。




なんじゃあ?

            なんでこんなことになったんだ??
綾ちゃん、携帯はいつもSONY派で家族全員SONYだったのに。





ネーム入り???


はたと気がつくと家族全員入信していた。
KAZUYAの番組観てたせいだろうか?


ここまでりんごりんご言われると、、、すまん、SONY!!

米国のGDP増強に加担してしまった。いいのか?

画像が綺麗なのは間違いなかった。
正直大満足している。い、いや、これも洗脳か?

とにかくうろんな新興宗教であることは間違いがない。
なぜなら「多額のお布施を払っているのに幸福感がある?」からだ。


すっからかんになる前に誰か目を覚まさせてくれ。

2020年10月23日金曜日

「嘘」は何が「嘘」ぽくて

 

     主人公が死ぬ物語は大体お話の最初から読者に死ぬと見抜かれている。


     こういうのは個人的にはお腹いっぱいなんだけど「死」というテーマが

   読者の心を揺さぶる定石中の定石だからこのパターンが止むことはない。   

           「膵臓」とか「セカ中」とかどれも良作だ。

            


          

      「四月の嘘」も可愛い女の子が悟っていたり頑張る自分探しの男の子とか

     出てきて胸にキュンとくるセリフもいっぱいある。涙する読者も多いだろう。

      だけど背景に描かれる音楽の世界は、音楽を愛する綾ちゃんの目に

      嘘ぽすぎてどうもいけない。


      こんなことマジメに書き出す綾ちゃんの方が大人気ないのかな。



      スポ根や音楽ネタに天才キャラはつきもので、のだめも千秋も現実には

      存在し得ないいかにも漫画キャラ。ではかをりと公正のような天才キャラと

      どこがどう違うのか。「四月の嘘」に出てくる二人の天才はバックに

   抱える十字架と彼らを彩る音楽の世界が嘘ぽいからだと綾ちゃんは思っている。



      公正はピアノの神童でかつて「ヒューマンメトロノーム」と呼ばれた。


      もうここから絶対に嘘だと思ってしまう。これは音楽モノにありがちな

      大誤解。メトロノームのようにしか音楽ができない奴はたとえ

      年少さんでも大会で優勝しないしそもそもそんな音楽は評価されない。


      子供なのに大きな大会で優勝するような音楽家は聴衆を巻き込むような

      音楽性と魅力をすでに備えている。それがなければ優勝なんかしない。


       作者は子供の音楽のコンクールというものに行ったことがない人だ。


      綾ちゃんは音楽に(音楽だけじゃないけど、何かに)一生懸命な人を

    いつも応援していて、だからこういう、すっ飛ばしちゃいけないデイテールを

      安直な価値観で語ろうとする場面に出くわしてしまうと、つい、反論したく

      なってしまう。



      大ヒット作だから綾ちゃんの違和感の方が少数派なんだろうけどね。

      

       

2020年10月13日火曜日

のだめにあって四月の嘘にない

                                                            突然の漫画ネタだが、、

     音楽ネタの漫画だとやはり「のだめカンタービレ」が金字塔だと思う。

                


ドラマ派も多いけど綾ちゃんは原作派。

音楽の世界って基本はスポ根、でもちょっぴり華麗な世界ぽいからウケるのかも。

「のだめ」以前には音楽ものでリアルを感じるものがなかった。
綾ちゃんも最初、プロのピアニストに勧められて読み始めたものだ。
「プロの私たちが読んでもびっくりするほどあるあるなのよー!」って。



イマドキの漫画は取材力がすごいし絵も細かく難しい楽器の描写も丹念に描いている。
音大生がドイツ語の勉強で苦労する様子とかエピソードもいちいち細かくリアル。



ただ、あの作品の随所に散りばめられている音楽家の苦悩や切ない気持ちを
共有できる人ってたくさんいるのかな?と思ったりする。

破天荒キャラのだめの恋物語だけれど

「楽しい楽しい」音楽の何がいけないのか?

素敵な彼に「女性として」付いて行くことと「音楽家として」付いて行く、
付いて行けなければこの恋も終わるのだ、というテーゼに読者は
違和感なく引き込まれていけるものなのだろうか?

デイテールも秀逸だが物語の本流は主人公のだめが
「女性として」「音楽家として」目醒めるところにある。

              綾ちゃんは第一部のラスト直近のクライマックス、
               のだめが千秋に催眠術をかける場面がお気に入りだ。


自分だけが愛する彼の心の檻を解き放ってあげられることに気づくのだめ。
それは同時に彼が遠くへ旅立つことを意味している。


そして彼を羽ばたかせ、自らも音楽家になろうとする。
真正直に二兎を得ようという作戦は無謀だが正論で本道だ。

あくまで彼と一緒にいるためにというのだめの心の未熟さがまたリアルだ。


名作というのは結局中心テーマが王道の中の王道だ。
なのに説教臭さは見事に排除されている。スマートだ。

次回、書いてみようかと思うが、例えば「四月は君の嘘」という
音楽漫画は同じ音楽モノでものだめとは好対照だなあと思うんだ。


続きはまた今度。





2020年10月5日月曜日

あやこさんに会いに行く



あやちゃんブームだ。

この9月からあやちゃんという生徒さんができた。
とにかくヘンだが何とか授業をやっている。

それ以外にもここんとこどうもあやこさんという知人が増えた。


そしてこの週末、綾ちゃんは最近知り合ったあやこさんに会いに行ってきた。
カッセルまで。カッセルに行ったのは初めて!


カッセルのヴィルヘルムヘーエ城のヘラクレスの噴水
300年前に作られた壮大な水の芸術

水が流れる様子は9月までしか見られないんだって。

線描絵と見間違うかのごとき佇まい。
                 圧倒される。

それからグリムの世界(Grimm Welt)にも行った。


グリム兄弟がここカッセルに滞在していた時期がある。


ドイツ文学出身の綾ちゃんにしてみればグリムはドイツ最初の辞書編纂者。

その項目をメモにしたもの。ちょっと壮観。




Wあやこでいっぱい食べていっぱいおしゃべりした。
共通の話題がたくさんあってもうどこまでも突き進む。

思い切って会いに行って良かった!

                                             あやこさん、知り合えて良かった!

           これからもよろしくお願いいたします。 

2020年9月28日月曜日

白い影とアダージオ

 

           竹内結子さんの訃報には日本中が驚いた。


       綾ちゃん世代だとピンポイントで竹内結子のトレンディドラマが

       青春時代だったりする。ま、綾ちゃんの場合はドイツにいたから

       ネットが普及してから後でYouTubeやなんかで彼女の活躍を

       後追いで辿った感じだけれど。


       彼女の出演した作品で想い出すものといえば

             


                白い影!シブい!


      うまくアップできなかったけど綾ちゃんは第6話のラストシーンが

      大好き!中居クン(←実は中居ファン)はホントに影のある役が

      似合うう!砂の器も名作だし。


               原作は渡辺淳一の無影灯    

      

             でもね、絶対ドラマの方が素晴らしい!



         今見ると映像も古臭いしテンポも遅い。でも名作の匂いが

         プンプンする独特の「間(ま)」がある。


         死の秘密を抱えた若き直江医師は倫子(竹内結子)の率直な

         愛を受け入れることができない。色々中略する割には何の脈絡もなく

         ボートに乗った直江はゆるりと川を流され橋桁のトンネルをくぐり

         朝日の射す河原に出る。ずーっとマーラーの5番の第4楽章

         アダージオがバックに流れる長〜いシーン。

         たどり着いた河岸にはまたしても脈絡なく春一番のたんぽぽの花を

         抱えた竹内結子がそこに、、、



              このCD綾ちゃん持ってます!



        映像が語る〜!!文学において境界線(マージナル)を超える

        というのは永遠のテーマの1つなんだけどここはドラマで

        文学やっちゃってる!

        この回、今を時めく福澤克雄の若い頃の演出作品なんだよね。


                はああ〜、名作だったなあ。



               たくさんの人が旅立って行く。

               私たちを虚無の世界から救って。



2020年9月22日火曜日

不美人

 

      先生!あのね、私ね、お母さんからドイツ語の先生がうちに来るよって

     初めて聞いた時にね、ちょっと心配なことがあったの。でも先生に

     会ってすご〜くホッとしたんだ。それは何かって言うとね、、、



            うんうんうんうん。なに、な〜に?



           先生がね、美人じゃなかったってことなの。



             そ、そうなの、、、、。(ずるり)


      うちに来る先生がとっても綺麗で素敵な人だったら私、自分と

     比べちゃって悲しくなるなあって思ってビクビクしてたんだ。

     だけどね先生全然綺麗じゃないでしょ(オイ!!)だから嬉しくって!

     私ね、それで先生がとっても楽しくって優しい人だったから先生のこと

     大好きになったんだよ!



         あ、あ、あ、ありがとう、、と言うしかないな。


     Kちゃんはとっても可愛い小学2年生。控えめに見てもきっと美しい

     お嬢さんに成長すると思う。そのKちゃんからの率直な評価は、例えて言えば

     白雪姫の継母が魔法の鏡に宣告された最後通牒みたいなもんだ。(継母は

     世界で2番目に美しいわけだからマジ全然救われてるんだけれどね。)

     まあ、今の会話をお母さんがそばで聞いてなくてよかったよ。

     大目玉食らってるよ、Kちゃん!でも、、、 



            女子の気持ちは女子にしか理解らない。


     こんな正直な心の吐露になんてまず滅多に出会えない。ここまで正直に

     綾ちゃんの評価をしてもらってすごく嬉しい。自分の不美人さなんて

     もちろん誰より自分が判っている。正面切って言われればそりゃあ辛いさ。

     でもだから貴重なんだ。


             8歳の娘だって立派なオンナなのだ。


     女性としてのプライドが家庭教師の先生とまでバトルになる。

     自分より「オンナとして」勝った上でないとおそらくどんな指導も

     説明も耳に入って来なかったことなのだろう。カテキョーの先生としては

     一本取った!状態??いやオンナとしての敗北だからそれもまた虚しい。



     これは、解らない人には徹頭徹尾解らない話に違いない。

     綾ちゃん自身でさえこう言う感性が永いこと分からなかった。



          このエピソードは人間としての真実に迫る。

                プライドとは何か?

     誰かに何かを伝えたい時に見落としてはならない本質とリンクしてる。



     綾ちゃんは自分が不美人だから、だから今、1つの本質にたどり着く

     近道を示唆してもらったと思っている。

           まだ上手く言葉に置き換えられないけれどね。


                 もう少し待っててね。


        

          新大阪駅の売店に売っていた吉村府知事のクッキー




彼の人気はやはり彼の甘いマスクにある
ええ加減にせえよ!て言うても詮無いこっちゃ。


            

2020年9月16日水曜日

アンディ、あるいはかつての友

 

          その日が来た。いや、来ることは分かっていた。

    

          次に彼に会ったらこうしようと決めていた。

          いつもいつでも正解なんてない。それでも、、、



    どっぷり疲れて自宅最寄りの駅に降り立った。いつもの帰り道。


    彼は誰かを探していた。綾ちゃんを探していたわけではない。

    誰でも良かったはずだ。でも彼は綾ちゃんを識っている。綾ちゃんを見つけた。


   アヤコじゃないか、良かった!僕の話を聴いてくれ。あのね、ママが死んだんだ。

    癌だったんだ。


    ーそれはご愁傷様、いつお亡くなりになったの?

    昨日。でも今日知らされたんだ。ミュンヘンの病院で。妹が知らせたんだ。

    66歳で。悲しくて悲しくて。心が苦しくてどうにかなっちゃいそうなんだ。

    今、手持ちがないんだけれどビールを一杯飲めれば少しは眠れると思うんだ。

    お願い!お店が閉まる前に2ユーロ持ってたら分けてくれない?


    ー本当に本当にご愁傷様。今日は奥様はどこ?

    もう、何ヶ月も前に離婚届を押し付けられたよ。

    僕は孤独(ひとり)で震えているんだ。


    ーねえ、今、お仕事はどうなってるの?工場に通ってたでしょう?

    3月にコロナで閉鎖になったよ。今は生活保護をもらってるんだ。

    ーじゃあ、どこに住んでるの?お家賃はどうしてるの?

    以前と同じそこのアパートだよ!家賃は二ヶ月滞納してる。


    そう、コロナ特別対応で家賃滞納を理由に大家は退去を迫れない、そうだった。

    ただし滞納家賃は消えはしない。必ずいつか払わねばならない借金が

    膨らんでいくだけだ。

    

    そして綾ちゃんが前回彼に会ったのも駅のすぐそばで、そう、3月だった。

    あの時も2ユーロを誰かに無心していてソデにされ、綾ちゃんを見つけ

    綾ちゃんに泣きついた。

    綾ちゃんはそれまで(通勤仲間で)仲良く喋っていた彼に無心されたことが

    ショックで財布を忘れたからと嘘をついた。そしたら彼はまた誰か別の人を

    見つけてカネの無心に走っていった。

    

    その日綾ちゃんは人に会う約束があって先を急いでいたのも事実だった。

    が、彼の哀れな豹変がアタマに焼き付いて離れず次に彼に会ったら

    話をしたいと思っていた。


   ーねえ、私があなたにお金をあげるとするでしょう?たった2ユーロでも

    あなたは私にお金を返すことはできないわ。私があなたにお金を恵んだ瞬間

    あなたは乞食になって私は他人になるの、理解る?私はあなたのご近所さんで

    時々あなたと電車で一緒になって互いの近況を語り合うのが楽しかったわ。

    私は、人間としてのプライドを持った人としかお友達になりたくないわ。

    ねえ、たった2ユーロのビール代であなたは乞食になって私と縁を切りたいの?

     

   ーアンディ、お願い、きいて。明日、あなたは労働局へ行くの。必ず職はある。

    あなたはドイツ人で綺麗なドイツ語が喋れるしこれまでよく働いてきた

    キャリアもある。一生懸命働けばあなたを尊敬してあなたを慕ってくれる

    女性も現れる。それまでに滞納家賃をなんとかしなくっちゃ。

    毎日、お母様が死んだといって乞食の真似をする生活とはおさらばする。

    あなたは若い(多分30歳代)。残りの人生をこのままボロクズにしていい

    理由なんてない。


    彼は、ボクはダメなんだ!身体も壊してしまったしもう何もかも無くして

    しまったと繰り返し繰り返し繰り返す。


    ーじゃあ、アンディ、これで私はあなたとは縁を切ることにするわ。次にもしも

    あなたが私に声をかけたら即座に警察に110番通報する。いい?



       そうして綾ちゃんはお財布から50ユーロ紙幣を取り出した。



         アンディは大泣きして道路で綾ちゃんに土下座した。


   ーねえ、50ユーロなんて何にもなりはしない。これじゃ家賃の足しにもならない。

    私はどうしたらあなたが人間としての誇りを取り戻してくれるのかが

    わからない。でも今日は何か温かいものを食べたらいいと思う。

    明日、あなたがどう生きるかはあなたが決めることで誰もあなたを

    助ける事は出来ない。 



    ーじゃあ、あなたとは絶交だからもう二度と声をかけないで。

    私は次には必ず警察を呼ぶからね。約束したわよ。



              綾ちゃんは立ち去った。

    アンディは50ユーロ札を握りしめて道路に突っ伏して大泣きしていた。


    彼は綾ちゃんの住居を知らない。彼に住所を知られてつきまとわれたら

    どうしようと以前はちょっと怖かった。


   今は不思議なほど怖くない。宣言してきた。何かがあれば躊躇せずに110番だ。



    仲良し、というほどの関係でもない。近所の知り合いという程度だ。


          けれど今日、綾ちゃんはひとり友を失った。


      

               夏休みの博多の海。福岡ドーム

2020年9月11日金曜日

ひとりでできるもん


LINEはほぼほぼ復活いたしました。
まだSIMカード交換していないので綾ちゃんが自宅にいるときだけですが
ここ数日間、皆様にご迷惑おかけいたしました!
もうすぐ以前と同じように皆様と連絡取り合えます!



しかーし、、、、


綾ちゃんの新しい携帯。待ち受けは夏休みの後ろ姿乙女。



日本から戻った綾ちゃんは思いもかけず仕事に追われ
新しい携帯の設定を二人の息子に任せて放ったらかしにしたところ
あいつらそれぞれ適当にいじくってお互いに削除しあって!!!
挙げ句の果てに飽きてしまったようで
ある日ようやく少しヒマのできた綾ちゃんが携帯を覗くと
LINEその他が「消されて」いて(履歴削除おおお〜涙!)
何も進展していないままだった。




いや!いやいやいやムリでしょう!


冷蔵庫以外の電化製品は使用できない綾ちゃん。
(ん?ブログはどうやって書いている?)
携帯設定なんて一人でできるわけなーい!


でもでも、一人で眺めていたって魔法がかかるわけでもない!



これまでの知識を総動員、判らなければ何でもとりあえずググってみよう。



少し(少し?)お友達に助けてもらったりして何とかできた?みたい。




この海もこの夏の思い出



ひとりでできるもん。


これまでだってそうだった。

やったことないから、私はハイテク音痴だから、これもダメ、
あれもダメって何をやるのもできない言い訳ばかりしていた。


もう言い訳はしないって何度自分に誓っただろう。


今回だって何とかできた。思ったより簡単だった。


今度こそ忘れない。今、誓うよ。


もう、「出来ない」言い訳はしない。




2020年9月4日金曜日

恋人に再会して


帰ってきた。

長い長い夏休みは綾ちゃんにとって大きな転換となる冒険で
どうしてあの様な興奮に包まれていたのか。


綾ちゃんの一番落ち着ける場所、おうちに帰ってタメ息をひとつつくと
全てが夢のようで綾ちゃんは結局浦島綾ちゃんだったのだと気がついた。


そしておうちに帰って再会した。私の恋人。



              綾ちゃんの大切なベヒシュタイン


       福岡の実家には、かつて昔綾ちゃんが幼い頃弾いていたヤマハの
       アップライトがある。この夏毎日弾いていた。
       鍵盤が重くて一音出ないキーがある。
       
       以前は帰省のたびに調律をお願いしていたけれど(子供が弾くからね)
       綾ちゃん一人ならその必要もない。
       鍵盤は重くてずっしりと。暑くて湿気に満ちた空気を震わせる。




       不思議なもので違和感だらけの重いキーも毎日弾いていると指が慣れて
       「その音」が普通に思えてくる。これってちょっとした浮気かな?


       けれどうちに帰って再会するたびに決まってやっぱり惚れ直す。
       なんという軽いキー!天国に届くような倍音。綾ちゃんが思うよりも
       もっと幅広く「想い」を伝えてくれる表現力の豊かさ!



          なーんてね、ピアニストぶってエラそうだけど
          綾ちゃんのピアノなんて本当は聴けたもんじゃない
          ド下手もド下手。でもいいんだ。この喜びは何事にも代えがたい。



                 ただいま、おうち。


昨日まで37℃の世界にいたのにドイツに帰ったらいきなりの13℃
そして秋になっていた。
フェーダーヴァイサー、ホルンダー(ニワトコ)の花のシロップを
作って飛行機に乗ったのに帰ってきたら実がなっていた。
ブドウも大きくなりはじめ、、



りんごももうすぐ収穫!
小さい秋!小さい秋!小さい秋見つけまくり!



2020年8月4日火曜日

すたんど・ばい・みい

         
                                                   穴倉生活も一週間を過ぎた。


                                                               めでたく陰性
 
                 そう、綾ちゃんは現在、日本の某所にて文字通り穴倉生活を送っている。
                 隔離生活にはうってつけのスペースを間借り?した感じ。天井の高さ約1m。
                 寝台列車より少し広い?カプセルホテルに宿泊経験が無いが
                こんな感じだろうか?
                 存外快適だ。狭い空間というのは不思議と人をホッとさせる。


                                           自分がドラえもんになった気がする。
     そういやあ、映画「ドラえもんスタンドバイミー」は名作だったな。



                        ここには更にタブレットを置くのに最適な「くぼみ」があるので、




                                ドイツ時間のままで寝起きしつつお仕事(授業)継続出来ている。
                                                      リモートバンザイだな、こりゃ。




                         昨晩は宅配ピザを食す。何でもネット注文出来るからホンマ便利。
          携帯のYouTube片手に体操するも運動不足は否めない。
       従ってお腹もイマイチ空かない。


                              隔離期間過ぎて外に出たら慣れない夏の暑さと湿気と運動不足で                                    死んでしまうかもしれない。
                                                                      ちょっと怖い。


                       蟄居生活の最中にも世の中は何だかどんどん大騒ぎになって来て、
        綾ちゃん、 本当に帰ってきて良かったんだろうかと不安になる。





                     

                      ネットでは京大の上久保先生の集団免疫達成説で騒然となっている
                       (綾ちゃんはきちんとしたデータに基づいた実に立派な論理構成だと
                       感心したもんだ)のにテレビをつけると真反対でげっそりだ
                       この傾向は以前からだけど武漢コロナ騒動でますます乖離していくな。


                                             あ~あ、振り回されるのは我々一般人。
                        誰が悪い訳じゃないのに情報源が異なると互いの違和感はなはだしい。




      もう振り回されるのは飽き飽きだな。そろそろ綾ちゃんも
      行動を起こす頃かもしれない。



  スタンドバイミーといえば言わずとしれたS・キングの自伝映画のことだと思っていた。この曲知らない人いないんじゃないかな?
息子にスタンドバイミーと言えばドラえもんだと言われてひっくり返って、そのドラえもんがまた名作だったのでもう一度ひっくり返ったのを良く覚えている。                      


      

2020年7月24日金曜日

綾ちゃん、夏休み突入、、、か?

夏〜!!なかなか暑さの続かないドイツの夏です!でも夏は夏!
おうちのクランベリーがたわわになって野生の鹿ちゃんがお庭に侵入してきます。
そして綾ちゃんも夏休み、突入・・・か?
もしかしたらブログも一ヶ月ほどお休みする、、かもです。

いやいやいや、、。
あと1、2回は更新するかも?


出たとこ勝負ですが今年はどんな夏になるでしょう?


皆様、良い夏をお過ごしください。

お元気で、お元気で、お元気で。




ん?バスに乗ったらなんだか?

そうだ!お客様が「前から」乗車してるじゃない!
バス的には「普通」の日常に戻ったんだ。

みんな、少しずつ元気になろう!



2020年7月21日火曜日

だから、死なないで


            これが引き寄せなわけはない。


           30歳のイケメン俳優が自殺した。
             彼と同じ死に方を選んだ。


      綾ちゃんの心が彼の死に際して喪に服している真っ最中だ。
      ただの偶然なのは理解っていてもやはり心かき乱される。

      ちょっと前にやはりお若い女性の有名人が自ら命を絶って話題になった。


      皆違う。理由も事情もそれぞれで結局一人一人の心の闇は
      周囲の誰にも伺い知れない。


              何故と訊いても詮無いことだ。


      人生をそれなりに泳ぎ抜けつつある周囲のオトナから見ると
      つい言いたくなる。
          もっと長い目で人生を見てごらん。
          少し休んでみたっていいんだよ。
          どこかに必ず回答はあるから。
                ・・・
      オトナのお説教なんてそんなにとんちんかんに響くものなのかな?
                   
      
      今、まだ生きていてそして目の前が真っ暗に思えている人に
      せめて届けることはできないのかな。


      上手く言えないからダメなのかな?
             
             だから、死なないでって。


            〜自分自身に勝利を告げるための歌〜

      生命の叫びに溢れる歌は今日も世界に1つ生まれそして誰かは癒される。

2020年7月14日火曜日

鳥の自由か放逐か〜フォーゲルフライハイト






        墓参りの帰り道、たくさんの立派な墓石を通り抜けながら
               口の重い長男が語り出した。


    「あれはね、多くのドイツ人が意味を間違えて
    "鳥の様に自由に(frei wie ein Vogel)"みたいに使っているんだけれど
    元々の意味は違っているんだ。」


           へ?そうなの?いろんなこと識ってるんだね。
     



     「鳥葬ってあるでしょう。死体を鳥の群れに自由についばませる。
     そんな風に誰かを残酷に放り投げるって意味なんだ。」



「罪を犯した罪人が法律の保護下から放逐されることを
鳥の自由にさせる、という言い回しで使うんだ。
これはとても酷い言葉なんだけれど僕はどうかなって思う。」


「僕は自分が死んでしまって肉体だけになってしまったら
どんな葬られ方したって別に構わないって思うけどなあ。」





「キミがそう思うのはクリスチャンじゃないからでもあるよね。
肉の復活を信じないから。自分の存在や魂をカラダと切り離して
考えることができるってことなんだよね。」


綾ちゃんは息子がやはり今、「死」に向き合っているんだなあって
こういうテーマに感じやすくなってるんだなあと気がついてちょっとハラハラした。









「そうだね。でも、つまり僕はさあ、僕も死んでしまったらいっちゃんみたいに
あんな風に土に還る様にしてもらうのがいいなあ。
そう思ったっていうことなんだ。」

そうだね、わかるよ。


土と同化して木を育むからあの木にはいっちゃんがそのまま宿る。
立派なお墓を建ててもおそらく自分を覚えているのはせいぜい次の世代
くらいまで。それよりもっと大きな自然と一体となる実感が欲しい。

日本の神道だとご先祖様と一体化して神様になっていくから
それも神々しい輝きがあるけれど
ここ西洋のどっしりとした趣とはなんだかそぐわない。



いっちゃんママが埋葬場所の目印だと写真を送ってくれた金色の石は無かった。
我々親は、それでも何かの印を刻みたくなってしまう。
何かしらあがいてしまう。

  

2020年7月12日日曜日

サムサノナツハオロオロアルキ



冷夏だ。


去年の今頃の時期の暑さを覚えているが今年は随分様子が違う。
暑い日が来ても長く続かない。
寝苦しくて困るという夜がない。
今日もせっかくの週末なのに夜半から冷たい土砂降り。
それでも晴れ女の綾ちゃんがお出かけする頃には雨が上がった。


やってきたのは森の墓地=Waldfriedhof。広大な敷地だ。
ドイツにお住いの方もドイツの墓地を訪れた経験は少ないかもしれない。
誰でも入れます。


正門からの通り。広々としたまさに森そのもの。


立派な庭園を見るような感激がある。


1つ1つの墓石が立派で森の美術館に来たような気持ちに。

ところが目的の場所に到達してショックを受けた。
ここは、いわば無縁仏にも似た閑散たる区域で
墓標もなければ何も無い。
それを「木葬(Baumbestattung)」というのだと初めて知った。

木の幹1mほどの高さのところに6つの小さな名札が識別できるだろうか?
この木の根元に6人の遺体が埋葬されている。
土によって腐蝕する素材でできた棺に入って。
死後、土と一体になり木の栄養になり自然と同化する。

その埋葬法の思想に感銘を受ける。
ここまでに見てきた立派なお墓がむしろ空虚に思えてしまうほどだ。

見逃してしまいそうな小さな名札。下から2番目にいっちゃんの名が。
いっちゃんママからのメールによれば
ここには花などを置く以外の全てを禁止されていて
(おそらくローソクもダメ)それでも「その」場所を見失わないように
ママはしょっちゅう金色の石を置きにきているのだとか。
管理人さんに取り除かれても
なんどもなんども。

我々が到着した時にはやはり目印の石は取り払われていた。




長男と二人でお花を飾ってみた。
数日しか持たないだろうけれど。

いっちゃん、遅くなってごめんね。
ゆっくり眠ってください。
これからも私たちをしっかり見ていてね。