2019年2月26日火曜日

さてさてさて



      去年の小旅行の記事を載せたいのに携帯の写真を
     どうしてもブログに同期させることができなーい!きいいー!

         突然こうなっちゃったんです。ぐすぐすぐす。

      と、ブログアップが止まっていた綾ちゃんですが
      突然、ウルトラQの解決方法を思いついた。まあ、思いついてみれば
     大して威張るほどでもないから詳細は省くけれどもとにかくGo!です。


      去年の秋、法事で帰省した綾ちゃん。ついでに福岡に帰ってみると
     綾ちゃんママの具合が悪い。急遽他の予定をキャンセルして家でママの
     看病に専念してたんだけれどね、7日ほど経った頃随分良くなってきたので
     思い立って1日だけ一人で小旅行してきたんだ。
     どこに行ったかというとね、、。


もう随分経っちゃったなあ。
これ、特急うずしおで瀬戸内海を渡っているところなんですよ。



  じゃじゃーん!徳島から乗り換えて、、、



無人駅に降り立ったー!
本当に人が一人もいない駅でびっくりした。
ここはね、坂東駅というローカルな駅です。




お?駅前に四国巡礼の看板が、、、。
綾ちゃん、お遍路の旅に出たのか?

えへへ。続きはまたお次の記事で書きますね。

2019年2月18日月曜日

頑張りました



     どーもパソコンの具合が悪く、写真のアップが上手くいきません。
    去年の日本でのことを記事にしたいのですがそれは後に回してとりあえず
    近況をご報告いたします。



     やっとであったかくなってきましたねー!


     今年の冬は雪も多く綾ちゃんは先週までずーっとブーツ履いてミュンヘン中を
    ブカブカうろうろしていました。



     先日、大変な「事件」がありました。ていうか綾ちゃんが「正義のヒーロー、
    いや、ヒロイン」になったのです。もちろん誰もこの事件を知りません。
    真のヒーローってのは誰にも知られることはないんですね。実感しました。



     ミュンヘン在住の皆さん、ミュンヘンの中心地、マリエン広場の地下鉄を
    ご利用になったことおありですよね。
    地下鉄から地上(というか地下上階)に上がるエスカレーターって
    危ないなあって思ったことありません?随分長いし傾斜も高いし。
    怖がりの綾ちゃんね、以前からここってなんだか怖いなあって思ってたんです。


     この間ね、雪の日綾ちゃんはまさにこのエスカレーターでマリエン広場に
    上がろうとしていたんです。その時ね、、、。


     綾ちゃんの前に大柄の女性が並んでいた。素敵な茶色の革のブーツを
    履いていて高いヒールの先がピンになっていた。その女性がふっと一段
    上の階段に体重をかけたときそのピンヒールが階段をすっとかすめ、、、


     まるで映画のようにそのご婦人はたおやかな弧を描いて綾ちゃんの上に
    のしかかってきた。




           おおおおおおおおおおおおおおお!!


     その全貌を目撃していた綾ちゃん、瞬時に全てを理解した。
    綾ちゃんたちは今、エスカレーターのほとんど7割がた上方にいる。
    綾ちゃんが倒れたらとんでもないドミノ倒しが起るう!!大惨事だ!
    多分下敷きになる人々の中には死人だって出るかもしれない!!!


     とっさに綾ちゃんは自分のバックを手放して右手右腕を手すりに巻きつけ
    左腕と頭と肩で必死にご婦人を支えた。歯を食いしばり何としてでも
    あと15秒、持ちこたえろー!綾ちゃんの後ろの方もその恐ろしさを
    理解したらしく両手で綾ちゃんを支えてくれてる!
    ものすごい重さだ。明らかに綾ちゃんより体重の重いその方を
    火事場の馬鹿力(多分人生初の)でぐぬぬぬぬ、持ちこたえた。



          永遠に思えた10秒ちょっとだった。

     地下上階に倒れるようにタックルした綾ちゃんの目の前で
    その女性は綾ちゃんに顔も向けずに頭を振りふり去っていった。


     綾ちゃんは茫然自失、倒れそうになりながら流れてきた自分のバックを
    手にとって中身を確認。それから寄りかかれる手すりを探して息を整えた。
    あのね、綾ちゃんはええオバちゃんで体力だってそんなにないのよ。


     いやー、よう頑張った!喉元過ぎればもう誰もこの事件を覚えちゃいない。
    誰も綾ちゃんに声をかけたりはしない。世の中とはこんなもんだ。


     綾ちゃんも仕事に向かう最中だった。こうしゃちゃあいられない。

    なんか、この事件に人生を感じた。小さな小さなことが人間の生き死にを
    決める。そして自分が必死でやったことなんて他人は誰も評価なんてしない。
    それが人生だ。一つ一つの自分の頑張りは、それが上手くいっても失敗しても
    次の瞬間にはデリートするしかない。


                 それでいい。



         YouTubeのアップはできるみたいなのでお気に入りの一曲を
        ご紹介。「神様のくれた5分」この曲を聴くといつも癒される。


2019年2月7日木曜日

音が言葉を紡ぎ言葉が音を紡ぐ




    日曜日は綾ちゃん息子の誕生日で親子3人でコンサートに行った。


                                         



    ウイーンの巨匠、ブッフビンダーは長男が3歳で初めてついたピアノの
   先生の師匠でもある。今回はとにかく曲がいい。きらきら星にシューベルトの
   即興曲の通し、ショパンの3番のソナタ。もう行くっきゃない!

   カールス門の駅から地下鉄に乗り換える時、たくさんの着飾ったお年寄りたちに
   出くわしてこれはもしやと思っていたら皆、同じコンサートのお客さんだった。
   日曜の午前中のマチネにほとんど満杯の聴衆たち。


    ロマンスグレーのブッフビンダーが、誰もが知るあのきらきら星のテーマを
   奏で始めた瞬間、(綾ちゃんの貧弱な耳には)なんだかえらく「平凡な」音に
   聞こえたので、えええ?嘘でしょう?と思ったんだけれどそのあとの展開が
   すごくて驚くほど色んな音色が耳に入ってきた。聴かせてくれる。
   不覚にもいきなり涙があふれちゃったんだ。モーツアルトさんがこの演奏
   喜んでるだろうなあって不意に思って。



    だけど最近シューベルトにハマりまくっている綾ちゃんとしては
   今日の本命は3つの即興曲。(息子は楽譜まで持って行って楽しんでいた。)


                                             

    最近綾ちゃんが急にシューベルト狂になったのは、なんていうか、
   綾ちゃんの文学好きと大いに関係あると思う。
   シューベルト節の中で語られる「物語」「詩」や「言葉」がちょっとだけ
   「わかって」きた気がするせいなんだ。



    物を「書く」人はね、書かれたものがリズムや音楽になるように必ず
   気を配るものなんだけれど、同じように音を紡ぐ人は音楽が主張を持ったり物語や
   詩になったりするようにする。
   シューベルトの紡ぐ「音」は最近、綾ちゃんの中ではっきりとした言語になって
   アタマに流れ出してくるみたいなんだ。


    じいいーん。忘れられないコンサートになりました。
   アンコールも名曲オンパレードでトルコマーチやショパンのエオリアンハープ、
   バッハも弾いてくれた。ああ、幸せ!


    贅沢なひと時を楽しんできました。