2015年7月31日金曜日

ザルツブルクのスーパーにはレンタル電気自動車がある?




このスーパーマーケットは普通のお店なんだけど、、、






裏の駐車スペースに行くとびっくり。電気自動車のレンタルをやってる。
これでお買い物をおうちに持って帰っていいんだ。




お値段は1時間6ユーロ




こんな道を走っていくんだ。いいねえ。




週末くらいはムスコにごちそうしてあげようと
街中のビール屋さんへ。醸造所直営店シュテルン ブロイです。


ごはんは写真撮り忘れたけどとってもよかったです。
ここはモーツアルトの生家すぐそば。



ビアガーデンになっているので赤ちゃん連れの家族がいっぱい来ていました。




2015年7月30日木曜日

あひるちゃん、それからモーツアルト



どこの街にいてもあひるちゃんに目がいってしまいます。



もーつあるとの街だー!



いやー、壮観ですねえ。



こういうすでにあひるとは呼べないのもいる。



名物モーツアルトクーゲルのお菓子と一緒のもいる。


ヴァイオリン持ってるのが可愛い。



でもモーツアルトって本当にすごい。

ワーグナーとかウエーバーとかクラシック音楽に興味無い人は
なにそれ?って言われそうだけど
モーツアルトの名前を知らない人なんていないもんね。




モーツアルトの演奏はやっぱりクララ ハスキルが最高!キラキラ星。
モーツアルトをピアノ演奏するときは「真珠の粒のような」きらきら光る
均一な音を出せなければいけないとよく言われます。



綾ちゃん的解説だけどモーツアルトの音楽っていうのは一言で要約すると

「神様、ボクにお星さま一個ちょーだい!」


天国に何かを置き忘れてきたかのような、なぜ自分が俗世に生きているのか
よく理解できなくて天上の父を密かに懐かしむような
儚さと言ったらいいのかな?


だからモーツアルトはmollがいい。


すべての明るい響きはmollの表現のための前置きのようなもの
だと感じてしまう。キラキラ星に関しては最後から2番目の11番目の
ヴァリエーションが綾ちゃんは一番好き。まあ、mollじゃないけど。
(モーツアルトは明るいところが好き、って思っている方も多いと思います。
あくまで綾ちゃんの感じたままです。)




2015年7月29日水曜日

お城の中にある寮


                       今回、ムスコはザルツブルク音大、モーツアルテウムのサマーコースを
     受講しにきた。二週間。そして生まれて初めての一人暮らし。

                                 お宿は大学寮の空き室


な、なんとお城!
フローンブルク城を改造して音大寮にしてある。
大きな噴水付きのお庭にお昼寝用のカウチやらベンチやら。



こんなベット。シャワー付き。




音大のロビー。
奥に勉強スペースもあります。



近所に大型スーパーがあってイートインコーナーもある。
寮で自炊もできるけど今回は短期だしね。
息子はここで毎日ご飯してたみたい。



2015年7月27日月曜日

ザルツブルク駅のさりげないアート


                    

               ザルツブルクはミュンヒェンから特急で1時間半。鈍行列車でも2時間半でいける。
             お得なバイエルンチケット(一日鈍行乗り放題券) で例外的に行ける国外の駅なので
             地理的にはほとんどドイツ。



                観光目的やそれ以外でももう10回以上来てる。でも近場で小さな都市なので
              泊まったことは一度もなかった。



                前回来たのはいつだったっけ?数年前にピアノのレッスン受けに(長男が)来た
               のが最後だったっけ?あれあれ?いつの間にか駅が改装されてきれいに
            なってるよ。















                   しかも、ホームをようく見ると柱がなんか変。地震でもあったの?って
    波打ち方。
                どーもアートらしい。













                        全体に真っ白でハイテクプラスギリシア神殿っぽいイメージなのかなあ?







2015年7月24日金曜日

塩の砦〜ザルツブルク〜序章




      実は綾ちゃん、先々週から何度もミュンヒェンとザルツブルクを
     往復している。猛暑の日々に辟易しながら特急電車で1時間半。
     


      うちの下の子がザルツブルク音楽大学モーツアルテウムの夏期講習、
     サマーアカデミーに参加しているせいだ。
     いつもなら綾ちゃんはステージママよろしくついていくのだけれど
     我が家は来月末からどどんと夏休みを取る予定なのでこれ以上病院を
     休めません。んで、金曜日になると職場からミュンヒェン中央駅に
     駆けて行って特急電車に飛び乗り日曜の夜中に帰ってきて月曜から
     また仕事をする日々を続けている。残念ながらカメラも携帯も
     息子に預けてしまったので色々撮った写真も公開するのは来週以降に
     なると思う。

       明日もそんなわけでブログの更新ができません。



      でも今回が最後で明々後日日曜日には帰宅予定なので順次ザルツブルクの
     お話を書いていきたいと思います。



      では、日曜日にまたお会いしましょう。
     






          

綾ちゃんはユーミン世代。
たくさん好きな曲があるけど、意外にこういう地味で味わい深い曲が好き。
「瞳を閉じて」を初めて聞いた時はユーミンの天才にショックを覚えた。
ラジオの番組でリスナーの願いに応えて離島の「校歌」として
作ったというこの曲、目を閉じているだけで故郷の島の情景が
浮かび上がってくる。
「愛」を表現するってこういうことだと思う。


遠いところへ行った友達に
潮騒の音がもう一度届くように、、




2015年7月23日木曜日

汚れなき乙女は神より賜った髪の一本さえ刃を向けてはいけない?





       あれから時は流れ、、、、





       はっと気がつくと過去のドイツ女性の姿は何かの夢だったの
      かしらとアタマをひねるほど、夏のドイツ娘たちは綺麗さっぱり
      タンクトップやノースリーブを楽しんでいた。




       いつからこうなったのか、どう考えてもはっきりわからない。
      あれれ?そういえば、皆さん、ずいぶんスッキリしちゃったなあ、と
      最初に思ったのは2000年くらいの頃じゃなかったろうか?



       実はドイツに来てから日本人同士でこの話題になった時、
      当時の職場の同僚がこんな説明をしていたんだ。



       曰く、ドイツのキリスト教徒はとても信心深くて真面目だから
      汚れなき処女が神様からの賜りものである髪の毛にカミソリなどの
      刃を向けるなどということは言語道断だということになってるんだって。
      まあ、頭髪は仕方がないとして、それ以外の部分はもってのほか。



       え?汚れなき処女??だってそんじょそこらのオバちゃんたちも
      皆同じようにしてるけど、、、。この人たち、みんな汚れなきオトメ
      なの、、、かなあ?




       2015年現在、これらの幾つかのキーワードでググってみたが
      綾ちゃんが聞いた説明はどこにも見当たらなかった。ただのデマだった
      のかなあ?



         今、病院に勤めていて女性のワキを毎日を眺めながら過ごしているけれど
      30歳代以下の女性がデオゾーンの手入れをしいないケースには
      お目にかかったことがない。40歳代以上だと夏でも全く「20世紀
      状態」の方がぼちぼちいらっしゃいます。






          本文と何の脈絡もないですがケンプの月光の曲。
             綾ちゃんケンプの大ファンです。
     





2015年7月22日水曜日

最初の洗礼〜ドイツ人女性の脇毛問題を振り返る〜





           今日の話題は問題っぽいぞ。






       ドイツ人女性は脇毛の処理をしないってウワサ、ご存知?





                             これは綾ちゃんがドイツ語を始めてドイツ人と関わり始めた頃
       最初に受けた洗礼といってもいい、カルチャーショックだった。




               

ネーナ
彼女が日本でもポップになった80年代後半、
彼女の脇毛問題はホットだった。


世界的
超大物アーティストの彼女がテレビ画面にあられもないデオゾーンを
晒して歌を熱唱する姿を見てショックを受けた方も多かったと思う。




綾ちゃんはその頃大学生でドイツ文学の専攻学生として
ドイツ語に燃えていてドイツ語会話のコマだけではドイツ語の習得に
間に合わないとし、ドイツからやってくる留学生(女性)のケアを
一手に引き受けていた。



彼女たちは夏が来ると皆、初めて体験する日本の暑さに辟易しながら
ノースリーブのシャツやタンクトップで大学にやってくる。



皆が皆、脇毛ボーボーだった。


そしてそれが当たり前と言わんばかりの様子だった。



そして彼女らの周りの誰も言葉を失うという
状態だったのだ。









2015年7月21日火曜日

デオドラント




         ハンパない猛暑のドイツ。公共の乗り物は冷房付きに
        なったね。これってドイツではものすごいこと。雪国で
        冷房って言ったって通常は耐え難いほどの暑さになるのは
        せいぜいのべで2〜3週間。ミュンヘンはトラムを除いて
        ほとんどの公共の交通機関で冷え冷え。日本ほど寒くは
        ないけれど。





         昔はこっちの人の体臭がひどくて夏乗り物に乗る時はうっぷって
        臭くてたいへんだった。お風呂には滅多に入らない。シャワーは
        浴びて週に一度。普段は濡れタオルで体を拭いておしまい、というのが
        平均的なドイツ人だったと思う。けど、最近、げげって思うほど
        キツい匂いの人に出会わなくなったのはシャワー回数がきっと
        増えたからじゃないのかな。



         デオドラントの話題も夏のトピック。ドイツのスーパーマーケット
        にもいっぱい並んでいる。日本でもおなじみのエイトフォーとか
        ニベアとかべべとか知ってるのがたくさんあるよ。




         去年、ガルミッシュのおばあちゃんにアルミニウムの入っていない
        安全な自然系のデオドラントをプレゼントでもらった。


                

          これはステイックタイプで香草のエキスを練り固めたみたいな
         香りがする。意外と良く持つので今年もまだ現役で使ってます。




          去年、女性の患者さんに勧められる安くて安全な商品は
         ないかとあちこち見て回ったんだけど普通のスーパーマーケット
         では



                  

seba medくらいだった。おうち用に買ってみた。


高級自然用品店に行くと色々あるけどやっぱりお値段が高くて、、、


と思っていたら、、、


今年に入って突然自然志向、安全志向を売り物にしたデオ商品が
ぞくぞく出はじめて結構びっくりしています。



例えばこのlaveraはここ1から2年で急成長したエココスメの会社。
お値段がお手頃なのが魅力です。
綾ちゃんはシャンプーとかハンドクリームとかこのシリーズを使ってます。


どんくさい国だと思っていたドイツだけど突然進化が進んだなあ、と
思います。





2015年7月17日金曜日

天花粉




       天花粉(てんかふん)って知ってますか?
      この名称を聞いておお懐かしいって思う方はきっと綾ちゃんと
      同世代かそれ以上。綾ちゃんも小さいころ綾ちゃんママに夏の
      お風呂上りにふわっふわっとお白粉みたいに背中や脇にかけてもらって
      控えめながら気持ちのいい匂いを満喫したりしたものなんです。





       今、漢方の病院で働いていて薬品庫に「天花粉」の文字を
      見つけた時、幼いころの思い出が甦りはしたもののそれ以上
      深くは考えなかった。だって病院の薬品庫は基本、内服用の
      煎じ薬を作るための戸棚なんですから。外用のパウダーと
      イメージが重ならなかったわけ。



       でもよーく考えてみるときっとこれも中国伝来のものにちがいない。
      ググってみるとやはり基本、同一のもののようですね。

            

http://japaneseclass.jp/dictionary/天花粉のサイト様より


キカラスウリの根のデンプン質のことらしい。



なんで突然この話題になるかっていうとドイツは今年記録的な
猛暑で汗のかき方が半端ない。


制汗剤の話題がよく出るからなんですね。



2015年7月16日木曜日

それを正しいと思える自信が困難を招く





        大声で怒鳴りあっていた人々をおいて綾ちゃんは
       自分の買い物に専心した。んで、レジに進むとなんと
       またしてもおばあちゃんは全然違う人々の挙動にいちゃもん
       をつけて大騒ぎしていた。綾ちゃんは遠くのレジから眺めて
       いただけなので詳細はわからなかったけれど。




        このおばあちゃん、60歳を超えていると思うんだけど
       もしかしてこれまでの人生ずーっとこうして生きてきたのかしら?
       ものすごく腹の立つことだらけでめちゃめちゃしんどい毎日だと
       思うんだけど。




        ドイツ語でよく言う「人生を難しくする」と言うのはまさしく
       こういうことをいうのだと思うけれど、これがなかなか本当に
       ドイツ人に多いタイプなんだ。自分の価値観を正しいと思える自信が
       困難を招くっていう意味なんだと思うけど確かにお年寄りの女性に
       多いかも。
       もちろんこういう人は真面目で勤勉で優等生タイプの人。




         ドイツ人は本当に真面目な人が多い。時間にも几帳面だし。
        病院でも予約の時間に5分遅れただけで平謝りするし。
        そもそも遅れないし。(国別の時間感覚は本当にすごい!
        西洋人で遅れたりドタキャンする人はまずドイツ人じゃない。
        ちなみに中国人はルーズな人が多い。この話題で今度特集を
        組みましょう!)
        


         問題なのは「自分が正しくて相手が間違っていて間違いを
        犯した人は糾弾しても構わないと心から信じているパトロール症候群
        みたいな人。こういう人ってさっきのおばあちゃんみたいに敬虔な
        キリスト信者が多いけど、あの、聖書のお話の「自分は罪を犯して
        いないと思う人だけが石を投げなさい」と矛盾したりしてないの
        かな?




         なんとなく、もうちょっとラクに生きてもいいんじゃないのかな
        と思ったのでありました。






            リラックスして聴きましょうの一曲
         今週、来週と諸般の事情により写真をアップ
         できないのでその時の気分の音楽を紹介しますね。
         







                 
 

2015年7月14日火曜日

神様のことをよう知らん奴はドイツ語会話に気をつけた方がいい??





        話をずず〜いと戻してスーパーマーケットにさかのぼる。




      苺パックを手にした若い女性。セルフでパックをカートに入れる。
     日本みたいにフタになるようなシールとか貼ってないから傷んでる苺なんて
     見つけちゃうと他のパックの中身と移し替えちゃうことがある。
     まあ、こういうのがスーパーマーケットの限界?ってカンジだけど。





      これをチョー真面目なおばあちゃんに見咎められて大声出されて
     店員さんまで呼ばれて果ては大げんかに発展しちゃった。
     女性のご主人まで参戦して大声で怒鳴りあい。
     そりゃあ、わたしだってちょっとは悪かったわよ。だけどだからって
     凶悪犯みたいに大騒ぎしなくったっていいじゃないの。
     ダンナさんも、いいかげんにしろ、そんなに他人のことあげつらって
     何が楽しいんだ、放っておいてくれ。全く=Um Gottes willen
     ウム ゴッテス ヴィレン!、、、これがいけなかった。





   おばあちゃん『ゴット!!!神!神の名を語るなんて!いいこと!
          私はね神を信じているの。あなたのような薄汚い
          欺瞞に満ちた人に神の名を呼んでほしくないわ。』




     Um Gottes willenというのは感情が高ぶった時の感嘆詞のようなもんで
    翻訳なんかまるでできない言葉の一つだ。綾ちゃんなんかはこんな言葉が
    さらりと出てくるようになればネイティヴっぽいのにな、なんて
    思ったりする語彙の一つなんだけど。



     だけど敬虔なるキリスト教信者にとっては慣用句的に使用する会話にも
    「神」の一言が入っていると大事になってしまうんだ!
    いやー、綾ちゃん前言撤回。神様のことなんかよう知りもせんのに
    会話に神の名を出すのは慎んだ方がいいんだな!?





       

                    Tölzer Knabenchor - J. S. Bach - Jesu, meine Freude excerpts
              神は「我が喜び」





2015年7月11日土曜日

もう一つの思い出・苺

                


      忘れもしない。綾ちゃんが初めてドイツで苺を買ったとき、、、



                   苺はスーパーマーケットで一パック固定料金だった、、らしい。



                    当時大学生で一人暮らしだった綾ちゃん。なんだか急に苺を食べたい
     気分になった。



 
                    ドイツの閉店法は以前はすごく厳しくて夕方にはお店というお店は
     閉まってしまう。綾ちゃんがお買いものに出かけた時刻はすでに閉店間際で
     あった。果物コーナーを見ると特売の残り物らしき苺パックが一つだけ
     取り残されている。うん、どれもよく熟れてるし傷んでもいない。



                     たった一つ残されていたパックに違和感を感じないでもなかったが
     とにかく安いし。確か1マルク=65円くらいだった。綾ちゃんはその苺
     パック一つだけを持ち、レジに並んだ。



                              『ねえ、あなた、本当にこの苺を買う気なんですか?』



                           そうなの。レジのおばちゃん。教えて。私もたった一つだけ取り残されて
      いたこのパックの違和感の正体が知りたかったの。私の一体どこが
      「間違っている」のか?なぜ皆はこの苺を買わなかったのか?




                                                   

ドイツで苺ケーキといえばこんな感じ。


『スーパーの苺は量り売りじゃなくって一パックいくらで
売ってるからみんな自分の苺を買う時に他のパックからちょいちょい
つまんで自分のに乗せて大山盛りにしてからレジに来るの。
ほら、あなたのは平らどころか7割方しか入っていないじゃない。
あなた、これを買ったらずいぶんお高い買い物をすることになるのよ。』




な〜るほど。そういうことか。



で、結局綾ちゃんはそれでもその苺を買った。綾ちゃんにとっては
それでも多すぎると感じていた量だったので、、、。



あれから時は流れ、スーパーマーケットの苺は平等に盛られていても
レジでもう一度量って売ってます。







2015年7月9日木曜日

苺の話題がでたついでですが




                          ドイツ人は苺だーい好きです。絶対日本人より好き。ベリー類の
      豊富なお国ですがドイツの苺はスーパーマーケットで売ってるやつでも
      すごく甘い。白アスパラガスと苺は採れたて熟したものが味わい深い
      ので皆、晴天が続いたあとの「ドイツ産」に群がる。安いし甘い。


             

ドイツ人はホイップクリームで食べます。


                            ここのところドイツは猛暑。毎日毎日うんざりする暑さなんだけど
      これって苺は「甘くなる」ってこと。箱積みでどんどんってお店に出てる。
      ジャムやお菓子を作るために箱ごと買う人もたくさんいる。




                             因みに日本の苺のようにパックにフィルムのフタとかしてはいない。
      日本の苺より柔らかいしね。小さい。だからパックの中に傷んだ苺を
      発見するとつい入れ替えちゃう。良くない行為だと分かっちゃいるけれど。
      今日のような日に閉店間際のスーパーマーケットでふと特設苺コーナーを
      見ると、傷んだ苺ばかりが綺麗に?よけてある専用パックが一つ出来て
      いることも珍しくない。まあ、人情だよね。


                            綾ちゃんも一個、二個出来の悪いやつを動かしちゃうこともある。
      めったにしないけどね。ホントだよ。


                              因みにお会計はレジの「量り」のグラム数単位です。



        

我が家はこれ!ドイツで練乳といえば
ミルヒ メットヒェン(牛乳ムスメ?)
でもドイツの路地ものの苺は本当に甘いので
綾ちゃんはそのまま食べます。






2015年7月8日水曜日

人生を難しくする人




                        近所のスーパーマーケットに歩いてお買いものに行った。いつもは
     バスなんだけど粗大ごみ捨てに行くついでがあってね。いつもと違う道順で。



                         大きな駐車場の歩道を歩いていると、背後の十字路を乗用車が曲がって
      行く気配。と、間を置かず女性のがなり声が聞こえた。あれれと
      振り返ると自転車に乗った初老の女の人が自動車を罵倒している。
      なんかミアニスでもあったのかな?おばちゃんは自転車で車を
      追いかけて文句を言いに行った。ええー!?「追いかけて」まで
      文句言うのかい?怪我とかしてなさそうだけど、、、。現場を目撃しては
      いない綾ちゃんとしては事態の深刻度がわからない。まあいいか。
      綾ちゃんはカート置き場へ向かった。

                                 
                          店内で綾ちゃんが野菜コーナーに立ち、この週末の献立をつらつら
      考えていると、さっきのおばちゃんが目の前を駆けていって(いや、
      元気なこったい。)スタッフ専用のドアを開け店員さんを連れて
      戻ってきた。今度は何ごと?



                         おばちゃんのただならぬ殺気に他のお客さんも成り行きを見守っている。



                         そのおばさんは積み上げられた「苺コーナー」の前に仁王立ちになって
      そこで苺のパックを手にした若い女性に詰め寄り指差して糾弾し始めた。




                                   『店員さん、見てください!この女の人、自分の苺のパックの
         中身を入れ替えて(あははは!)傷んだものを他のパックの
         綺麗なものと取り替えているんですよ!これって、これって、
         してはいけない事なんですよね!』



                          まるで商品の苺に毒でも盛っている現場を取り押さえたかのごとき
      剣幕で騒いでいる。



                          ああ、と綾ちゃんは突然頭に閃いた言葉があった。これが、
      このおばさんが、ドイツ人のよく言う「人生を難しくする」人ってやつだ。




ここがその現場です。いちごコーナー。



2015年7月6日月曜日

紙と石と墨


                               もう一回出しちゃおう!


            大唐三蔵聖教序 王羲之





                       おおって綾ちゃんが感動していると丁度そこにマヌカン嬢と
     パートナーの彼がやって来た。そこで綾ちゃん、漢字の分からぬ彼らに、
     これがどれほどすごいものなのかチカラコブで説明しちゃった!
     そうそう、玄奘法師といえば般若心経をインドから中国に持って
     きた人なんだよね。



          
http://www.google.de/imgres?imgurl=http%3A%2F%2Fwww.shanghai21.net%2Fimg%2Fver1%2Fimg154_xa17.JPG&imgrefurl=http%3A%2F%2Fwww.shanghai21.net%2Flog%2Feid59.html&h=360&w=480&tbnid=WBtQlDJERi995M%3A&zoom=1&docid=XuC69g1ntVRdJM&ei=8XqZVfWPNImssAGcj6nAAw&tbm=isch&client=safari&iact=rc&uact=3&dur=852&page=1&start=0&ndsp=22&ved=0CE0QrQMwDw様のサイトから

        

                     これって内容はあの「西遊記」の玄奘法師のもたらした仏典の翻訳
     ですよね。孫悟空は出てこないけど。
     西安碑林博物館所蔵のオリジナルはガラスの衝立で保護されているそうです。



                         さすがお習字ドクター。わざわざ西安まで行って現地でお求めに
     なられたものなんだって。





                         王羲之が書いた元々の書は時の王様が死ぬときに一緒に埋葬された
     (ドクターの説明。真偽は未確認。)そうです。この書を永遠のものに
     するために懐仁という人が石に刻んだそうですがさすがに数千年は
     もたない。紙も湿度や温度で劣化しやすい。数千年の時を超えてもなお
     鮮やかに残るのは墨だけらしい。




      ドクターに見せていただいた拓本は素晴らしくかぐわしい高級な
     墨の匂いがしました。



          『この匂いを嗅ぐとなんだかインスピレーションが
          湧いてきますねー。』




       いやはや。このマイブーム、まだまだ終わりそうにない。




2015年7月4日土曜日

病院で見つけた拓本




                          均整がとれていたり、またはわざと絶妙な配置に外してあったり。
      筆勢がものすごい躍動感を伝えて二次元の世界なのに風の息吹きが
      したり地響きが轟いたりする。書道って楽し~い!




                           そうだ、書道といえばドクターでしょう。いやー、ようやく話題が
       病院に戻ったね。毎日お習字やってる中国人ならいいお手本持って
       るんじゃないだろうか?





                                仕事がヒマになったタイミング(これが中々無い)を見計らって
       ドクターに尋ねてみる。もしかして書道のお手本、何か持ってますか?
       ううん、例えば、、、、。中国語が出来ない綾ちゃん、筆談に
       取りかかる。例えば王羲之とか。


                                  王義之は書道の世界では知らぬ人はないいわゆる書聖だ。
        臨書をするならまず彼の書が基本。中国の官吏登用試験「科挙」も
        答案の内容があっていても王羲之の技法で書かれていなければ正解
        とはならなかったというほど。王羲之にあらずば書にあらず、
        であったのだ。お習字をやる中国人が彼を知らないわけはない。





                             『王羲之?持ってるよ。ちょっと待ってね。』



                            書棚をごそごそやって取り出してきたのは、まさかまさかの
        ほんものの拓本だあ。どっひゃあ!!




これです。大唐三蔵聖教序。


2015年7月3日金曜日

書道と音楽に通じること



                          綾ちゃん一家が(正確には綾ちゃん夫と子供たちが)皆で書道を始めた頃、
      うちの子供たちはピアノと歌を習ってはいた。が練習のケアをするのは
      夫の役割で綾ちゃんは音楽ちんぷんかんぷんだった。綾ちゃんはクラシック
      音楽を聴くのは好きだったから子供たちの様子を横から垣間見て
      へーそうなのって感じで理解を深めていった感じ。トータルな知識で
      ない分今も学ぶのが楽しいです。




                          ところで今、「とめはね!」を読んでみて、書道と音楽がどれほど修行の
      仕方が似ているかに気付いてびっくりしているところです。
      芸術だから当然と言えばそうなのかもしれないけれどこの二つ、特に
      似ているんじゃないかしら?


             



(岩滝書道教室の画像を拝借いたしました。)



                             入門の子に「一」の字を半紙に100枚書かせて「線」の基本を
       叩き込む。起筆、終筆、線の太さ勢いなどおおもとになる筆の運びに
       自信が出来てきたところで、じゃあ今度は「十」を書いて見ましょう
       ねっと言われてお安いご用と書こうとしたら上手くいかない。
       それはなぜかと問うと、線が一つから二つになると「文字の一部」が
       「文字」に変化して「空間の美」が生まれるからと説明される。
       これって音符が二つ以上になると音楽の方向性が生まれて来るから
       決して単音を並べた音出しをしてはいけない音楽の練習そのもの。






        線の太さ細さ、勢い。墨の濃い薄いとかすれ具合。




        もしもあなたが何の制約もなく自由に美しい文字を書きたいならば
       古典の臨書(書き写し)を死ぬほどするのが結局、真理にたどり着く
       一番の最短距離なのだから労を惜しんではならない。これって楽器を
       学ぶならとにかくクラシックの曲を繰り返し練習しなければならない
       のと一緒。古人の筆を極限まで真似て完璧に「同じ」に近いものを
       書くためには何千年前の書家の人々がたどった全く同じ筆運び、
       つまり全く同じ動きを再現できなければならない筈。姿勢、運筆。
       あるいは思想や態度、息の吐き方まで想像しながら、、、。
       臨書はすなわちタイムカプセル。書の内容にも想いを馳せる。




                 

粘葉本和漢朗詠集








2015年7月2日木曜日

綾ちゃん一家の書道熱

                  

        少し前まで「ちはやふる」にハマって百人一首と和歌の世界に想い馳せて
    いた綾ちゃんですが、先週、図書館でふと手にした別の漫画に突然ごごんと
    ハマって今度は新たなマイブームが到来しました!





           

                                          とめはね!
                          お習字でーす!ホント、漫画ってエラーイ!


                    綾ちゃんお習字は全然ダメで自分では全くやらないのですが、綾ちゃん夫と
    義理の母が好きなので、子供が小さかった頃主人から色々学びました。
    全く子供がいると何でもかんでも昔やったことを学びなおさねばなりません。
    でも大人になって多くのことをもう一度意識的に学ぶというのはものすごく
    価値あることです。ありがたや、ありがたや。



                    「求めよ、さらば与えられん」という言葉を思い知ったのが我が家の
    お習字ブームが始まった、つまり子供が小学校に入学しようかという頃
    でしたねー。私たちには突然新しい出逢いが急に降って湧いたんです。
    金子鴎亭の息子さんに就いて書道をたしなんでいらした方が偶然ママ友に
    いて、家族で弟子入りしたりしました。




横でごめん。漫画にも金子鴎亭の話題が出てました。


ドラマにもなってるんですよね。週末に検索して観てみようっと!










2015年7月1日水曜日

世界に一つだけ?の花のパンケーキ




                              ドイツの6月は白い花の咲くシーズン。5月下旬から6月いっぱい、
       林檎の花、西洋梨の花、子手鞠の花、沢山の白い花が咲き乱れます。
       綾ちゃんはテイーンエイジャーの頃、ゴールズワージーの
       「林檎の木」を読んで一斉に咲き誇る白い花の情景に憧れたものですが
       こちらに来てから毎年この季節になると別世界に誘うような清廉な
       空気を白い花々に感じます。
                 



                                その中でもこの季節、白い花の代表はニワトコ。綾ちゃんは今年
       ニワトコのお花のシロップを作り人にプレゼントしたり自分でもHugo
       ソーダ水にして楽しんでいます。

                                                 


        さてバイエルンの昔からある伝統的なおやつにこのニワトコの花の
       パンケーキ(というか実際はドーナッツですけど)があります。



        お料理大好きの綾ちゃんですが、未だかつてお花を丸ごと
       パンケーキにして食べるなんて聞いたことありませんでした。
       今回、お友達のあすかさんが誘ってくださったので一緒に作って
       みることにしました。これって「世界にひ〜と〜つだ〜け〜の」
       お花のケーキじゃないのかしら?季節限定おやつです。





パンケーキのもとなんですけどこれは白ワインが入っています。
なじませるために30分ほどおきました。



ドイツのご家庭にはフライヤーがありますねえ。
軸を上にしてふわっカラッと揚がりました。


お好みで粉砂糖をかけて。ジャムでもいいけど
やっぱりお砂糖のほうがお花の香りをより楽しめます。



紅茶好きの我々。Kusumi Teaとともにいただきました。
ドイツ人は本当にこの手の揚げたてドーナッツが大好き。
あすかさんのご主人(ドイツ人。学者さんでこの日は在宅。)は
今日のおやつのためにお昼ゴハンをセーブして楽しみにしてらしたとか。



すごーい!口の中にお花の香りがいっぱいに広がる。
ドイツに住んでて幸せー!なひとときでした。

ごちそうさま!