近所のスーパーマーケットに歩いてお買いものに行った。いつもは
バスなんだけど粗大ごみ捨てに行くついでがあってね。いつもと違う道順で。
大きな駐車場の歩道を歩いていると、背後の十字路を乗用車が曲がって
行く気配。と、間を置かず女性のがなり声が聞こえた。あれれと
振り返ると自転車に乗った初老の女の人が自動車を罵倒している。
なんかミアニスでもあったのかな?おばちゃんは自転車で車を
追いかけて文句を言いに行った。ええー!?「追いかけて」まで
文句言うのかい?怪我とかしてなさそうだけど、、、。現場を目撃しては
いない綾ちゃんとしては事態の深刻度がわからない。まあいいか。
綾ちゃんはカート置き場へ向かった。
店内で綾ちゃんが野菜コーナーに立ち、この週末の献立をつらつら
考えていると、さっきのおばちゃんが目の前を駆けていって(いや、
元気なこったい。)スタッフ専用のドアを開け店員さんを連れて
戻ってきた。今度は何ごと?
おばちゃんのただならぬ殺気に他のお客さんも成り行きを見守っている。
そのおばさんは積み上げられた「苺コーナー」の前に仁王立ちになって
そこで苺のパックを手にした若い女性に詰め寄り指差して糾弾し始めた。
『店員さん、見てください!この女の人、自分の苺のパックの
中身を入れ替えて(あははは!)傷んだものを他のパックの
綺麗なものと取り替えているんですよ!これって、これって、
してはいけない事なんですよね!』
まるで商品の苺に毒でも盛っている現場を取り押さえたかのごとき
剣幕で騒いでいる。
ああ、と綾ちゃんは突然頭に閃いた言葉があった。これが、
このおばさんが、ドイツ人のよく言う「人生を難しくする」人ってやつだ。
ここがその現場です。いちごコーナー。
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