小さな小さな女の子と大きな大きな病院に行った。
この娘は重篤な病気の疑いがかかっていて今日はその再検査日。
明らかに怖くて神経質そうなおばあさんのお医者さんが立ちはだかる。
ニコリともせずさっ、こっちへ、、、ハイ、診察台に乗って!!
綾ちゃんはできるだけ優しい言葉で通訳してあげるんだけど
硬い雰囲気、張り詰めた緊張感は隠しようもない。大丈夫かなあ。
泣き出しちゃったりしないかなあ。
女の子は自分の肩の高さほどの診察台によいしょっとよじ登ろうとする。
支えてあげようとした綾ちゃんたちの手を借りる直前にあっと気がついて
脱ぎ捨てたサンダルをヒョイっと方向を変え綺麗に並べ直した。
『ね、あなたたち、何国人なの?私たちにはアジアの人って
区別つかないんだけど。』
『Wir sind aus Japan! 私たちは日本人ですよ。』
『すごいわ、すごいわ!こんなに小さな女の子がこんなにきちんと
靴を揃えることを忘れないなんて!あなた方ってなんて素晴らしいの!』
ひとりの小さな女の子のおかげで周りの私たちまで褒められちゃった。
むっつり顔だったおばあちゃん女医さんはこの瞬間からニコニコ別人に。
幸いなことにお嬢さんの病気は良性と判明、もうなんの心配もないって。
海外に住む私たちは一人一人がザ!日本代表選手だもんね。
何気ない所作にお里が知れる。彼女のお母様が普段きちんとした
教育をしていらっしゃる様子が目に浮かぶようだ。
Kちゃん、綾ちゃんたちみんなのお株をあげてくれてありがとう!
ところで今年も二男の高校(ギムナジウム)学期末サマーコンサートに
行ってきました!今年はニュー体育館の落成式を兼ねて。太鼓隊でスタート。
音楽に合わせて体操部の女の子たちがアクロバット!
これ、オリジナル曲!すっごいウケた。
今年はペスタロッチギムナジウム(偶然にも長男の出身校、音楽学校)と合同で
カルミナ・ブラーナに挑戦!まあ、学校オケだからとてもじゃないけど
上手とは言い難いけれどみんなで頑張った!