2017年6月29日木曜日

きらめく将来が待っている?




綾ちゃんが中学生、高校生の頃大抵各学年に一人二人は
「洋行帰り」「帰国子女」の子がいて話題になってた。
なんかものすごく英語の発音がいい。
べらぼうに英語の成績がいい。よそのクラスなのに話題の的で
英語の先生が違うクラスでまでそういう子の噂話をする。



綾ちゃんもドイツ語を始める前はそこそこ英語が得意科目だったし
思い入れが深かった。でもそういうネイティヴっぽい子には
逆立ちしたって勝てない気がした。だってあんなに発音いいし
バリバリ難しい文章読んじゃうし。


そういう子は受験でもすごく有利できらめくようなかっこいい名前の有名大学の
英米語科とか国際学科とかに(みんな東京だ)進学した。そのあとどうしたか
知らないんだけれど。綾ちゃんみたく地味に地元の駅弁大学に行ったりはしなかった。
(綾ちゃんは女子高の出身だったので男の帰国子女の子は知らない。)



あの頃きっと綾ちゃん達の世代は刷り込まれちゃったんだろうな。
「帰国子女」を体験したら英語がペラペラで成績も良くって
きらめく将来が待っているって。


この手の「伝説」の真理に迫るにはあまりにも何も考えていなかった。



アスパラの季節終わっちゃいましたね。


2017年6月26日月曜日

最初の一語を発する前の空気感の大切さ



綾ちゃんは日常の様々なドイツ語を使う場面で
誰かのドイツ語のお手伝いをすることがある。
通訳というほど立派なお仕事はできないんだけどね。


大切なお話がこれから始まるという瞬間、あ、あ、ああ〜!って
警報を鳴らしたくなることがある。
これから大切な話し合いをしなきゃいけないのに最初の一言を
どちらかが発する前にこっちの印象がすこぶる悪くなるのを感じる一瞬が
あるんだ。




それはね、とてつもなくつまらない所作が生み出すことだったりするわけ。




お役所で担当の事務官が出てきた時に立ち上がって握手しながら名乗るとか
にっこりするとかそういうことをすっ飛ばしたがために
あらぬ偏見を持たれてしまってこちらが通したい案件が
すでに暗礁に盛り上げた感が出てくる(いや、話し合いはまだ
何も始まってはいないのに)空気をだいぶ体験してきてしまった。
相手の文化に従ったちょっとした手続きをするかしないかで驚くほど
相手の印象は変わってしまうものなのだ。


それで日本語で小さな声で(あ、今、握手です!)とか(今、ありがとうって
言ってください!)とかオバタリアン的指示を出すこともある。


ドイツ語教師として生徒さんにドイツ語を教えながら
一緒にマナー教室も開講しなきゃって思うことしきりなんだ。
そう、最初の一語を発する前の空気感の方が語学力そのものより
どれだけ大切であることか。



これは先週のヒルシュガルテン(鹿公園)お天気抜群。ここはミュンヘン有数の
ビアガーデン。ビールはミュンヘン子大好きなアウグスティーナーだし。緑の多さ、
美しさ、広大さ。何もかも言うことなし。
しかも都心から近い割に意外にもアクセス悪し。(ヒルシュガルテン駅から
結構歩く。ビアガーデンに行きたいならライム駅の方が近い)この微妙な
位置関係が観光化されてない魅力。



その名の通り鹿さんがたくさんいます。奈良とは違って人慣れしてません。
ここは昔ビールの地下貯蔵庫だったんだってね。それでビアガーデンになったんだって。



2017年6月24日土曜日

綾ちゃんといるといいことがある?



この間、あるお友達(ドイツに来てまだ日が浅い)に
言われたんだ、「綾ちゃんといるといいことがある」って。



その時はたまたま一緒にお店でお茶を飲んでいたらお店の人が
サービスでデザートをプレゼントしてくれたんだ。本当にたまたま
ラッキーだっただけなんだけど。その時「あっ」て思ったの。


そうだ、そういうことなのかなって。


綾ちゃんはだいたいいつも陽気で明るいからいいことばっかり
覚えているしネガティブなものにはあんまり興味ない。
普段からいけ図々しく自分のラッキーを信じている。でもね。
その時は違ったんだ。引き寄せとかポジティブ思考とかじゃなくて
はっきり「親切にしてもらう理由」が綾ちゃんには理解できたんだ。



どっちかっていうと確信犯的にお店の人と仲良く会話した。
ちょっとしたお願い事があったせいなんだけどバーテンの彼と
気安く軽口をきいたりした。イタリア人だったしね、彼。ノリのいい人だった。


多分、そういう時の綾ちゃんは「日本的」じゃないんだ。
どこがどうって一つ一つデイテールを説明するようなことじゃないんだけれど
相手の目をまっすぐ見る。少し身振り手振りを交えてきちんと相槌を打つ。
こういう「技」みたいなのが長いドイツ生活で身についているんだと思う。



そしたら「ほーら、プレゼントだぜ、セニョリータ」的なノリで
ウインクしながら注文してもいないデザートがやってきたんだ。


ロンドンはアルバート美術館にあった楽器です。




わかりきったことなんだけれど言葉を学習するっていうのは
言葉の持つ文化的背景に迫るっていうことなんだ。


だから綾ちゃんの使うグーテンタークやダンケシェーンはきっと
ドイツ語初心者のそれとは違う響きになるのだと思う。
そしてたったそれだけの言葉でもネイティヴの人たちとは隔絶たるものが
あるのだと思う。


2017年6月23日金曜日

綾ちゃんが思う二つの「違う」




外国語がしゃべれるなんて大したことじゃないって昨日のブログで
宣言した綾ちゃん。このことをちょっと説明するね。



綾ちゃんがずーっとドイツ語と関わってきてドイツに住んでいて
少しずつだけれどドイツ語で表現できることが増えてくるに従って
昔々綾ちゃんがぴちぴちに若くって海外でペラペラ外国語が喋れて
いろんなところで活躍する姿に憧れていた頃のことを思い出すんだ。





外国語がしゃべれるってなんだかとってもかっこよくて素晴らしいことに
思えた。でも今、あの頃思い描いていた理想の姿と現在の自分や周囲を見渡して
「違うなあ」って思う。


主にね、二つの事柄について「違う」って思うんだ。






一つは語学を習得するということが、いわゆる語学学習を超えて
広い意味での文化理解を伴っていなければ「伝わらない」ということ。



もう一つは(そしてこちらがものすごく大事なことなんだけれど)
語学だけ勉強してもしゃべるべき内容つまり確固たる思想を伴った
言葉でなければほとんど意味がないということ。
そしてその思想は通常母国語によって形成されるのだということ。





そして何より綾ちゃんが問題だと思っているのは
こう言った本質論がほとんど看過されたまま英語をはじめとした
外国語習得熱に多くの人々が浮かれているという現状なんだ。



東京オリンピックの際に外国人に道案内をしてあげたいから
英語を学びたい人、海外を旅行するときにレストランであるいは
切符を買うときに困るからという理由だけで勉強している人は
これから数回のこのブログは読み飛ばして下さって結構です。

でも本当にそれだけの理由で英語の勉強に熱心な人っているの?
目先の理由があって学習している人だってきっと本音はもう少し
違うところにあるよね。綾ちゃんはきっとそうだと思うんだけど。









2017年6月22日木曜日

外国語がしゃべれるなんて大したことじゃない




綾ちゃんはもう随分長いことドイツに住んでいる。
ドイツでお勤めのためにやってきてから20年が過ぎた。
ミュンヘン大学留学期間を入れたらもっと長い。



高山植物。珍しい花なんだって。


ドイツ語を始めたのが大学一年生の時ででそれ以来ずーっと長いこと
ドイツ語と格闘してきた。学生時代は全然劣等生でいつもドイツ語が
できなくて困っていた。実は今でも困っているんだけれど今現在の
綾ちゃんの「困っている」レベルはさすがに他の方々と比べると
嫌味な段階なのでこれはまあいいとしよう。


幸か不幸か、常時「ドイツ語がわからない」と悩みあがき続けてきたせいか
現在ドイツ語を教える立場としてはちいっと有利である。
生徒さんがつまづきやすいところ、つまづいているポイントが
手に取るようにわかることが多いからだ。





山に咲くリンドウ。


でもね、さすがにドイツ語が日本語の次に重要な言語になって今更
痛感することがある。それはね、


外国語がしゃべれるなんて大したことじゃないってことなんだ。



おっと、綾ちゃん、今日は久々に暴言大賞勃発か?




2017年6月21日水曜日

オリジナル「聲(こえ)の形」ご紹介





綾ちゃんの親バカシリーズで動画のご紹介。
綾ちゃんの息子が動画をアップしました。
ピアノもチェロもオケ部分(ソフト)も全部自分で個別に録音して
自分でミキシングしてました。




6月の聖体祭休みの成果?らしい。
メロディーは簡単なんだけど絶対間違えられないから
大変だった〜って言ってた。







全く関係ないけど大阪で売ってた甘納豆



2017年6月20日火曜日

眠れる魔女



ここんとこ毎日お天気いい〜!!

週末を利用して綾ちゃん&息子二人で遠足しました。
3人揃ってお出かけは本当に久しぶりです。


ベルヒテスガーデン国定公園のケーニヒ湖。
ここで息子がどうしてもみたいと言っていたものがあるんだ。



船から見える山の稜線(輪郭書き足した)。魔女の横顔に見える。わかる?
これがいわゆる「眠れる魔女(schlafende Hexeシュラーフェンデ へクセ)」。


今回は山登りはなし。湖周りのお散歩コースをぶらぶら。
綺麗だけど風が強〜い。



海みたいにザザザーって音がするけれど潮の香りなしで妙な気がする。


ものすごく大きな木がひっくり返ってた。


壮観です。


感無量でした。ここ大好き。また来よう。


ミュンヘンからは鉄道だと乗り換えがあってちとアクセスが悪い。
バスもあるから次回は調べてから来よう。



ドイツの夏は短いからね。
仕事も頑張る綾ちゃんだけどチャンスは逃さず
ドイツの素晴らしい自然に親しみたいです。



2017年6月18日日曜日

自転車ちりりん



突然ですが自転車買いましたー!


ちょっぴりマウンテンバイク風です。
偶然ですが譲ってくださった方はRitsukoさんのご友人でした。
最近Ritsukoさん付いている。




その日はピーカン。ヒルシュガルテンへ。



やったー!鯖の塩焼き。右のは小口ニラ付き黒パン。




そのまま駅に向かったはずが道を間違えてニュンフェンブルク城へ。



サイクリングしてビアガーデンへ行くのはとってもミュンヘン風。


お天気が続くミュンヘンです。
ドイツの夏は短い。今こそ楽しもう!



2017年6月15日木曜日

み、見えない!



綾ちゃんが今日も仕事と家事を終えまったりし始めたところ
突然お外でどどどどーんの騒音。


なんだなんだ?


こ、これは花火?そうだ、今は聖体祭(プフィングステン)の最中。
綾ちゃんの住む町では村祭りが行われ、最終日に花火大会だったっけ。
正直あまりのしょぼさにお祭りに出かけたのはここに越してきて
最初の2年くらいだったっけ。


最終日の花火は短いけれど本格花火です。
我が家のテラスから、、、ううう、み、見えない。
春先に木々を伐採したのだけれど一本だけ切らなかった大木があって
そいつに阻まれて全然見えない!




最後の一発、かろうじて撮れました。これはこれでいい感じ。


2017年6月12日月曜日

山登り日和にパラグライダー




やっと晴れた週末!ピクニック日和です!
綾ちゃん今日は息子とLaberという1686mの山に登ってきました。


遠回りのパノラマコースを選びます。結構崖っぽい道もあり
綾ちゃんヒーハー。2時間半の表示でしたが綾ちゃん、たっぷり
3時間以上かかってしまいました。



頂上は気持ちいい〜!右手にツークシュピッツエが見えます。

ここまで麓からロープウエイなら10分で来れる。
でも3時間汗を流した後は、、、


もちろんご褒美ビール。地元のエターラー。極ウマでした。







お空には無数のパラグライダーが飛んでいた。気持ち良さそうだったな。
頂上で待機する人たち。




飛び立つ瞬間を動画に納めることに成功しました!


一日中美しい風景に包まれて心の洗濯の1日でした。


2017年6月9日金曜日

甘いけど甘すぎず



今日Ritsukoさんに会った。
ずっと前からお会いしましょうって言ってたのに
なかなか実現できず。いつも綾ちゃんが都合つかずにいたせいです。


今日はかずえさんと3人でおやつ作り。




もちろんホルンダーのケーキ



Ritsukoさんのブログを読んでいるとスペインまで車でぶっ飛ばしたり
ペットを3匹も飼っていたりウイスキーをたしなんだり
カーキチ(やはり死語か?)だったりと
何から何まで綾ちゃんと接点がない。(どーも音楽の趣味も違うし。)





いただきまーす。一緒に摘んだ野イチゴがオサレ。甘いけど甘すぎず。


ここまで違うと綾ちゃん的にはすごーく興味が湧いて
いろいろ質問攻めにしたくなる。趣味が違うからといって
気が合わないわけじゃない。とにかく話題が尽きない。ついつい話が
盛り上がって遅くまでお邪魔しちゃいました。


今度は一緒に泳ぎに行こうと約束しました。
どっちかというと問題は綾ちゃんのスケジュールです。


では次回、「Ritsukoさんと泳ぎに行く」編をお楽しみに、、、なーんてね、
本当に実現できるように天気予報とにらめっこです。




こちらは先日子供たちにお土産で買ったMAELUのケーキ。
どれも味見しました。超がつくほどウマウマ。
お値段お高めですが、おやつ一回我慢しても買う価値ありだと思いました。






2017年6月7日水曜日

ミュンヘン在住の日本人がエリザベス王妃音楽コンクール入賞!




       一昨日6月4日。ベルギーはブリュッセルで世界3大音楽コンクールの
      一つであるエリザベート王妃音楽コンクールファイナル大会が開かれた。


       これは凄まじく過酷なコンクールであることでも有名です。
      今年から新たにチェロ部門が開催され、なんと名誉なことに
      ミュンヘン在住の東京都出身、岡本侑也さんが2位に輝きました!
      (もちろん綾ちゃん全然お会いしたことない方です。)

       審査員も綾ちゃんがこれまでにブログで紹介したことのある
      ミシャ マイスキーゴテイエ カプソンその他ビックネームが
      ずらり!



決勝はドヴォルザークのチェロコンチェルトで臨んだ。
この曲は全てのチェリストにとってとても大切な曲です。

見知らぬ方とはいえミュンヘン在住の日本人だしめでたや、めでたやと
ファイナルのアーカイブを見ていたら、、、
なんだかこの人の演奏、どっかで見たことある、なんか知ってるぞ、
と思い始めた。


そうだ、ウエン シン ヤンだ。そっくりじゃないか。



ネットで彼の経歴をググってみたら、おお、まさしく彼は
今、ウエン シン ヤン先生に師事しているのではないか。


綾ちゃん、もしかして耳がいい?
ちょっと嬉しくなりました。


おめでとうございます。
これからのご活躍、お祈りしております。



2017年6月4日日曜日

暑〜い午後の寄り道



寒い春の日が続いた後、突然の真夏日。
この5月、綾ちゃんは実によく働きました。
暑〜い日の仕事帰りにはどうしても寄り道したくなっちゃう。



なんと魅力的なルックス。息子のチェロのお稽古帰りについ立ち寄った。
ETALYのテラス席。イタリアンビールも良いではないか。


ちなみに息子はイタリアコーラ。まあオサレ。
どうでもいいけど後方に綾ちゃんがカバンをゴソゴソしてるとこが
写ってますね。このカバン、最近買ったお仕事用ですがお気に入りです。




さすがの綾ちゃんも仕事帰りに一人で赤ちょうちんというほど
おっさん化してるわけじゃない。いつも誰かと一緒です。
これは友人Sに誘われて仕事帰りに一杯飲んだ時。
Aldersbacherのビール最高だった。今度絶対醸造所巡りに行こう。


これはお友達のかずえさんとランチした後。
以前から行ってみたかったMAELUでお茶。ここのマカロンや
プラリネを何度かいただいたことがあったのですが素晴らしいクオリティーに
一度訪れてみたいと思っていたのでした。



なんかおもしろいもの開拓したくてプロヴァンスというケーキに挑戦。
大当たり!ラベンダーの香り漂う絶品ケーキでした。


かずえさんはむしろオーソドックス系?いちご山盛りトルテ。
一口味見させてもらった。中のクリームがふわっとムースでこれも大拍手!



今にして振り返ってみると5月の平日でおやつタイムが取れたのはこの1日のみ。
あとは本当に朝から晩まで時には週末もせっせと働いてました。


皆様に信頼してもらってお仕事いただいております。
6月は少し余裕のあるスケジュールになりそうです。
余裕のある時はセルフメンテや授業の予習、教材作りを頑張ります。




2017年6月2日金曜日

救急ヘリが街中に!



数週間前になるかな?たまたまゲーテプラッツに来た。
地下鉄から地上に上がるとなんと黒山の人だかり。各々手には携帯。
ん、なんだ?



おお、ADACの救急ヘリ。大学病院すぐ近くだしね。



つい綾ちゃんも動画撮っちゃいました。





お大事に〜!



暑い日が続きますね。ランチの時にここの近くのお店で
納涼ドリンク。ラベンダーレモネード、ライム、ローズマリー&タイムって
お洒落でしょう?でもね、ちょっと綾ちゃんには甘すぎた。