この間、あるお友達(ドイツに来てまだ日が浅い)に
言われたんだ、「綾ちゃんといるといいことがある」って。
その時はたまたま一緒にお店でお茶を飲んでいたらお店の人が
サービスでデザートをプレゼントしてくれたんだ。本当にたまたま
ラッキーだっただけなんだけど。その時「あっ」て思ったの。
そうだ、そういうことなのかなって。
綾ちゃんはだいたいいつも陽気で明るいからいいことばっかり
覚えているしネガティブなものにはあんまり興味ない。
普段からいけ図々しく自分のラッキーを信じている。でもね。
その時は違ったんだ。引き寄せとかポジティブ思考とかじゃなくて
はっきり「親切にしてもらう理由」が綾ちゃんには理解できたんだ。
どっちかっていうと確信犯的にお店の人と仲良く会話した。
ちょっとしたお願い事があったせいなんだけどバーテンの彼と
気安く軽口をきいたりした。イタリア人だったしね、彼。ノリのいい人だった。
多分、そういう時の綾ちゃんは「日本的」じゃないんだ。
どこがどうって一つ一つデイテールを説明するようなことじゃないんだけれど
相手の目をまっすぐ見る。少し身振り手振りを交えてきちんと相槌を打つ。
こういう「技」みたいなのが長いドイツ生活で身についているんだと思う。
そしたら「ほーら、プレゼントだぜ、セニョリータ」的なノリで
ウインクしながら注文してもいないデザートがやってきたんだ。
ロンドンはアルバート美術館にあった楽器です。
わかりきったことなんだけれど言葉を学習するっていうのは
言葉の持つ文化的背景に迫るっていうことなんだ。
だから綾ちゃんの使うグーテンタークやダンケシェーンはきっと
ドイツ語初心者のそれとは違う響きになるのだと思う。
そしてたったそれだけの言葉でもネイティヴの人たちとは隔絶たるものが
あるのだと思う。
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