2018年5月4日金曜日

美しい5月に



5月はドイツの最も美しい季節です。


この曲をご存知ですか?



「美しい5月に」シューマン 『詩人の恋』より
今も大好きです!ペーター シュライアーさん!


Im wunderschönen Monat Mai 素晴らしく美しい5月に
Als alle Knospen sprangen, すべての花の蕾が弾けた時
Da ist in meinem Herzen 私の心の中で
Die Liebe aufgegangen. 愛が湧き上がってきた

Im wunderschönen Monat Mai 素晴らしく美しい5月に
Als alle Vögel sangen, 鳥たちが皆で歌う時
Da hab' ich ihr gestanden 私は彼女に打ち明けた
Mein Sehnen und Verlangen. 彼女を希(ねが)う私の気持ちを

                                                                (作詞はハインリヒ ハイネ 
                    übersetzt von Ayachan)


日本の春も美しいけれど、ドイツに長く住んでドイツを愛し続ける
綾ちゃんにはここでの5月の風景も分かちがたいほどの愛着を感じます。



そして花々や新緑や空の色や爽やかで心地よい5月の風を
感じると必ず綾ちゃんのアタマの中ではこの曲が流れ出すんだ。
生命の息吹と共に湧き上がる愛情のこの歌を。


でもね、このメロディーって春の美しさを謳いあげているのだけれど
日本人の我々には不健康というか病的な印象がありませんか?
「春のうららの隅田川〜」的なほのぼのと透き通るような陽の光じゃなくって
ドイツのロマンチックってどこか奥深いグリム童話の森のような
陰(かげ)を隠し持ってる感じがする。
(日本の「さくらさくら」もそういえばちょっと暗いしメロディーが
「終わらない」感じがミステリアスな陰影に満ちている、、??)




ドイツの文学や芸術に触れ始めた頃、こういう不思議な感覚に
戸惑ったものだったなあ。これがヨーロッパなのかあとか
感慨に打たれたなあ。


ドイツ ロマンチック大好きです。



おっと、これはヴァチカンのシステイーナ礼拝堂の有名な絵ですね


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