音楽はね、過去へ向かってしか流れていかないものなんだ。
昨晩はミュンヘン市の大イベントの一つ、
「音楽の長い夜(Die lange Nacht der Musik)」に行ってまいりました!!
5年ほど前だったか、うちの息子たちも出演させてもらったことがありまーす。
100か所以上のホールで同時にコンサート!もうワクワク。
でも今回は2か所にしか行かなかった。ヴァイオリンの天才少女まあやちゃん
(彼女についてはご存知の方も多いことと思います。また別の機会に書きますね。)
のリサイタルを見に行った後、本命のコンサート会場へ、、、
ここはカールス広場の「芸術家の家(Künstlerhaus)」
舞台
今日のお目当てはDrumaturgia & Friends
3人のドラマー&ベース、Eヴァイオリン、ピアノの計6人で作り上げる音楽。
し、しかも全て、そ、即興!
百聞は一見に如かず。勝手に写真撮ったりしてた映像の公開を
和太鼓の谷口さんに御快諾いただきました。
ものすごいパワーと緊張感で「そこでしかできない」音楽を作り上げていく。
6人の芸術家たちの戦いのような共同作業でした。
出だしのメロディーやリズム、和音からどのような物語を紡ぎ出すか
駆け引きや阿吽の呼吸で場を盛り上げていく。
聴衆も一体となって熱に浮かされたような高揚感を同時体験。
ご一緒したSさんのお子さんは22時過ぎて帰ろうとした時
「いやだー!最後までいるー!」とごねていました。子供にも伝わる
音楽の説得力と魅了する力。いや、本当にすごかったんです。
音楽はライヴがやっぱり一番。「今」作り上げるテンションを共有して
皆で一つの船に乗って航海するような時間の共有。
二度と戻らない瞬間瞬間を味わいながら、ふと頭の中を
冒頭のポール サイモンの言葉がよぎった。
そう、どれほど録音の技術が向上したって「この一瞬」を未来に遺す
なんてできない。音楽は過去に向かってしか流れていかない。
これが音楽の本質なんだー。
綾ちゃん、最後の24時のセッションまで楽しんで
久々の午前様のご帰宅と相成りました。あー、楽しかったー!
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