そうかああ。
お亡くなりになってから「懐かしいなあ」なんて回想するのは
罰当たりな気もするけれど、とにかく感慨深い。
ドラマ「高校教師」のヒットで忘却されていた歌手森田童子のこの曲が復活。
けれど綾ちゃんはその頃ミュンヘン大学でキャンパスライフを送っていた。
綾ちゃん自身は彼女の「現役時代」を知らない。少なくともまるで覚えていない。
「高校教師」のブームも後から知った。
そもそも綾ちゃんが森田童子を識ったのは彼女が例のドラマブームより遡ること数年前。
確か大学院の学生だった頃で
普段まるきり口を聞いたことのない男のセンパイに本(だったか?)を
貸してあげた時、お返しにカセットテープが入っていたんだ。
(ああ、カセットテープの時代!!!)
それがこれ。50分ありますがまあ、最初だけでも聴いてみてください。
二十歳すぎで何の脈絡もなくこれ聞いたらしょっぱなの曲でぶっ飛んでしまいます。
後輩の女の子にテープ贈るなんてイミシンか?と最初は疑ったものの
このセンパイは(のちに彼は某大学の講師となり綾ちゃんの後輩をお嫁さんに
もらったが綾ちゃんとはほぼ正反対のタイプの娘だった、どうでもいいけど。)
当時いわゆるマイブームというやつで誰彼構わず森田童子のカセットを
送りつけて彼女の宣伝活動を行っていたのだった。
それで誰も知らない一地方大学の隅っこの独文学研究室内で
森田童子はシブくローカルルネッサンスを迎えていた。
日本に帰国したらなんだか、その森田童子が突然全国的に知名度が
上がっていてびっくらしました。
ドラマが大ヒットしたことでテレビ局各局競って彼女のリバイバルを
オファーしたらしいけど幸せな家庭の奥様になっていらっしゃるとかで
カムバックを固辞したとの話。あのころそう聞いてかっこいいなあと
思ったのを覚えている。
独文科時代かあ、懐かしいなあ。
たった一枚のアルバムしか知らないけれど森田童子さん、
ものすごいインパクトのある時代のスーパースターでした。
引き際もかっこいい。
森田童子さん、ご冥福をお祈りいたします。
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