2021年5月23日日曜日

贅沢なお散歩


1日だけ東京にいた。
そして東京で夢のような景色に出逢った。



新宿 真言宗円照寺

ここは極楽かと見間違うような異空間。
枝垂れ桜の色合いと雨に濡れた石の色艶。

本堂から振り返って見た時に腑に落ちる。
御本尊がこの風景を堪能できるように
ここからの視点が最も映えるように造園されているのだと。




本堂に向かえば窓に映る桜のまた見事なこと。
桜が御本尊にご挨拶。



ここは綾ちゃんが東京でお世話になった友人みえこさんの毎日の散歩道。
彼女のブログのお写真があまりに見事で綾ちゃんも参加させてもらった。
日本で、東京のど真ん中でこんな体験をさせてもらえるなんて!

元科学者でイタリアやドイツで教鞭を取ったこともおありという
ご住職兼庭師さん、綾ちゃんがドイツから来たと言うと
大喜びで色んなお話してくださった。
ヨーロッパでのお話、学問や植物やお寺について。




4月の頭なのにもう藤の花が開花

今年は全ての花が一斉に咲いてしまったそうだ。
綾ちゃんを歓迎してくれたのかな?




牡丹の名所としても有名なお寺だそうだ。

この日が日本滞在最終日だったけれど日本美の粋の中に
身を置かせてもらえて、もう思い残すことはないと思ったほど感激した。


次、いつ訪れることができるかな?

 

2021年5月14日金曜日

おっ客様〜!!

 

       毎週のように宴会を催していた綾ちゃんちから灯が消えて

      早一年以上、、、。我が家もすっかり寂しくなったなあ、、、



ところが灯が再び灯った!しかも突然!


               手巻き寿司&パイナップルケーキ

突然のお客様の嵐!お客様は一家庭1名のみなので
一人ずつだけれど4月に入ってからほぼ毎週のように
お客様が我が家に訪れる〜!
日本で購入した大阪スパークリングTako Chamたこ焼きに合うワインらしい。美味!
            これは頂き物のグルフリケーキ
寿司ケーキは我が家でバースデーの定番 右は綾ちゃんお呼ばれ

思えば4月に本帰国なさる方のお別れ会を催してから
次々と宴会の理由が我が家に舞い込んでくる。

何せレストランが閉まっているから外食できないしね。
最近制限付きでガーデンは開いたけどルールが難しいから
気軽にはいけない。

誰かと食べるゴハンはやはり美味しいなあ。
お料理大好きの綾ちゃんはゲストのことを考えながら
お料理する時間がすごく嬉しい。


今週末も来週も綾ちゃんレストランは予約済みです。
再来週以降なら空いてます。


みんな、遊びにきてねー!







2021年5月1日土曜日

木村さん

 

        「しんどろにほれ、木村さんておらしたろうが。」


     「しんどろ」というのは綾ちゃんの実家近所の区域の昔の俗称である。

     新道路が訛って「しんどろ」と呼ばれるようになったらしい。

     今、こう聞いてもどこのことかわかる地元民はほとんどいないと思う。

     父の話は続く。


      「木村さんの奥さんたい、息子さんが東京に広〜かマンションば

      買うてくれんなったったい。

      上の息子さんのほら、あげん有名になったけんね。下の息子さんは

      新しゅう縁付いた父親の違う弟さんたいね。それにしても

      良かったねえ。母親一人で苦労した甲斐もあったことやろう。」


    綾ちゃん家は昔、商売をしていた。うちのお客様の一人であったという

    「木村さんの奥さん」を綾ちゃんは知らない。覚えていない。ましてや

    腹違いの兄弟だという二人の息子さんについてなどもっと知らない。


        「ほれ、キ◯タクたい、親孝行息子たいねえ。

        お母さんも自慢の息子ばわしらにもよろしくって

        言って行きんなったよ。それからはなるべく息子さんの

        番組のあったらテレビば観て応援しよるったい。」


        ・ ・ ・ ・ い、いや、、、そ、それは、、、


   綾ちゃんはアタマの中のウイキペディアを検索して、、いや、おかしいだろ。

   キ◯タクは確か東京都出身、福岡とは無関係のはず。しかもアメフトの弟が

   異父兄弟だってえ??


   「お父さん、あのさ、キ◯タクって木村◯哉でしょ。元S◯APの。

   いやああー、キ◯タクって確か東京都出身で福岡に住んどったとは

   聞いたことなかよ。」


  「ス◯ップちゃあ知らんばってん、キ◯タクはキ◯タクたい。ドラマやら

  いっぱいでよろうもん。お父さんはねえ、テレビで木村さんの息子さんば

  見かけるたんびに、ああ、木村さんの奥さん、良かったねえて思うて

  キ◯タクば応援しよるとよ。」


  今から30年近く前のこと。福岡在住のシングルマザーの木村さんという方が

  自分はテレビで活躍しているトップスターの実の母親だと、これから

  息子が用意してくれた東京の高級マンションに住む予定なのだと別れを

  告げたというのだ。

  それ以来、綾ちゃん父はずーっと「木村さんのご長男」がテレビに映る度に

  「木村さんとこの坊ちゃんばい!立派になったたい!がんばれー!」と

  応援している。



         「その」木村さん、今、どこでどうしてらっしゃるのだろう。

         あるいは「木村さんの奥さん」は哀しい方だったのではないかと

         思うこともある。   


           ウイキペディアより   

2021年4月23日金曜日

不要不急に生きる

 

       ヴァイオリニストの桑野由紀さんと久々に連絡を取り合った。

    なんと彼女は明日、自主コンサートを行うというので急遽駆けつけた。


         ドイツは現在、長〜いロックダウンの最中でコンサートは

         もちろん出来ない。

         彼女は地元の町の老人施設内の吹き抜けロビーで

         一人で無観客演奏を行うという。もちろん無報酬。


          


バッハのガボット、タイスの瞑想曲、アメイジンググレイス、
菩提樹、春の歌(民謡)& ムシデン(民謡)
18分くらいのところで「ツーガーべ(=アンコール)!」と
叫んでるのは綾ちゃんです。あはは。


久しぶりに聴いた本物の生演奏に目頭が熱くなった。

見えない施設中の人々が一様に感動しているのが
感じられる。彼らの感激が振動となって空気の中に伝わってくる。
そして我々はこんなにも感動に飢えていたのだと思い知らされた。


由紀さんの演奏の中に改めて学ぶものが多い。


彼女のヴァイオリンは音の一つ一つがそれを聴く観客の心に届く。
そういった音作りがどれほどの努力を要することか。


音楽だけでない、綾ちゃんが今やっている小さな仕事の
一つ一つもこんなふうに相手に「届いて」いかなければ
いけないのだと姿勢を正される、そんな演奏だった。

こんなふうに小さな幸せを与えられる仕事をしたいなあと
憧れるような素敵な風景を体験させてもらった。


音楽なんて不要不急の最たるものだ。

だけど、私たちは不要不急のためにこそ生きている。

間違っているだろうか?




          

2021年4月21日水曜日

SEIROGAN〜それはどんな陰謀論?

 

             綾ちゃんママの命日が過ぎた。

         法要の前後は忙しいだろうと気遣っていたけれど

         そろそろ電話してもいいかな?綾ちゃんパパに電話、、



         すると父親は体調を崩して臥せっていた。おやおや!


       「いやー、ヨーグルトにあたって震えの止まらんじゃった。

       困ったと思っとったらふと、そうたい!正露丸のあったたい、て

       思うて飲んだらずいぶん良くなったよ。」


       良かった、良かった!綾ちゃんパパは御歳92歳!

       小さなことが命取りになるからね。

       綾ちゃんはつい、乃木大将大好きパパのご機嫌取りで


       「さすがロシアに打ち勝った征露丸たい、良かったねー。」


       なんて言ってみた。


       すると勢いに乗った父は調子に乗ってとんでもない陰謀話を

       展開し始めた。


       「ほら、前にロシアでオリンピックのあった時、日本選手団ば

       勝たせんごとと思って毒の盛られたことのあったとよ(!!!)。

       ところがほれ、日本の選手は皆、賢こかけん、そんなことも

       あろうかと思って全員正露丸ば持ってきとったったい!

       それで選手全員、腹痛のおさまったとばい。

       ほんに正露丸は大したもんたいねえ。」



       ・・・・二の句が告げない綾ちゃんでした。


       それ、どこのどんな陰謀論なんだ!ていうかいつから

       うちの父は正露丸販売の秘密エージェントになったんだい?


       ていうか普通に面白すぎる。

     


                ウイキペディアより       



       綾ちゃんパパは非常なる常識人なんだけれど、思い込みの激しい

       ところも時々あって、不意にこういうトンデモ話をすることがある。



       そういえば以前、もう一つびっくりするような話をしていたことが

       あったっけ、、、それはまた次回のお楽しみ。



           


今日はなんだか無性にUruさんの歌声が聴きたい。
この歌、大好き!

「ねえ、教えてよ。『自由』はどんなものなの?
私はあなたが会いにきてくれる『不自由』な
この場所がとても好きだわ」

 


2021年4月14日水曜日

紅い花の咲く島で



妖艶なる桜たけなわの宮島からその島へ飛ぶと紅い花が見事に咲いていた。


この島の象徴する紅い花

そして泳ぐ、泳ぐ、泳ぐ。
もう半年以上泳いでいなかった綾ちゃんは天国を見た。いや竜宮だ。
透き通る海水は初めての体験。



友人に頼んで動画を撮ってもらう。
自分が泳いでいるところなんて自分では見れないもんね。

淡水魚だと思っていた綾ちゃんが実は海のお魚だったと気づいた瞬間。
ドイツの湖で泳ぐのと違って身体が浮いて浮いてバランスが難しい。
仰向けになると気持ちよくてもう全然寝ちゃう、眠っちゃう。


ドイツに戻ったらきっとまた当分泳げない。


日本では色んなことを体験してきたけれど
なんていうか、楽しいことを思い切り楽しみながら
同時に色んな「覚悟」もしてきた。

できること、諦めなければいけないこと、制限の中でベストを尽くすこと。


すごく贅沢な時間の中で
また一つ心の支えにできる思い出が作られたと思う。




          

2021年3月25日木曜日

いない聴衆いない観客

                                                       誰もいない聴衆に訴える。


       無観客のスポーツ、無観客のコンサート、世の中は無観客だらけ。

 

                  これがイマドキ。


       目の前に聴衆は「いる」けど「こちらからは見えない」不思議な舞台。

              そんな体験をした。している。


       綾ちゃんが今いるのは広島県廿日市(はつかいち)市。世界遺産宮島を

       抱える美しい町。町のどこからも海が眺められ山が緑で桜が咲き乱れる。

       どこも絶景、ため息が出る。厳島神社のみならず町には神社が溢れ

       神話に満ちた息吹に心が清められる。



         綾ちゃんはここでご縁あって、誰かが誰かに「何かを伝える」

           現場に立ちあっている。とても大切な「何か」を。  


       YouTube や何かでライブをやっている訳ではない。あくまでリアル。

       誰も関心のない街角で勝手な訴えをするというのとも違う。


          観客はいる。むしろ一生懸命聴いている。

  ただしかくれんぼうをしながら息を凝らして必死で聴いている。気配は感じられる。





ちぬ(クロダイ)の刺身。牡蠣殻を食べるから処理が悪いと美味しくないらしい。部位で身の色が異なる。左はぷりりと豊潤で右はコリコリどちらも最高!
毎日心づくしのご馳走








         綾ちゃんはね、本当は彼らに伝えたい。「出ておいで」って。


         彼らが身を隠しているコンクリートの中から、出ておいで。

         そうしたら彼らの伝えたい言葉の真実を見ることが出来るよ。

                  ね、出ておいで。