2013年6月7日金曜日

反面教師  ①



       ヒュウちゃん(仮名)にばったり遭った。





 ミュンヒェンは意外にのんびりした小都会なので色んなところでばったり思いがけない
人に出会う。去年の今頃うちの病院で働いていた私の元同僚だ。3ヶ月の使用期間中に
辞めたからほぼ一年ぶりの再会だ。彼女は今、うちの病院のすぐ近くにある指圧マッサージサロンでマッサージ師として働いているんだって。病院から歩いて10分とかからない。そこのマッサージサロンなら知っている。オーナーの中国人の男の人がすごく
マッサージが上手で私も施術を受けた事がある。今日は本当は歯医者の予約があったんだけど急に歯医者さん側の都合で取りやめになった。時間が妙に空いたので行ってみようか、そこのマッサージ屋さん。


 ここのところ疲れ気味で身体が悲鳴を上げている。家でごろんと寝るのもいいけど
贅沢に身体をほぐしてもらうのもいいよね、何かのご縁だし勉強にもなるに違いない。
今、ヒュウちゃんのとこのオーナーさんは中国に帰省中でヒュウちゃんが一人でお留守番してるんだって。では、よろしくお願いします、ヒュウちゃん。




               そして • • • 。



 驚くべき事実が判明した。ヒュウちゃん、信じられない下手さだ。私もこれまで勉強を兼ねて色んな人からマッサージを受けてきたけど正直最悪だった。一体、何がどうなってんの?


(つづく)






                  足の反射区




 ところで我が家の浸水はまだ引いていません。今日一日ポンプで排水してましたけど。
とほほ。まだ時間がかかるようです。


            

        





        

2013年6月6日木曜日

我が家の浸水  ビデオ映像








 二男が我が家の地下室の浸水状況をビデオに収めました。早回しでどうぞ。




 今日は仕事が忙しかったのだけれど明日は割と暇なので休暇を取りました。
なんとか復旧すれば良いのですが、何と水は床から滲み出してきているらしく
水をかき出しても一向減ら無いどころかじわっと増えてきてる!
昨日はお隣の大家さんも一緒になってみんなでそれぞれちりとりを片手に(!)水を
かきだしていました。四人がかりで4時間近くバケツに水を溜める作業をしで
腰が痛くなりました。いよいよ今日は埒が明かないので排水ポンプを借りてきてずっと
作動させていますが(出力が弱いのか)大きな助けにはなっていません。



 ちなみに主人は消防署まで自転車で出向いて行って助けを乞えないかどうか尋ねてみた
のだけど「浸水が20センチ以上でなきゃだめ」と断られてしまったようです。






2013年6月5日水曜日

他人事じゃあ無かった!!




      我が家も浸水していた!!地下倉庫は水浸し!





 全然気がつかずに丸一日放置してしまっていた!隣に住む大家さんに言われて
チェックしてみてガクゼン!
二男が写真を撮ってくれたので後日アップいたしますね。
荷物を上に運んで水をすくって四人がかりでなんとちりとりで雨水をすくってバケツに
ためるという原始的な方法でした。もうくったくた。明日も仕事なのに〜。




 とにかくそういうことで。また明日。







2013年6月4日火曜日

一夜明ければ



             水浸し。





 あ〜あ。町中水浸しになった日でした。ここ数日雨が降り続いていたと思っていましたが、昨日の日曜日は日本で言う梅雨のような感じでした。で、今朝はミュンヒェン、というかドイツ各地で洪水騒ぎです。



           のどかな風景  池になったドイツ人のお庭
                   (ドイツ放送局の写真より)




 台風とかがしょっちゅうやって来て梅雨は毎年雨轟々の国からやって来た私としては
何でこのくらいで洪水になったり川が溢れ帰ったりするの?って不思議に思えちゃったりするんだけどね。ミュンヒェンを流れるイザール側も水流が危険水域に達して迫力ある
風景でした。




 これはミュンヒェン中心部のドイツ博物館裏手を流れるイザール川の風景ですね。
                       (アーベントツアイトゥンクより)
ちなみにうちの長男の通ってる学校はこのすぐ側です。今日この橋を私もバスで通りました。作業の人たちが一生懸命下水の排水作業に没頭してらっしゃいました。ご苦労様でございます。

           

2013年6月3日月曜日

営業 〜其の四〜





           月曜日の事だ。




 私の出勤時間は「最初の患者さんの予約の30分前」、予約が入っていない場合でも
8時には電話受付をするので遅くともそれまでには仕事を開始する。
でも月曜日はいつも用心してかなり早めにやってくる。経験上、土曜、日曜に「何が」
起こっているかわからないからだ。ミステリアスな病院だ。ドクターは大抵、土日も
病院に一人こもってお勉強してらっしゃるので電話をとったり急患の時には診察したり
している。私が月曜の朝出勤すると、先週の金曜日に私が事前に準備していたもろもろが
何もかも水泡に帰してしまっている事が山ほどあるのだ。
週末の間に工事が入っていて廊下がぐしゃぐしゃだった事も何度もあったし週末の土曜日にドクターが思い付きで色々な買い出しをしてらしてそれらが散乱している事とか
お客様が来たのか派手な飲食の形跡が残っているとか数え上げれば枚挙に暇が無い。




 その日も少し早めにやって来た。ある程度散らかってはいるものの真っ青になる程ではない。ほっと胸を撫で下ろしながら今日の予約一覧表に目をやる。週末の間に突然月曜の予約がいっぱいになっている事もある。白衣に着替える間もなく患者がわんさかやって来る事があるのでとにかく気が抜けないのだ。うん、今日は大丈夫。あれ、これ、何だろう。お昼の12時にHot Wokって記入がある。ホット ヴォックっていうのはドイツの
中華料理デリバリーチェーン店だ。(バイエルン州のみだと思う。)結構味が良くって
うちの病院も週末なんかに仕事のときはいつもここのお店から店屋物を注文する。
あれ?今日はお昼ごはん店屋物なのかな?
奥様病気とかかしら?急なご用事で今日は病院にいらっしゃらないってことかな?
だったら私は一人でごはん済ませるからいいのに。


 そう思いつつもそのあと結構忙しくなってホットヴォックの件は忘れていた。12時になってから、あらら、先生、フリーダイヤルに電話するおつもりかなっと思って「私の分は要りませんよ。」って言おうとしたその刹那、ドアが開いて新患さんが入ってきた。
おっと、注文どころじゃないよ。でも誰?この人?アポ無しの急患?



    『ワタシノナマエハ ○○デス。キノウ、ドクターニイワレテ
       ヤッテキーマーシーター。』



 のけぞる私(心の中でね)。でたよ。こいつがミスター ホットヴォックか。
なんて事は無い、昨日先生は客人を交えて店屋物を取った。そして配達に来た彼と言葉を交わすうち仲良くなって、健康相談から診察の予約へと発展したのだった。
ところがベトナム人の彼の名前は知らないので予約欄に店の名前を書いたと言う訳だった。先生の奥様はいつもどおり13時にお弁当を持っていらっしゃった。
ホットヴォック氏の話題を出すとにこにこ笑いながら『そうそう、昨日、あの配達のお兄ちゃんと仲良くなってねえ。』と事の顛末を語ってくださった。



 そういえばこの間からドクターご一家のご贔屓にしている中華料理屋さんのご主人(兼
シェフ)もやって来てる。もちろん中国人。私はこの店にはまだ行った事無いんだけど
(家から遠い)彼らの話によると、この店には「裏メニュー」なるものが存在していて
前もってリクエストを伝えておくとオリジナル中国の料理を用意してくれるのだそうだ。
つまり、表向きメニューに書いてあるのは全部ドイツ人用のごはんで味付けも
ガイジン向きにアレンジしてあるんだって。そうそう、ドイツの中華料理屋さんのごはんと日本の中華料理、ずいぶん違うもの。私が病院で食べる中国人が中国人のために作ったごはんがきっと「正解」なのだろうがこれはどっちとも違うなあ。




 食文化交流会。うんうん。っていうかお互い営業し合ってるなあ。





        

          Hot Wok  お寿司もやってます。
           


2013年6月2日日曜日

パンツは語る  ⑥



          建設業。キャリア。40歳ちょっと前。



 彼女は残念なほど(オイオイ)典型的なドイツ人女性の顔立ちだ。ずんぐりむっくりで
団子っ鼻。性格はややおとなし目。戦前のドイツの農家で良く見かけたであろう気だての良い女性だ。会社ごとプライベート保険に加入しているので週に一度は通って来る。
すでに2年近く通ってらっしゃるのでうちの病院にとっては大お得意さんだ。
仕事はハードらしいが週一の病院通いがまかり通る職場なのだから日本人の私からすると(おそらく中国人の目から見ても)同情には値しない。だって有給30日病欠は別計算だからね。



 ファッションもどんくさい。これは職業的必然と言うやつだ。スカートはありえないし
日々建設現場をチェックして回っているのでジーンズにジャケット、長靴などが
必須アイテムだ。休日だと少しおしゃれになる。でももともと地味めの人なのだろう。
グレーとか渋いグリーンとかが多い。ドイツはお天気悪い日が多いし寒い国だから
仕方ないんだけどね。かくいう私も、昔日本にいた頃はズボンと言うものをほとんど
はかない人だった。なんだか好きじゃなくってジーンズと言えば山歩き用に1〜2着
持っている程度だった。おしゃれ着のスラックスなどは持ってなかったのに、ドイツに来てからハタと気がつくとパンツルックばかりになってる自分に気がつき驚いたものだ。
とにかく寒いから腰回りを保温出来る格好に自然となっちゃうんだよね。(最近は心して
スカートはくように心がけてます。頑張れ!ワタシ!ってさ、ホント、どうでもいいな。この話題。)



 彼女の下着にはいつも度肝を抜かされてしまう。まっ、一言でいうとSMだな。
こんなにいっぱいどこで買ってきたんだっていうほど毎回趣向を凝らした生地や
デザイン。誰に見せるつもりなんだ。ってドクターしかいないでしょ。
黒とかとか金糸とかが色としては多くて皮とかビニールとかを用いながらアミアミ
だったりひもでギリギリまで巻き込んでいたりケバい色のおリボンがお尻についたり
とかね。




 こ、こ、こ、心の欲望??よ、欲求不満?いつもこれらのコレクションを見るたび
わたしは不安になってしまう。もしかして彼女って実は心の病気を治療してもらいたい
のかなって。ううん、よくわからん。見せびらかすのが嬉しいだけかもしれないもんね。





           シューマン「詩人の恋」より「美しき五月」
           歌 フリッツ•ヴンダーリヒ

           今年の五月はとてつもなく寒いまま終わってしまいました。
           ドイツの春への憧憬をこめて






2013年6月1日土曜日

パンツは語る  ⑤



        本題に入ろう。




 問題はオバさんだ。30代から50歳過ぎくらいまでの。ここらへんの人たちが最も
見た目と内実の(つまりパンツの柄の)ギャップが激しい。私自身もこの年代に属する訳だが、先に告白してしまおう、わたしゃあ、実にシンプルなもんだぞ。何より、万一、
透けてしまった時の事態を念頭においているから外側の洋服とマッチした色の下着以外
着けない。職場ではチャイナ白衣(白衣に中国の刺繍がほどこしてある。先生方が中国で求めてらしたもの)だから白、ベージュでデザインもごくごくシンプル。




 医療関係の人ならわかってもらえると思うけど、私たちって、専門学校時代から
些細なきっかけでいつ「ハイ、服脱いで〜!」の状況になるかわからない。互いのお尻に
注射をし合ったり診察ごっこの世界だ。今現在も、似たような状況にある。私とドクターも「ここの位置があーたらこーたらだから」と互いの身体に触れたりするけれど
そんなのやらしい目で見てるような余裕は本当に無い。ただ、下着まで脱ぐ事は無いから
その分、下着は清潔でいやらしくないシンプルなものをと気を使っている。自然療法を
志すまではこんなこと考えもしなかったけどね。



 自然療法家養成学校にいた頃、感染症の集中講義中に突然、30代の女性が質問をして「先生、私のケースはその病気にあたるのでしょうか」と言ってやおらズボンをおろしてお尻に出来たという斑点を教室の生徒全員にさらしたことがあった。ボレリオーゼ
(ダニ脳炎)がテーマだったのだが、彼女が突如として教室の演壇に躍り出てズボンと
Tシャツを脱いでパンツとブラジャー姿になり(シンプルな黒でした)そのあとずっと
教室でその姿のまま議論を戦わせていた様子は今もアタマに焼き付いています。


 話が逸れすぎて結局本題に遠くなってしまったが私が語ろうとしているうちの患者さん
はこの領域ではない。我々のごとく職業意識に捕われる事無く日々世間に見せている
自分と自分のためだけの(もしくは自分の大切な誰かのためだけの)二重ファッション
構造を自らに課しているのだ。楽しんだり、心のよりどころにしているのだろう。


(つづく)


                     
        
 
                       Story Motion             by Jiro Y.              少し進化しました。


  ブログは全然「漢方」っぽくないですね。少しずつ専門的な話題も出しますね。