2013年6月1日土曜日
パンツは語る ⑤
本題に入ろう。
問題はオバさんだ。30代から50歳過ぎくらいまでの。ここらへんの人たちが最も
見た目と内実の(つまりパンツの柄の)ギャップが激しい。私自身もこの年代に属する訳だが、先に告白してしまおう、わたしゃあ、実にシンプルなもんだぞ。何より、万一、
透けてしまった時の事態を念頭においているから外側の洋服とマッチした色の下着以外
着けない。職場ではチャイナ白衣(白衣に中国の刺繍がほどこしてある。先生方が中国で求めてらしたもの)だから白、ベージュでデザインもごくごくシンプル。
医療関係の人ならわかってもらえると思うけど、私たちって、専門学校時代から
些細なきっかけでいつ「ハイ、服脱いで〜!」の状況になるかわからない。互いのお尻に
注射をし合ったり診察ごっこの世界だ。今現在も、似たような状況にある。私とドクターも「ここの位置があーたらこーたらだから」と互いの身体に触れたりするけれど
そんなのやらしい目で見てるような余裕は本当に無い。ただ、下着まで脱ぐ事は無いから
その分、下着は清潔でいやらしくないシンプルなものをと気を使っている。自然療法を
志すまではこんなこと考えもしなかったけどね。
自然療法家養成学校にいた頃、感染症の集中講義中に突然、30代の女性が質問をして「先生、私のケースはその病気にあたるのでしょうか」と言ってやおらズボンをおろしてお尻に出来たという斑点を教室の生徒全員にさらしたことがあった。ボレリオーゼ
(ダニ脳炎)がテーマだったのだが、彼女が突如として教室の演壇に躍り出てズボンと
Tシャツを脱いでパンツとブラジャー姿になり(シンプルな黒でした)そのあとずっと
教室でその姿のまま議論を戦わせていた様子は今もアタマに焼き付いています。
話が逸れすぎて結局本題に遠くなってしまったが私が語ろうとしているうちの患者さん
はこの領域ではない。我々のごとく職業意識に捕われる事無く日々世間に見せている
自分と自分のためだけの(もしくは自分の大切な誰かのためだけの)二重ファッション
構造を自らに課しているのだ。楽しんだり、心のよりどころにしているのだろう。
(つづく)
Story Motion by Jiro Y. 少し進化しました。
ブログは全然「漢方」っぽくないですね。少しずつ専門的な話題も出しますね。
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