2014年10月18日土曜日

広がる、伝わる「言葉の魂」





        采女(うねめ)の袖吹きかえす明日香風(あすかかぜ)
             都を遠みいたづらに吹く
                   志貴皇子(しきのみこ)
        (訳 采女の袖を明日香の風が吹きかえしているよ。
           いまはもう京も遠くなりむなしく吹くことだなあ。)

              言葉にすればたったこれだけ。


                                        
               歌枕直美の世界
    ~歌で日本の歴史と未来をつないでいく 
      Naomi Utamakura



         

              コンサートの第一曲目『明日香風』を聴きながらずいぶん懐かしい
    忘れ物を思い出した様な気分になった。ああ、これが文学の基本の
    基本じゃあないか。綾ちゃんは久々に
    「目から鱗」状態だった。


                  コミュニケーションの手段としての「言語」が芸術に昇華する瞬間、
    というのはひとつひとつの言葉(またはそれを組合せることで)にどれだけの
    「エネルギー」を持たせられるか、ということに尽きる。
    (綾ちゃんの私見ですよ。色々難しい文学理論があることは知っていますが
    結局はこれを分析するための試みだと思います。)



     「言葉」に色や形や音や匂いを持たせる。そこには存在しない
    風景や物語を呼び覚ます。そう、一陣の風が吹くだけの情景に
    采女(宮廷女官)の袖の色、しなやかさ、寂しさ、寒さ、飛鳥の宮の
    栄衰の物語が鮮やかに浮かび上がる。
    全ての失われ行く懐かしいものたちへの想いは特に日本文化に
    特有のもの。



     心行くまで堪能いたしました。







     
    

2014年10月17日金曜日

万葉の世界へおもひ寄せて


         
 
            



                                 すっご~い!!


                    YouTubeで歌を聴いてみてビックリ!





               万葉集って万葉がなが難しくって取っ付きにくいって感じていたのだけれど
   こんな風に優しいメロディーにのせて歌うと素朴な言葉が新鮮に、
   むしろ実のある説得力を持って響いて来る。


    詩歌と言うものは本来独自のメロディーを持っているものなので
   わざわざ曲をつける必要はない。繰り返し、繰り返し口ずさむこと、
   目にも耳にも心地よいフレーズを書き留めることでそこに内包された
   息吹を感じることが出来る、、、というのが綾ちゃんの本来の
   信条だったのだが、ここで聴いた音楽はとても現代風で耳に心地よく
   難しい「垣根」のような取っ付きにくさを取り払ってくれる。
   つまりは美しくモダンな旋律が現代と1500年前の時代との
   隔たりを吹き飛ばす役割をしてくれているんだ。
   

    ゆっくりゆっくりリフレインしながら美しい「言の葉」を隅々まで
   堪能出来る。


                コンサート、行きたいな。いくら子供は小さくないとは言え夜の
   お出かけは難しい。パパもいないしね。幸い二男はカルテットの
   コンサート(お役所の内輪の催し物)、長男は合気道で二人とも帰りは
   遅い。お夕飯だけ用意しておけば大丈夫そう。いやっほ〜い。



                             ウキウキ出かけて行きました。



2014年10月16日木曜日

万葉の歌姫との出逢い




                  てなわけで最近残業も無い綾ちゃんは子供の帰宅時間が遅い曜日を
   見計らってぶらぶらしたりすることがある。



                   先週の火曜日にお友だちのあすかさんと久しぶりに「お茶」をする
   な〜んて贅沢に預かっていたところ、街中も街中、ど真ん中のマリーエン
   広場でばったり知人に会った。

            

                ミュンヒェンの中心
                 マリーエン広場



                  ドイツって、ミュンヘンって、本当に「田舎」な都会でいいなあって
   こういう時しみじみ思う。けっこう色んな「ばったり」出会いが待ち受けている。



                    綾ちゃんがばったり会ったのはミュンヘンで独日協会の理事を
   なさってらっしゃるAさん。恩師を介して知己を得てから親しくさせて
   いただいている。うちの病院に治療に来てくださったこともあるし
   おお、我が家で手巻き寿司パーティーやったこともあるっけ。



                     Aさんはお客さまを従えてらっしゃった。何でも明日にコンサートを
   控えてらっしゃる歌手とそのスタッフの方だとか。


                     ええ~?音楽好きの綾ちゃん、早速食指が動く。
   ど、どんな分野でいらっしゃるんですか?


                        それは思いもかけないものだった…


                          「万葉集」を歌うんだって。





この方。ね、お綺麗でしょう?


2014年10月14日火曜日

結局、Googleに戻ってしまった





                    つまり、やっとこさでうちの病院も「予防医学」に道を拡げようと
    しているってこと。今回のことがきっかけならばそれはそれ、災い転じて
    なんとやらって感じかな。



                      幸いなことに綾ちゃん薬膳入門コース(ドクターと連名ね。でないと
    やっぱり綾ちゃんの名前だけでは申込みはこない)にぼちぼち参加者が
    出てきた。おおお~!!綾ちゃん猛勉強しなくっちゃ。



                          第一回は11月です。またまた書きに来ますね。



                         さて、でもこういう草の根運動だけで患者さんが急に
     増える訳でもない。


                 ドクターは暇な時に「営業活動」と称して他所の病院にうちの
    パンフを持って行ったりしていたが次第に音を上げ




                   『やっぱりうちの奥さんのやり方が正しいのかなあ。
       Googleにもう一度お金を払うかあ。』



           とぼやき始めた。



                 実は最近、患者さんは少しずつだけど戻り始めていて、
     すっかりぐーたらに慣れてしまった綾ちゃんとしてはカンベンしてよ、
     の気分なんだけど、まあ仕方ないよね。


                   そうしてまたしても慌ただしい日常に戻って行くのでした。



                         めでたし、めでたし、、、、??





これはロンドンのM&Sという
スーパーマーケットにあったミニケーキ


チョコ
贈答用のお菓子がいっぱい。


ロンドンではきっと手みやげが必須アイテム


道を切り開く

                


         実は綾ちゃん、ここでお勤めを始めて半年が過ぎた頃、ドクターに
   呼ばれて言われたことがあったんだ。薬膳を勉強しなさいって。
   そしてこれで稼げるようになりなさいって。


                   漢方 ・ 中医学の治療の柱は漢方薬 ・ 鍼 ・ そして薬膳。


     うちのドクターは中医学の知識と経験は豊富でもお料理はダメ。
    この分野を任せられる人が必要なんだって。



                     随分以前に言われた事だった(てっきりドクターは忘れていると
    思っていた。ていうか今回の一件で「思い出した」のが正解っぽい)
    けど綾ちゃんは忘れてはいなかった。
    そう、栄養指導や健康食カウンセリングには国家資格は要らない。
    ドクターは資格を持たない綾ちゃんに「道」をつけようとして
    下さっている。ありがたいの一言だ。



      薬膳ならドイツ語で専門書も出ているし中国語なら病院の本棚に
    一杯。おおっしい~!それで一応ドイツ語の本を読んでみたけど、
    中国語→ドイツ語→日本語(綾ちゃんのアタマの中)の変換が
    まだるっこしい。



      んで、日本に帰省したときに専門書を買ってきた。
     やっぱりこっちがすうっと入ってくるね。




                そうして細々とではあるが勉強を続けてきた綾ちゃんなのであった。






これは薬膳とは何の関係もない
ただのロールサンド
、、、が • • •


何と、SUSHIサンドイッチなんですね。
ロンドンの pret a manger の商品
海苔とパンに包まれた中身はサーモン、キュウリ、
わさびマヨ、紅ショウガ(!)



好奇心で買ってみたが驚きのウマさだった!!


2014年10月12日日曜日

薬膳教室への道

               



          お料理教室は無事終わった。




         お遊びの会としては楽しかったし色々不備はあったけどそのことが次回への
 反省を招いて結果として有意義だったように思う。


          お料理得意のドクター夫人がドイツ語の出来ないマイさんに代わって
 それぞれの食材を紹介した。これはビタミンが豊富で疲れたときにいいとか
 こっちは血液をさらさらにする働きがあるとか。



           でもそれって「普通」の健康食知識だなや。わざわざうちの病院でなくても
  ちょっとお料理に詳しい人ならドイツ人、誰でも知っているしね。
  やっぱここは薬膳でしょ、薬膳。


           綾ちゃんがそう言うと、奥様は困った顔して


      『あ〜あ、薬膳って五行(「易経」)の土 • 水 • 金とか
      で食材を全部辛とか甘とかに証に合わせてマッチングするんで
      しょう?あれは私説明出来ないわ。これから勉強しなくっちゃ。』



  とおっしゃった。えええええ〜???



   綾ちゃん、ひっくり返っちゃった。だって漢方の薬草学のプロなのに。


   多分、「キチンとは」出来ないって意味だと思うんだけど奥様は
  薬膳を体系的に勉強したことはないんだって。




       『そうそう、うちの奥さんには無理だよ。
       吉岡さん、あなた、ひとつ、やってみないかね。
       もうずいぶん勉強も進んだことだろう?』



    ドクターが急に私にフッて来た。



         「薬膳教室」への道を。



       


オクトーバーフェスト
今年は行きませんでした。






            

2014年10月11日土曜日

カボチャ ・ 苦瓜 ・ オクラ

                     


                   「お料理教室」はゆる~い雰囲気でほのぼのととりおこなわれた。





                   牛乳や生クリームなど乳製品を使わないマイさん流カボチャの
                ポタージュは以前から好評でレシピを教えて欲しいとリクエスト
                Nr.1だった人気メニューだ。


             





                         その他、最近、ここドイツでは珍しい二つの食材、オクラと
     苦瓜を紹介。特に苦瓜は漢方薬の材料にも名を連ねる立派な
     「お薬」でもある。薬膳における「苦」の代表的食材だ。
     アジアショップで手に入る。トルコショップの方が安いけどね。


            




                          オクラは中華料理ではあまり登場しない。本来、ドクターも
     奥様もこの野菜をご存知なかった。
     こちらではオクラと言えばインド料理でカレー好きのドイツ人なんかは
     インドのお野菜として知っている。トルコでもよく食べるらしく
     (どうやって?)トルコ人は「オオ!オクウラア!」なんて
     大仰に叫んだりする。マイさんも近所のトルコの八百屋さんから
     安くてきれいなオクラを買ってくるもの。
     (日本食料品店だと綺麗にパックに入って10個くらいで驚くほど
     高額のシール付きでで冷蔵庫に並んでいらっしゃる。)


          



             綾ちゃんはオクラってジャパニーズのお野菜だと単純に考えていた。
    いやはや、インターナショナルだったね。