2015年11月30日月曜日

Happy Birthday!




いやっっほーい!今日は綾ちゃんお誕生日でーす!



そうはいっても我が家の男3人、気の利くことは何も考えちゃあくれない。


綾ちゃん、何とか盛り立てようと無理やり息子共から母親誕生日税を徴収。
一人で(息子たちからの!?)誕生日プレゼントを買った。

シュシュ2つ。欲しかったんだー。ありがとう!



LINEの彼方の国に住む夫は「や〜、金もないしなあー。」でお茶を濁そうとする。
これも説得、やはり一人で(夫からの!?)プレゼントを買いに行った。

薄いピンクのカシミアのマフラー。わあ、欲しかったのー!



も、もしかしてこれって寂しい??

虚しさに負けじと一人歯を食いしばっていたところにドクターが


『フラウ ヨシオカ、日曜日にご飯でもご馳走してあげよう。』
と誘ってくださった。もちろんこちらからは何もねだっちゃあいない。


やったー、やったー、やったー!!さすがドクター!!



二家族でこの間と同じお店へ。この巨大な鯉の迫力が写真じゃ伝わらないなあ。


ドクターと奥様からお財布と手袋いただきました。中身つき!!


  
海鮮鍋に海老生姜炒め、海老シューマイ
綾ちゃんの好物三昧。メシに目がくらんで人間の写真を撮り忘れた。




お家に帰ったら今度は息子たちが綾ちゃんのためのお誕生日特別
コンサートを開いてくれました。


長男はお顔公開したくないそうです。二男は髪がハネてる。


うう、やっぱり幸せいっぱいです。


この感謝を胸にまた明日から頑張って行きます。
みなさま、ありがとう!



2015年11月29日日曜日

大敗



        国家資格を取るぞー!と燃えていたこの時期、実は綾ちゃん、同時に
   かなりの体調不良を抱えていた。産後の肥立ち、というけれど二男出産からあと
   ほんのわずかの不具合がゆっくりと時間をかけて、こ、これは何かがおかしい、と
   はっきり自覚するところまで来ていた。



               ミュンヘンに来てから日も浅く馴染みの病院が無かったという事情もあり、
   とりあえず自己流の治療でごまかしつつ(この話をドクターにすると、ああ、
   その頃知り合っていたらボクが治してあげられたのになあって言われた。
   全くごもっともです。)試験まで強引に乗り切ろうとしていた矢先、一気に
   体調を崩し救急病院に駆け込む羽目に陥った。



                綾ちゃんの病状についてはまあ、命に関わる病気ではないものの深刻な
   状況であることは確かで、日を改めて罹患部の切除手術を強く薦められた。
   その日は一泊の応急措置的手術で乗り切った。



               これは例えていうなら盲腸炎の手術を勧められているようなもんで現代医学なら
   お茶の子さいさいで完治出来るが放っておくと危険だよっと言われたような感じ。



               でも綾ちゃんは既に申し込んでしまって目前に迫っている試験を逃したく
   なかったし、こういう時こそ色んな自然療法を試してみたいとか思惑が渦巻いて
   ぐずぐずしてしまった。


                そうこうするうち試験の日を迎え、見事大敗してしまうのだった。
   やっぱり、、、って感じだったけど。







       綾ちゃんは毎年アドヴェンツクランツ(聖霊降臨祭のリース。
      第1から第4週まで1本づつ灯の数を増やしつつ楽しむ。)
      手作りします。これ、専用のお皿に乗せるだけで簡単です。
          ちょっと今年は地味にまとめてみました。




2015年11月27日金曜日

ドイツ第一号の中国人自然療法士





自然療法士、この国家資格は当初ドイツ国籍を有する者のみに
受験資格があった。EUの成立とほぼ時を同じくして受験資格はEU国籍の者、
のちに国籍を問わず、となった。



本来この資格はドイツ中に存在していた通称「素人(Laieライエ)」一掃を
目的に作られた物だった。ライエとはズバリホメオパスのことを指す。
もちろん西洋医学が彼らにつけた蔑称である。
ホメオパシー治療には西洋医学の知識は必要ない。ハーネマンの生きていた
18世紀から脈々と受け継がれているドイツ伝統自然療法は
シュタイナーやヒットラーなど時代の大物にそれぞれ保護されたり
擁護されたりしながら細々と生き延びてきた。道具を要しない治療だから
貧しい人々に受け入れられ自然派に守られてきた。常に医学と対立しながら。


ライエを西洋医療的な物差しにはめ込んでしまおう、医学的知識のないものは
治療行為を行ってはならない、というのがこの隠された意味合いだ。
現在のようにアルタナテイフが高級なものになってしまう以前の話。
ついでにそれ以外の民間療法もひとまとまりに自然療法の名でくくってしまった。
中医学やアーユルヴェーダ、カイロなど後続の海外療法もここに属すこととなる。



ちなみに外国人にも門戸が開かれた年に受験、見事一発合格を果たしたのが
うちのドクターで、彼はドイツにおける第一号の中国人自然療法士であった。
医学部に入学後、すぐに(働く必要に迫られて)取った資格である。
もともと中国で医師であったわけだから、ドイツ語さえわかれば
お茶の子さいさいだったよっておっしゃってらした。




カールス門広場名物スケート場オープンしましたねー!
このくまさんが押し車になっていて初心者でもオーケーなんですよね。


いつ見ても壮麗な感じだな。


こっちが裏というか表というか屋台が並んでいます。
子供が小さかった頃は本当によく行きました。
綾ちゃんはおかげでマイシューズ持ってます。



2015年11月26日木曜日

自然療法士養成学校




 自然療法士養成というのは実は中身は自然療法とは何の関係もない、というと
驚く人も多いと思うけどこれは本当の話で九割九部方西洋医学の知識を
詰め込ませられるのだ。国家試験のための予備校だから大切なのは法律的に
何をどこまでやって良いのか悪いのかを徹底的に詰め込まれる。
救命救急などは特に重要で要は医学の分野におけるヒエラルヒーを
徹底させるための通過儀礼のようなものだ。






綾ちゃんは右も左もわからぬ、ドイツ語といえば文学本しか読んだことのない
文学オタクだったわけでとにかく単語がわからなくてめちゃめちゃ困った。
  文章そのものはただの平叙文でA=B的補語文章(This is a pen.的)なのに
一文につき10個以上知らない単語ばかりで医学辞書片手に単語帳作りながら
奮闘したものだ。ラテン語ばかりだし。ラテン語は実は綾ちゃん、大学で
西洋文学専攻生として半必須科目だったのだけれど、驚くほど何も覚えていなかった。
最初の半年間は予習にかかる手間と時間が膨大で子供も小さくて大変だったから
時間を決めてコツコツ勉強していった。




通常は卒業まで3年コース。病理学、解剖学の予備知識のある人は
2年短縮のケースもある。綾ちゃんは子育てで勉強時間が子供が学校に
通っている時間のみと圧倒的に少なかったため、最初から3年で卒業できるとは
考えていなかった。医学の知識ゼロだしドイツ語だとなおさらわからないからね。
実習もいろいろあって聴診器から注射針まで揃えねばならなかったし。
今、思い出してみると本当によくやったなあって思う。
結局、4年半ほどかかったかな、卒業まで。。
でも卒業試験の成績は満足できる結果を出せた。



自然療法の専門領域の方は多岐に分かれているからね。
専門分野は国家試験に通った後(または前)個別に行う。たいていの養成学校には
選択科目、特別講座として自然療法各種の集中講座が設けられている。
でもホメオパシーだとか鍼だとか専門の学校はそれはそれでまた別の独立した
学校がある。


とにかく綾ちゃんは医学の基礎知識は何とかついたんだけど
ドイツで勉強したもんだからほぼ全部ドイツ語でないと分からない!
病気の名前は何とかなるけれど人体の解剖図なんて日本語ではほとんど
どれも言えません。うへへー。







シューベルト 夜と夢 
綾ちゃん夫が芦谷で開催されたエリー アーメリングの公開講座に
行ってきたそうです。年老いてなお美しく素晴らしい歌声だったそうです。




2015年11月25日水曜日

時代の証人





初めてドイツに来た頃、綾ちゃんは学生であまりにも周りの人々が
オープンなのにびっくりしてオロオロうろたえたり、こちらでできた
    友人にハグされたりほっぺスリスリされてひゃあって舞い上がったりしてた。



特に、綾ちゃんの大学の一年上の交換留学の先輩がドイツ人の彼氏を作って始終
ベタベタしているのを見たときはショックだった。ドイツ到着一週間目
くらいだったっけ?学部は違うけれど知的でさっぱりしてて姉御肌の
彼女はクールな印象の方で、お家でパーティーしましょうと言われて
やってきたら彼氏の膝に乗るはぶっちゅーと長い抱擁と接吻を衆目をも
顧みず絡みつくはあたし達を呼んだ目的がよく分からない会だった。
もちろん内心羨望の眼差しもチラリと有ったりするわけなんだけど。




あの先輩はあれから日本に帰国して2年後に遠距離恋愛に終止符を打って
お見合い結婚したって聞いた。
今は某大学の教授になってらっしゃる。





ドイツで1年、2年と過ごすうち、誰しも羞恥心なくベタベタしているんじゃないと
わかってきた。特に「良い社会階層」の人たちは私たちと変わらないのだと
気がついた。ああ、自分は自分のまんまでいいんだなとホッとしたものだった。




病院にいらっしゃるお年寄りの方から意外にもこんなコメントを伺った。



『今時のモンはなっとらん!恥ずかしげもなくいちゃいちゃベタベタしおって!
わしらの若い頃のドイツは皆恥じらいというものを持っとった。
あーゆー変な習慣は戦後、駐留軍のロシア兵が持ってきたんじゃ。』


へー、そうだったんだ。時代の証人ってやつだな。
綾ちゃんもさすがにこれだけ長い事こちらに住んでると、来たばかりの人が
ドイツはこんなですって話してるの聞くと、ああ、それはつい4〜5年までは
なかったのにねーって思ったりする事も多くなってきた。
老婆語りの域まであと一歩だな。





こういう落書きって一体いつ誰が描くんだろう?



2015年11月24日火曜日

ついていけない




綾ちゃんはプライベートでの羞恥心という意味では(多分?)昔のまんまだ。
こっちでの生活が長いせいで日本の人たちの変化についていけない時もある。
今時の人は日本人でもハグとか平気だったり路上でキスする若者だって
普通になっちゃったからね。



以前(もうずいぶん前だ)、日本人駐在家庭のお子さんが事故でお亡くなりに
なるという事件があり、その頃専業主婦だった綾ちゃんは通訳のお手伝いで小児科病棟に
詰めていたことがある。脳死判定がなされ主治医から移植用臓器検体の説明がなされた。
もうこれ以上手の尽くしようがない、最期の時を決断してくれ
(生命維持装置を外す決断)などと重い通訳をしなければならなかった綾ちゃん。
その場の全員、気が遠くなりそうになっていた頃、私たちの重荷を下ろすように
すうっとそのお子さんの心拍が自然に途切れた。
生命維持装置にも反応しなくなった。




あまりにも突然に訪れた不幸な結末にその場に居合わせた日本人、
ご家族と会社の方々、学校の先生、そして綾ちゃん、
女の人たちは皆、抱き合って泣いていた。



綾ちゃんはボランティアだけど通訳だからまだ仕事が
終わったわけじゃない、泣いちゃあダメだ、とググッと涙をこらえながらも
脳がすっかり痺れてしまい思考力ゼロに陥ってしまった。、、、が
この後に及んでやっぱり別の脳は働いているらしくぼんやり目の前に
広がる風景を間違った部屋に入ってしまった人のようにあっけにとられて見ていた。




なんでハグ???




「抱き合って泣く」という表現で綾ちゃんが思い浮かべるのは
何人かの女性たちが一箇所に集まってめそめそする、その時肩を抱き合ったり
ほっぺをすり寄せたりする行動のことだが
その時は女性同士だが、泣きながら二人で互いをぎゅうっと抱きしめ
背中をさすったりして離れまた別の人のところに行ってぎゅうをするという
いわゆるハグだった。



結局綾ちゃんは西洋人の集団の中でぽつねんと一人浮いている時みたいに
その輪の中に入ることができないという別の意味でのショックも体験した。
(まー大したことじゃないんだけどね。)



これはドイツ人の中に入っていけないショックよりもっと大きなショックです。



ちょっと重い話でしたが昔話でした。







パンプキンパイ焼きましたー!あずき入り。






2015年11月23日月曜日

はじらいの境界線






    医療関係者なら解ると思うけど、わしらの世界では身体をさらすことに
     対する羞恥心を持っていては仕事にならない。恥ずかしがっていいのは
デンタルな人たちくらいのもんだろう。




      綾ちゃんは医者じゃないから医学部の様子とかは知らないけど
      自然療法士養成学校はそうだった。ドイツの学校だから特に全体として
     恥じらいの度合いが違うのでびっくり一人赤面する場面も多かった。



注射を打ったり(ドイツでは法律上注射を打ってもいいのは=治療目的で
人体を傷つけることが許されているのは医者と自然療法治療師だけだ。
そう、看護師はこの限りでない。日本はどうなのかな?現実には
ドイツでも看護婦さんが主に注射を打っているけれど法律を盾にとって
注射を打つことを拒む看護婦さん、看護婦に打たれることを拒む患者も
存在する。少数だけどね。)西洋医療的診療の授業なんかではみんな
ヘーキでパンツ一枚になれるし(綾ちゃんはジョギングパンツを持参して
行ったらそんな奴おいら一人きりだった!ジーザス!)。




普通の病理学の授業中でも、しょっちゅう誰かが服を脱ぐ。
一度感染症の授業中に30歳代の女性が突然、手を挙げて立ち上がって
教壇の前まで来るとおもむろにジーンズを下ろして内股の斑点を見せ
「これはどうなんでしょうねえ。実はこれこれのことが最近あったんですけど、、。」
なあんて語り出したりしたことがあったっけ。




綾ちゃんだって毎日仕事で患者さんに触れる。


泣いている患者さんを抱きしめるなんて日常茶飯事だし
(ただし!男性の場合はやらない!)身体の不自由な方の着替えやベットから
起き上がるのを手伝ったりする時には両手で抱きしめる仕草もするし
(これは男性でもやる)治療中に必要であれば下着の中身が目に入ることもある。
綾ちゃんが恥ずかしがってちゃ患者さんが可哀想だもんね。
職業意識のど根性ってのはすごいもんだ。



でもやっぱり素の綾ちゃんはやっぱり元の綾ちゃんのまんまで
きっと誰しもそうなんだろうなって思う。
自分が患者になってみるとわかるもんだ。
恥ずかしいものは恥ずかしい。




2015年初雪