「何も起こらない」というのはこれほどまでに不気味なものか?
何がどうなってこういうことになっているのやら、本当に夏休み後の
病院は閑古鳥の鳴く毎日だった。
休みボケの綾ちゃん的には都合の良いリハビリ期間だと最初の一週間は
思っていた。11時に患者さんが一人。午前中はこれでおしまい。電話は
凍りついてしまったかのごとくリンとも鳴らない。夏休みに(遊びすぎて?)
痛くなった背中の治療をしてもらったり、単身赴任の夫の薬を出して
もらったりと綾ちゃん、やりたい放題をしていた。
うちはもともと治療の性質上、一日にたくさん患者をとれないから
ヒマな時と死ぬほど忙しい時の差が激しい。患者さんがドタキャンすると
ポンと時間が空くし、夏休みやクリスマスとその後は患者さんも
総入れ替えの時期でいずれにせよヒマになる。
だが、事はそれほど単純な事ではないようだ、と綾ちゃんも程なく思い知る。
『もう、うちの主人ったら、アタマにくるんだから!!
私の言うこときかないから、、、。せっかくある「腕」を
鈍らせちゃうじゃない。』
そうそう、理知的でインテリジェントな奥様と努力家だけど
動物的?なドクターが今年の始めに(またしても!) やってた夫婦喧嘩の
事を恨みがましくおっしゃってるんだ。
これはね、綾ちゃん的にも興味深いことだったんだけど、今年の年頭に
突然パニック的に患者さんが増えてキリキリ舞いになった時期の話なんだ。
それは奥様の「仕掛け」から始まった事だった。
唯一ロンドンで食べたチョーまずいもの
よせばいいのにロンドンパブで注文したスパゲッティ カルボナーラ
驚愕のマズさだった。
綾ちゃんはエビのカクテルでセーフ
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