ハルさんとは毎回、色々な話をした。彼は根っからの自然派で
時間が少しでもできるとご自分のキャンピングカーで山に出かける
ということだった。
私はもちろん参加したことがないけれど毎年恒例で山登りをしていたんだって。
私の前任者のカリンさん(仮名)も毎年ボーイフレンドと一緒にハルさんと
先生ご一家のお供をしてたそうだ。残念だなあ。今年は音頭取りのハルさんが
ご病気で。
日本には行ったことがないが(物価が高いから)アジア各国は若い頃
あちこち回ったらしい。リュックひとつ背負って。お若い頃の旅行談も
色々と聞かせてもらった。やっぱり中国の話が多かった。
中国の水墨画に出て来るような風景にたくさん出会って中国ファンになった
そうだ。うちの診療室にはそれぞれ先生が中国からお持ちになった山水画が
飾ってあるのだけれどその一つ一つを眺めながら、ここはこんな風、
あんな風と思い出を私に伝えてくれた。
(続く)
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