2013年9月30日月曜日

ドクターたちとオクトーバーフェストに行った〜!  





       さて、ミュンヒェンと言えばオクトーバーフェスト。




 今日はドクターご夫妻と吉岡家でオクトーバーフェストに行きました〜!



今日のミュンヒェンは曇り。かなり肌寒かった。多分気温は日中も10度前後だった
のではないかしら。それでも日曜日とあってものすごい人出。お昼に待ち合わせを
してビヤホールのテントに行ってみたけれど席は開いていない。外のベンチに
空きを見つけまずは乾杯。


飲むわ飲むわ。一体どんだけ飲むんだ男たち。1ℓのジョッキを都合10杯くらい
頼んだろうか?私と先生の奥様は一杯飲むだけでも必死だったので残りはドクターと
うちの主人が飲み干したことになる。さて、余興にうちの息子がマジックを一つ。
(ちなみに息子の隣に座っているのがうちのドクターです。本邦発公開!?)




すんません。横向きをタテに変えられな〜い!!


食べるわ食べるはいっぱい食べた〜!
いっぱい話し込んで、では、遊びにでるか。






ハイ、この中にうちの主人とうちの息子と
ドクターご夫妻がいます。



高所恐怖症の綾ちゃんはもちろんパス。あ〜!見てるだけで
めまいがしそうだった。




他にもいっぱいあそびました。


また写真をアップしますね。





2013年9月29日日曜日

閑話休題〜PAPER MOTION〜





       ベルリンの写真が上手くアップ出来なくて四苦八苦
      しています。そこで、閑話休題。







                
                                 PAPER MOTION

                                                                                           by Jiro Y.


まっ、昔のペラペラ漫画ですね。










2013年9月27日金曜日

ベルリン 舞姫の舞台にて




   ベルリンではこれまで訪れたことの無い場所に行ってみたかった。




 夏休みに長男(日本で言うと高校生!)の現代国語の教科書を買ってあげた。
すると意外なことに私のじだいのものと同じ教材が結構いっぱい載っていて
「わあ、懐かしい!」って私の方が盛り上がっちゃったのです。





         綾ちゃんは名作を音読するのが大好き。
国語の教科書なんて名文の宝箱だから暗記するくらい毎晩誰に向かうとも無く
ぶつぶつやってた。家族は一時期私がアナウンサー志望なのだと勘違いしていたほどだ。
「舞姫」なんてその頃を思い出してものすごく懐かしい。





 そうだ。ここはベルリン。行こう。あの場所へ、、、。




 そうしてやって来た森鴎外記念館。方向音痴の綾ちゃんは道に迷いつつも
(途中からミュンヒェンでお留守番中の旦那様にナビしてもらって)
何とかたどり着いた。



わかる?






ルイーゼン通りの扉





扉を開けて階段をのぼると何だか覚えのある言葉が • • •



「舞姫」からの抜粋ですね。




    「げに東に還る今の我は、西に航せし昔の我ならず、學問こそ猶心に
     飽き足らぬところも多かれ、
     浮世のうきふしをも知りたり、人の心の頼みがたきは言ふも更なり、
     われとわが心さへ變り易きをも悟り得たり。
     きのふの是はけふの非なる我が瞬間の感觸を、筆に寫して誰にか見せむ。」










さて、中はどうでしょう?


それは明日のお楽しみ〜!







2013年9月26日木曜日

ベルリン 壁の傷跡




       ちょうど連邦議事堂の側の通りに、ほんの僅かばかり
      (3〜4mくらいかな)東西分断の壁を取り壊さずに
       残しているところがある。





            
Photo by Ayako Y.




ここには壁を乗り越えようとして生命を落とした人の慰霊碑が
十字架の形で立ててある。名前のわかっている人。無名の人。


綾ちゃんもお亡くなりになられた方のご冥福を祈って
ささやかながらろうそく代を供えさせていただきました。



十字架と十字架の間には生命を科して壁を乗り越えるのに成功した人たちの
当時のインタビュー記事が貼っていました。



上の写真では撮っていませんが(あとで多分撮ってはいけないんだと
感じたので写真に入れませんでした。)ちょうどこの写真の左側にベンチがあって
ステッキを持ったおじいさんが座っていました。
あれ?何だかこの人、見覚えがある??と思って眺めていると
子供たちが「ほら、そこの記事の人だよ。」と教えてくれました。
と、見ればなるほどたった今読んだばかりの記事に写っていたのと
同一人物。ずいぶん年を取ってはいるけれど。



何と彼はインタビューを受けて撮影してもらった時と同じ服を着て
同じ髪型をして
座っているのです。つ、つまり、、、。





記念撮影用????
つまり、有料でベンチに一緒に座って「壁を越えたおじさん実物と」写真を
撮らせてくれるってこと?




このおじいさん、きっと天気の良い日は毎日このベンチでこうして
「客待ち」してるんだ。





これは哀しい。





私はこれは哀しいと思う。壁を越えれば英雄としてちやほやされる。
それにしがみついてそれを商売にして生きている人がいる。
他人の生き方だから勝手にこちらの価値観を押し付けてはいけないとは思う。
だけど私はこういう風に生きていくしか無い人の存在こそが壁の傷跡だと感じてしまう。




あなたはどう思いますか?











2013年9月25日水曜日

ベルリン 星のレストラン

        



                                                ベルリン旅行の続きです。
    





    最終日。下の子がテレビ塔の展望回転レストランに行きたいって。
子供は何だか高いところ好き。綾ちゃんも実は結構好きだったりして(高所恐怖症の
癖してこういうのはオッケー。足元がぐらぐらしなければいいんだ。)ミュンヘンの
オリンピアタワーやフランクフルトのテレビ塔を始め日本でも何だか高いところに
レストランがあると聞くとつい行ってしまう。子供たちはと言えば3D映画を
観た後で興奮している。時間はもう20時を過ぎているが、、。さあ、行くか。
                   



                     おお、これかあ。




  


     エレベーターで展望台に上がって、
   もう1階上のレストランへの階段で先に
  空席状況を照会して
  席を決めてもらう。残念ながら窓際は
  取れなかったけど、でもでも見て見て!














                               

      
                                                              ね、ね、素敵でしょう。



   お天気が良くて夜景とお空の星と天井の照明が全部つながって見える~!!!
こんなロマンチックな場所、子連れより恋人と来るべき?って思う間もなく
いやはや観光客ばかりだからあちこちでフラッシュパチパチ。
なあんだ、こんなとこで写真撮影なんて恥ずかしいと思っていたけれど、
全然オッケー。みんなでパチパチ。
    


                                             さて、ごはんはというと、、





    子供たちはトマトのラヴィオリ。綾ちゃんはトリフのラヴィオリセット。スープ付き。ラヴィオリの方はトマト入りとトリフ入りのラヴィオリの区別がつかないくらい残念なお味だったのだけどスープがとっても美味しかった!


                      



          
                                                       これは黄パプリカのスープ。
                                   バジルペーストと生クリーム&クレソン添え。
                     パンとサワークリームもオリジナルで素晴らしく美味でした。
   




                       ピアノの生演奏もあったりしてああ、雰囲気に酔いしれる。
                                                  なんて素敵、ベルリンの夜。
   




             結局この日ここを出たのは23時過ぎ。お宿に戻った時には午前様に
          なっておりました。




                                また素晴らしい想い出がひとつ、増えた夜でした。







窓から見た夜景




Photos by Jiro Y.

2013年9月24日火曜日

続 . そのころミュンヘンでは . . .

              





               最近どうも怪しい。
 




          うちのドクターとうちの主人は仲良しだ。
             


             


           仲良きことは美しき哉  武者小路実篤




 でもアヤしい。うちの主人の治療はまだ継続中だ。本来テニス肘の治療の筈なのだが
先生が張り切っちゃって彼の持病という持病を洗いざらい治療する気らしい。
この間我々が留守にしている間、二人で飲みに行って意気投合したのは知っているが、
なんというか、気味が悪いぞ。明らかに先生の方が積極的だ。
(私ですらドクターと外にごはんを食べにいったことなんて無いのに。まあ、
それはそれでアヤシいというか変だからまあいいけど。)




  現在彼は週に一回、昼休みの時間に病院にやって来る。先週の水曜日のことだが
うちの主人が治療室に入ると(お昼の12時 40分)いきなり部屋の脇の洗面台の上にグラスが二個と本格芋焼酎(ええ?)が置いてあった。







                    これは実物です。 その時のもの。
                    Photo   by  Ayako Y.




   時は奇しくも中秋の名月。中国では月餅で盛大に祝う。月餅のお土産付きで
乾杯(「カンペ」と発音するようだ。)何で勤務中にお酒!?しかも焼酎!?





 約一時間後、鍼を抜きに治療室に入ったのは私だったけど、主人は死んだように
寝ていた。そうだろう、そうだろう。このあと職場に帰るんだよ。大丈夫かな?





         ドクターは何くわぬ(この場合飲まぬ)顔だった。






          やっぱりよくわからない。




          次回(って明後日だよ!)はどうなることか。
          乞うご期待。 




2013年9月23日月曜日

ドイツ文学講義   ひえええええ?


       


           天才には天才たる理由がある。
                 (柴田先生の受け売りだけどね。)




 ゲーテくらいの大天才になると生まれてくる時代、出生地、裕福で知的な
両親。容貌、性別、頭脳、性格、健康状態、全ての条件を揃えて生まれてくる。
そして出逢うべき時に出逢うべき人に会う。
そして生涯をかけた大作「ファウスト」の完成を見た後死の床につく。



 たとえばドストエフスキーだとか(「カラマーゾフの兄弟」)シラーだとか
(「デメートリウス」)生涯を集大成する作品を未完のまま生涯を終える
大作家だっている。だけどゲーテは最期の最期まで大天才らしく生涯を閉じるのだ。



 • • • とだいたいそんな風にゲーテの代表作を紹介しながら説明していった。




 チ〜ン!そこで13時、お昼ごはんの時間。ああ〜!疲れた〜!!8時過ぎから
しゃべり通しだよお〜!!我ながら良く頑張った。



        『いやあ、勉強になりました。本当にありがとう。』



ってドクターに言ってもらえたけどひやひやの散々だったなあ。せめてちょっとでも
予習する時間があればもう少し上手く構成出来たんだけど。



 人生とはいつ、こんな風に流れ弾(!?)が降って来るかわからない。
私も若き日の色んな想い出を走馬灯のように(!)思い出しちゃいました。
ああ、何もかも良い経験 • • • と思っておこう。










昨日からミュンヒェンではオクトーバーフェスト開催。
街中の喧噪を避けて今日は一人で近くのオルヒンガー湖を
お散歩しました。





そろそろ秋の気配。さわやかな風。







湖の周りは立派なお家が並んでいる。
なんかすごいド派手なショッキングピンクの自動車。



2013年9月22日日曜日

ドイツ文学講義   えええええ?

   





      文学史にざっと目を通したところで私はドクターに尋ねてみた。
          誰か興味のある作家はいますか?って。



             そしたら「ゲーテ」って答えが返ってきた。




 そうだよね。ドイツ文学はゲーテに始まりゲーテに終わる。クラッシック音楽を
聴くのにベートーベンやモーツアルトを抜かしちゃ始まらないのと一緒だもんね。
ドクターは才能豊かで勉強好きな方だから天才に憧れる気持ちもきっとおあり
だと思う。じゃ、ここは一つ、ゲーテをゆっくり紹介していきましょう。



 綾ちゃんは卒業論文の題材にゲーテの作品を扱った。だから少しは詳しい。
例によって細部をネットで調べながら簡単にゲーテの生涯を解説していった。
実は大学4年生のとき幸運なことに柴田翔先生がうちの大学に集中講義で
やって来てその際大変かわいがっていただいたという経験を持っている。
柴田先生とはそれ以前から間接的にではあるが共通の知人(ドイツ人)が
いてご縁というものをしみじみと実感した次第だ。




 私が仲良くしていたドイツ人留学生の女の子がフルダ大学の教授の
お嬢さんで、そのお父さんが学生時代、柴田先生の留学時代一緒に机を並べた
仲だったのだ。私はその女の子(今ではドイツで日本学を教える大学の先生に
なっている)とは家族ぐるみで親しくなった。特にお父さんからは実の娘のように
可愛がってもらった。私にとってドイツのパパだ。(残念ながら既にお亡くなりに
なられたが。)
彼から柴田翔の名前は何度も聞いていたが私にとっては東京に住んでいる芥川賞作家
なんて全く実体のない存在だった。




 柴田先生に実際にお目にかかって、また先生のご専門の著書に触れさせていただいて
当時私の受けた影響は計り知れない。結局のところゲーテという「天才」を
読み解くための鍵の全ては柴田先生の著作物からいまだに借り受けているというのが
私の現在なのである。



 けれど、あれからずいぶん長い年月を経てもう私は20歳代の若い女学生では
なくなってしまったけれど、こうして何だかへんてこな状況でドイツの閑古鳥の
鳴く中医学の病院で中国人のお医者さんを相手にゲーテ論を展開している私。
一応、私の「説」があんまり的外れでないであろうことは、基本的に私の
「ゲーテ世界観」の中核が柴田先生からの受け売りであるからだ。あらためて
感謝いたします。柴田先生。



             

柴田翔『ファウスト第Ⅱ部を読む」
とても易しくわかりやすく解説してあります。













ベルリンの地下鉄 ドアの注意図
犬なんだろうけど馬に見える






地下鉄のイス

2013年9月21日土曜日

ドイツ文学講義  ええええ?





       音楽を楽しみながら詩を口ずさんだ。これはとっても贅沢な時間。






       だけどドクターが頭に入れたいのはもう少し違う種類のこと。





 患者さんだとかここドイツでドイツ人の人と話をするのに恥ずかしくない様な
基礎的な知識と発展性のある取っ掛かりのようなもの。うん、わかるよ。
私はよくわかる、この気持ち。芸術の醍醐味はそんなところにあるのではないし
知識や蘊蓄の類いは本来、「好きこそものの上手なれ」というやつで自然にあとから
ついてくる。でもハタから見てると、そういう、オタク風な会話って鼻につくって
いうかなんていうか、つまり、ちょっと悔しいんだ。こんなことも知らないのかって
思われているようで、その中に入っていけないもどかしさ。だから、ある程度は
基礎知識があった方が落ち着くんだよね。




私   『じゃあ、一度ざっとドイツ文学史を見てみましょうか?』





 何の用意もない私でもインターネットさえあればざっとした文学史を俯瞰出来る。
大急ぎでウイキペディアやら何やら検索して中世文学からざっくりと説明を始める。
15〜6世紀から近現代までタイムトラベルだね。先生も一生懸命メモを取りながら
必死でついていこうとしていてエライ!




 ここまでで大体2〜3時間を要したと思う。もう、のどはからから。で、ちょっと
お茶を飲んでまた再開。昔取った杵柄とはこのこと。我ながら良く頑張ったよ。





           

              
                「パルツィファル」
           ヴォルフラム フォン エッシェンバッハ


        

2013年9月20日金曜日

ドイツ文学講義  えええ?




     『あの、どういったことを御知りになりたいのでしょうか?』





 おそるおそる尋ねてみた。




ドクター 『うん。全部。詩とかね。例えば。以前、ゲーテの「ファウスト」を
     読んでみようとしたんだけど難しくてすぐに匙を投げちゃったんだ。
     あんまり難しくて長いものはダメだなって思ったから。』



 ううん、あまりにも茫洋としているな。でも、せっかくドイツに何十年も住んでいるん
だからもっと良くその文化を識りたいって思ってらっしゃる、そのお気持ちを
大切にしてあげたい。私には無理ですって固辞するのは簡単だけど先生より私の方が
いくぶん知識があることは確かな訳だから知っていることは分け合ってもいいん
じゃないかな。


私    『じゃあ、まずはちょっとだけ詩を見てみましょうか?」



 今はとっても便利な時代。YouTubeでシューベルトの歌曲をいくつか出してみた。
もちろん歌詞付きのヤツ。ドクターに向かってエラそうにお話するなんて、って
赤面しながらも自分なりの蘊蓄(うんちく)を傾ける。



私    『先生は李白や杜甫など中国の詩歌を堪能なさるときにいつも墨と筆で
     写してらっしゃるでしょう。文学は言葉の美しさを楽しむものですから
     まずは音読。または書き写す。これに尽きると思います。でもいきなりは
     取っ付きにくいし、何から始めればいいかわからないからとりあえず
     歌曲から始めてはいかがでしょう。メロディーにのせて口ずさむのは
     ひとつひとつの単語の響きと言葉の奏でる情景が頭に浮かぶための
     とてもいいやり方だと思いますよ。ロマンチックの時代などは単語も
     簡単ですよ。』



 知識とか思想とか、そういうのはあとでいいよね。まずは楽しむことが大切。



           綾ちゃん流文学講義、奥義その一でした。





                                シューベルト「さすらい人」詞 シュミット フォン リューベック               歌 フィッシャー ディスカウ





2013年9月19日木曜日

ドイツ文学講義  ええ?  




             でたよ。



あ〜あ、またでた。ドクターの無茶ブリ。私に何をやれっていうんだ。



   『どうも私はヨーロッパの文化についてあまりにも無知で恥ずかしいと
   思っていたのです。是非あなたの様な専門家に教えていただきたい。
   本当は週末に時間を割いてもらえると一番いいのだけれど
   そういう訳にもいかないでしょうからチャンスを狙っていたんです。』





 そう、うちのドクターは日曜日にわざわざ自分のために家庭教師を雇って
勉強をしている。今は中国文学を勉強し直すと言って中国人の大学生に
来てもらって一日みっちり古典からおさらいしているらしい。




 でも、私にそんな大役引き受けられる訳もない。第一、私は専門家ではない。
そういえば遥か昔のこと、私が主人と結婚した時のことだ。
結婚式前にうちの親戚が主人の学歴を聞いて(うちの主人は日本一受験倍率が高い
ことで有名な東京の某国立大学の出身)、それぞれ好き勝手に


     『おお〜!オレ、トランペット習おう!』


とか


     『これで合唱団のメンバーが一人増えましたな。』



など滅茶苦茶を言っていた。ちなみにブログで暴露するほどのことでもないが
私のご主人様は音痴である。芸術大学の音楽科でオーボエを専攻していたのだ。
他の楽器なんて出来る訳もない。



 だが世間というものは時にとんでもない思い込みで激しく間違った方向へ
進んでしまうことがしばしばである。海外生活をしていると西洋かぶれのガイジンと
(東洋人)自国の文化に拘泥しているヒトの二種類に分かれる。ひとつの分類方法だ。
そしてもちろんうちの病院で言うなら綾ちゃんは前者、ドクターは(激しく)後者
なわけだ。



 ドクターだって政治問題や経済のことなら西洋事情にだって通じているんだけれど
西洋文化となるとアヤシい。綾ちゃんは他のことは何にも知らないけれど独文出身だし
夫が音楽畑出身なのでつられて少しだけ音楽好きになった。
患者さんとお話しする時にこういう話題はニュートラルで盛り上がりやすい。
かくして音楽好き芸術好きの患者さんがいらっしゃる時は主に綾ちゃんがお相手する。



 そんな状況をご自分で歯がゆく思っていらっしゃったらしい。




                       
                                       主人の師匠にあたる方です。オマール ツォボリ
          バッハ イングリッシュホルン スイート Nr.3


       








2013年9月18日水曜日

ドイツ文学講義   え?



 ずっと遊び呆けている記事ばかりアップしていましたが、ドイツでも

とっくに新学期。綾ちゃんも元のペースに戻ってお仕事しています。





 ベルリン旅行の写真はまだ素敵なものがあるのですが、諸事情あって
また折をみてアップしていきたいと思います。



 さて今日のお話は夏休み前のエピソード。いつものように病院でお仕事していた日の
ことです。目下、綾ちゃんは家庭と仕事の両立のため仕事時間を減らしている。
だいたい朝一番(これは無茶苦茶早い日もアリ)から14時くらいまでにして
もらっている。予約は出来るだけ私の勤務時間に集中するように調整している。
滅茶苦茶に忙しい日や子供が遅く帰る日は残業もあり。




        その日は夏休み前で割合暇な一日だった。



 朝一番に電話がかかる。



  『申し訳ないんですけど〜。』     キャンセルの電話だ。



 しばらくするとまた電話。



  『申し訳ないんですけど〜。』     また〜?


 ウソ!また電話!二度あることは???


  『申し訳ないんですけど〜。」     ひぇえええ〜?





 信じられない。ドタキャン続きで午前中の患者さん全員にボイコットされてしまった!
うちのように治療に時間がかかるから一日にたくさん患者を取らない病院では
しばしばキャンセル料を請求したりするものなのだけれど、うちはそれをやっていない。
いや、どうしよう。忙しい日は息を継ぐ間もないほどなのにどうしてこうも極端なんだ。




私   『あの〜、結局患者さん午前中ゼロになっちゃいました。
    もしよろしかったら先生、足でもおもみいたしましょうか?
    この間のお怪我、まだ完全というわけではないのではないですか?』 



ドクター『うん、それもいいんだけれど。』


 ドクターは少し考えたあと、おもむろにこういった。



    『吉岡さん、ボクにドイツ文学の講義をしてください。』









             手塚富雄先生のドイツ文学案内
             どうでもいいけど故手塚先生は
             綾ちゃんと同じ誕生日

2013年9月17日火曜日

そのころ、ミュンヒェンでは • • •






    さて、綾ちゃん母子がベルリンで遊び呆けている間、ミュンヒェンでは
   何が起こっていたかと言うと • • • 。





 綾ちゃん夫がうちの病院で治療を受けていたのでした〜!夫は数ヶ月前から
肘を痛めておりずいぶん悪化して困っておりました。以前から鍼を試したら?って
誘っていたのだけれど中々ウンといわずにいたところ、どうにもにっちもさっちも
いかなくなりとうとう受診する決意を固めた次第です。
いわゆる「テニス肘」というヤツなんですが彼はテニスをたしなんではおりません。
現代のテニス肘はパソコンのマウスで起こるらしいですな。マウスの位置が不自然な
場所にあったんだって。




 私がドクターにその旨お願いすると、




     『おお、とうとう来てくれることになったか。』



って何のこっちゃ?
うちの夫は色々病歴もあって結構身体トラブルに見舞われている人なんだけど
鍼&漢方を試す気にはならなかったんだよね。お薬のクサいのも印象悪かったし。
ドクターはうちの夫が患者として信頼してくれたということがこの上なく嬉しい
ご様子。ほとんど「貴方の夫なら私の夫」状態だ。
金曜日に初診。鍼だけでいいっていってたのに丁寧に指圧も吸玉もサービスで
やってくれた。なんと土曜日もやってくれると言う。



 んで、土曜日に治療に行ったらそのままごはん食べにいって(日本食!)
お酒飲んで(日本酒!!)帰ってきたらしい。戦時下の満州の話題で盛り上がって
仲良しになった様子。なんだかよくわかんないけど、まあ、良かったね。




          

ソニーセンター




水のオブジェ
キャナルシティ博多を彷彿とさせる。










2013年9月16日月曜日

ベルリン、ベルリン、ベルリン




 三日目。さすがのお子さんたちも、もうメッセはいいって。堪能し尽くしたらしい。
おお、ついにベルリン観光の日がやって来たか?行きましょ、行きましょ。
ベルリン観光。    




 子供たちのリクエストは連邦議事堂。首都だもんね。事前に長男に調べさせていた
のだけれど、うかつにも申し込みが必要だということを見落としていた。たまたま
当日の朝ネットでホームページをチェックしていて偶然気付いた。慌ててメール
してみたら今日は当日でも午後一番の予約を入れられた。滑り込みセーフ。

                                 


 時間より少し早めに張り切って到着してみたら空港並みの厳しいセキュリティー
チェック。なんだかどきどき。




 すごく立派なビジターズセンター。ゆっくり案内のテープを聴く。

          

 展望台からほぼ目の高さにブランデンブルク門が見える。いやあ、絶景。絶景。
すっかり堪能して下界に降りてきたけれど、さて、これから本番って思っていたら
もうおしまいだった。ウソ?ええ?議事堂本館には入れないの?これはがっかりでした。


          

            実際には後ろからしか見えなかった。




 お子さんたちはこのあとソニーセンターに行きたいんですって。日曜日なのに?




 一応行ってみました。するとソニーのショップは閉まっていたけれどCINEMAXが
あって映画を観たいってさ。「ジェラシック パーク」3Dでやっていた。
じゃ、また別行動する?



           

           これこれ。3Dで観たらきっと迫力満点。


 綾ちゃんは歴史博物館など観光。夜、落ち合ってごはんを食べるお約束です。




2013年9月14日土曜日

ベルリンラーメンの詩

     



 ベルリンに行ったら何が食べたい?って子供たちに訊いたら、「ラーメン!」
「お寿司!」「カルボナーラ!」だって。そうだね。君たちに尋ねるとそういうものに
なるよね。



     ネットによるとベルリンには日本人がやっているラーメン屋さんが二軒あるらしい。
二軒とも比較的近くにある。


 なんでも一軒は味はいいけどとっても愛想悪いんだって。
もう一軒はコメント見つけられなかった。じゃ、話題の店から行ってみるか。




 おおっと、せっかくそう思っていたのに調べた住所と地図をホテルに置き忘れて
しまったことに後で気が付いた。いざごはんに行こうとして電話番号しか持っていない。道順聞こうと電話するも全然出てくれない。さすが噂どおり、サービス悪いぞ、
ともう納得。判断が早すぎだけどこういうことがご縁だもんね。私もいつも病院で
痛感してるから良くわかるよ。じゃあもう一軒にかけてみようかってレストラン
「誠(まこと)」 にtel。するとすぐに出てくれた。最寄り駅名を告げるとものすごく
分かりやすく道順を教えてくれた。




           「駅に着いたらまたお電話下さい。」




って言われたけどすぐに見つかった。しかも我々が近づいてくると



            「お電話の方ですね。いらっしゃいませ。」




と爽やかな応対。大感激。おお、ラーメン屋さんらしいたたずまい。



       醤油ラーメン、とんこつラーメン、餃子、どれもおっとびっくり美味しかった。綾ちゃんはとんこつ以外はラーメンではないと本気で信じている人なのですごく嬉しかったです。ミュンヘンのラーメン屋さんにはとんこつがないからね。
        お店の人もみんなびっくりするくらい親切で、子供がカルピス(カルピコ)飲み終えちゃったのに気付いて
        「お水あげようか?」って
優しく声かけてくれた。すごくいい気持ち。ベルリンの素敵な思い出はラーメン屋さん「誠」で一票!?


内装







お店は簡素な造り

とんこつラーメン



                      醤油ラーメン



お子さん方は調子に乗ってデザートどら焼き





ママも調子に乗ってぎょうざビール、、アサヒ!





おお!

2013年9月13日金曜日

ベルリン 綾ちゃん天使の詩


     


  翌日、もういやだ~!メッセはやだ~!の状態に陥った綾ちゃんは子供たちと
別行動することに。うんうん、もううちの子たちも大きいからね。携帯も持ってるし。




   ベルリンにはこれまで何度か来てるけどいつも博物館島巡りに躍起になっちゃって
(ペルガモン博物館とか国立美術館とか大好き!)他のことをあんまりしたことがない。
ホテルはベルリンの高級ブティック街クーダムの、、、裏手、の路地にあるさびれた
安宿。グッチとカルチエのちょうど裏にこんな「別の顔」があるなんてね、これだから
ベルリンは面白い。



 で、とにかく普段は興味のない高級ブランド店のウインドーショッピングを
しながらぶらぶら時間を過ごした。お昼ごはんはどうしよっかなあ、なんて
楽しい悩みを持ちながら歩いてて気がついた。この辺り、フレンチのお店が多い!!
実は綾ちゃんナマイキにも大のフランス料理好き。でもダンナ様は食べ物に
興味ない人だし、一人で入るにはフレンチは敷居が高い!って思ってたんだけど
ここのフレンチは観光客用なのかどれもずいぶんカジュアル。コーヒー一杯で
粘ってる人もたくさんいる。この雰囲気ってパリみたい。



 それほどお腹も減ってないんだけどお昼になって足も疲れた。フレンチで軽食
なんておしゃれじゃない?んで、気になるお店を選んで入ってみた。
こーゆーのって子持ちのママにはなかなか出来ない贅沢の一つ。





     

入ってみたのはフランス大使館のある建物の地階




きゃあ、エスカルゴにミュスカデ
これで10ユーロ。パンもワインもカタツムリさんもお味は一流でした。
あれ?綾ちゃんベジタリアンじゃないの?カタツムリは果たしてお肉か???





さて、ゆっくり休憩したあと観光地をめぐる(公共の)市営バスで
向かったのは、「大きな星(Großer Stern)」と呼ばれる戦勝記念塔








こ、これは、、、






『ベルリン 天使の詩』だ〜!!


ヴィム ヴェンダース監督の映画に出て来るベルリンの象徴。
ブルーノ ガンツ演じる天使がここから街を見渡すシーンが有名です。



さて、綾ちゃんもひいひい言って228段(数えた!)上りました。
さて、何が見えたかと言うと、、、




あれ?あれ?



メルケルさん??



そう、時はドイツ総選挙前。放射状に広がる全ての道路にメルケル首相の
ポスターが掲げてあってなんだかむっとした。(オイオイ!)




2013年9月12日木曜日

ベルリン第一日



ICEの食堂車ではBIOのメニューが揃っていた。
これは子供が注文したお肉の煮込み。美味だったって。






  初日、着いてホテルに荷物を預けたらいきなりメッセ会場に行くっていうから
綾ちゃんしぶしぶ付いてった。国内旅行だからさして困ることもない、、、
というのはウソでいっぱい道に迷っておもいっきり乗り物に乗り間違えた。




   あ~あ、珍道中、って心の中ではタメ息ついて子供たちにアタリ続け、
予定よりずいぶん遅れた14時02分、ようやくメッセ会場に到着。





   子供たちは大興奮。綾ちゃんはすでにげっそり。何百何千何万もの電子機器が全部同じものに見える。オカルトだな、もはや。人、人、人の波とうねり。もうダメだああ~。
   ギブアップの綾ちゃんは喫茶店で文庫本(!)を読んで一時間ほど休憩しました。


               色んな製品が並んでいる。


  少し気を取り直したあとゆっくりと会場を見て回りました。LDの3D映画会場は
楽しかった!特大スクリーンに3Dならではの画像が次々に浮かぶ。ほおっとため息が
出るようなめくるめく色彩がある時は海の色だったり教会のステンドグラスが光に
まどろみ戯れる瞬間だったり。教会の奧深くからせりだすように駆けてきたのは
鉄道列車。おおっと目の前まで迫ってくるうう!!これはいつまでも見ていたい!
いくつかのパターンがあったけどどれもどきどき綺麗だった。
  ひゃあ。何とか待ち合わせの18時まで時間をつぶせました。


 

携帯で画像を撮ってそれを 撮影している人が大勢いた。
何故?って尋ねたら「そんなの当然じゃん!」って言われた。
何故かは教えてもらえなかった。




だからわからんって!



ふうう〜!

2013年9月11日水曜日

IFA




      、、、        なぜベルリンに来ているかというと、




 IFA(International Funk Ausstellung 国際通信展)を訪れるためでした。
ああ、綾ちゃんの息子たちは男の子。パソコンだの携帯だの電子機器に
ハマりまくってる。
彼らが今、熱いのはソニーのモバイルシリーズ。何でもこの9月にソニーの新開発製品HONAMIの発表をベルリンにて行うとか。ホナミって何よ?人名か?ははあ、
開発グループのリーダーが「保奈美ちゃん」って女性なんだなあ、なんて考えていたら
子供に笑われた。ホナミって長野県の温泉の名前なんだって。穂波温泉。
ソニーの開発品はそれぞれ日本の温泉の地名を冠している(?)らしい。世界をリードする
メーカーの作品名が日本の温泉名を持ってるなんてちょっとカッコ良すぎる。



   そうして我々はベルリンにやって来た。あ~あ。綾ちゃんは機械オンチ、
電子機器なんてこの世から全部消えてしまったって何にも困らない。
(因みに今回、せっかくだからついでにポツダムのサンスーシ宮殿を観光しようと
提案したら、長男に「そんな宮殿なんてこの世から消えてしまったって何にも
困らない。」と却下された。ふん。)



 まるまる7時間かけてたどり着いたベルリン。荷物をホテルに置くと取るものも
とりあえずまずは目的地へと直行しました。





        
            
途中、煙を吐いている原発の建物を見た。ああ、ドイツの原発はあと10年内に無くなってしまうのにね。日本は海洋汚染を始め世界中から非難の嵐にあっている。国内の大手4紙はそんなこと全然伝えないからね。この話題はいつかまた書きましょう。



IFA会場入り口



IFA会場に並ぶ旗




これが見たくて(?)やって来た。ソニーの
Xperia Z Ultraってウルトラマンか?