2016年6月30日木曜日

鹿の行方とロシアの映画

                


         鹿はどっからやってきてどこに行ったんだろう|


     ドイツは郊外なら至るところに森があって綺麗な空気やマイナスイオン補給に
    苦労しない。しかもうちの庭は(もちろん隣家も)そのまま野原に続いていて
    森から動物が迷い混んでも不思議じゃない。ただしうちの隣家にたどり着く
    までに10件以上の家並みを見たはずで動物の方では身を隠す自然がどんどん
    少なくなってきて不安な気持ちに陥ったことだろう。あそこの庭はかなり
    自然な状態で放っぽらかしで(なかなか趣があって綾ちゃんは実は気に入って
    いる)しかし果樹がいっぱい植わっているから鹿さんにとっては魅力的な
    敷地だったんだろうな。




         うちの子たちも実は過去に目撃していたらしい。
     やっぱり綾ちゃんと同じで、「なぜこんなところに鹿が!?」と
    カタまっているうち向こうが逃げてしまったらしい。





     病院の女の患者さんでご主人が狩猟家だという方がいらしてこの話をしたら
    ひっくり返って驚いていた。綾ちゃんの家くらいの近場の郊外で野生の
    鹿がそもそも生きているなんて、、、仲間もほとんどいないだろうにって。




              

A.タルコフスキー 「ストーカー」の一場面
この映画に出てくる庭をちょっぴり思い出させる寂れた雰囲気を
隣家の庭は持っている(ホメてるんだかケナしてるんだか?)
願いが叶う「部屋」に入るため「ストーカー(ここでは案内人の意)」の
助けを借りて「ゾーン」に入る3人の男たちの話。哲学的な内容です。


お隣の庭を見るたびにこの映画を思い出してぼーっとしてしまう。
なんとなく寂しく森とも言えない木立に生きる子鹿の姿を
映画の主人公の姿たちと重ね合わせてしまう。



     

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