フランクフルト郊外に住んでいた頃、綾ちゃんの町内にもう一人
日本人の女性が住んでいた。綾ちゃんより年上でお仕事なさっていて
綺麗でエレガントな方だった。
彼女にはお子さんがいなくてご主人と二人暮し猫一匹。
ご主人がアンテイーク好きで二人のお住まいは王宮に入ったかと
思わせるほどゴージャスな家具が並んでいた。全てピッカピカ。
乳飲み子抱えた当時の綾ちゃんには見果てぬ夢のようなお住まいで
憧れのモデルルームみたい。大の仲良しだったから街の両端にある
それぞれの家を往復しておしゃべりに興じたものだった。
綾ちゃん家の当時の家計は火の車で生活の全てが質素でてんやわんや。
あまりに雑多な我が家とご自分で会社経営している彼女の暮しは
明らかに違っていて綾ちゃん密かに恥じ入ったりしていたものだ。
まあ、家具なんかは仕方ないとしてもあれだけ凹凸のある家具に
囲まれて隅々までホコリひとつ落ちていないお宅を
どうやってお掃除しているんだろう?ちょっと爪の垢でも煎じたら
いいんじゃないかと思ってある時彼女に聞いてみたんだ。
毎日どんな風にお掃除してらっしゃるんですか?ってね。
そしたら驚いたことに彼女はこう答えた。
『ええ?お掃除?いやだ、恥ずかしいわ。
私、お掃除なんて一週間に一度しかしないのよ。』
無論彼女は掃除夫など雇っていない。夫(日本人)は
亭主関白で家事など一切手伝わない。
どうやったら週一お掃除であんなに始終ピカピカにできるんだ???
さて、彼女が教えてくれた「秘密」は明日のお楽しみ。
スーパーマーケットREWEの新製品でPankoという名の
パン粉が売っていた。つい面白くて買ってみたけど
案の定日本のパン粉には程遠い代物でした。
これを買うくらいならドイツのサラサラのパン粉の方が使いやすいな。。
0 件のコメント:
コメントを投稿