先日、ふと書棚で目に付いた本が何故か気になって通勤のお供にと
カバンに入れた。
知る人ぞ知る、2005年のベストセラー。
当時綾ちゃんのママ友仲間でも話題になっていた。
当時綾ちゃんも読んでみたのだけれど、どうもピンとこなかったんだ。
今回読み直してみてなんとど真ん中の正論だったことかと
12年の周回遅れでやっとこの本の意図するところを汲み取れたと思う。
この先見の明はものすごいし内容も全く色あせていない。
ここでは外国語教育に関連のある事柄のみ言及しますが
「思想は言語」という綾ちゃんの持論がそのまま謳われていて
「海外で土地の人から尊敬される存在である」ことが、つまり「思想の
内容」があることが語学そのものの出来栄えよりもはるかに重大なこと
なのだと説かれている。幼児教育に英語導入だの日本を滅ぼす確実な方法だと。
そんな暇があれば本を読め。初等教育の一番大事なポイントの一つは
読書の喜びを知ることです。のちの人生で困難にぶち当たった時に読書が
多くの打開策の端緒になり得るからです。
綾ちゃんも全く同意見です。
人は教育を受けなければ自分という存在そのものや
その依って立つバックグラウンドを理解することができません。
どんな風に生きていくかとか家族や職業や人生そのものの指針となる
価値観は一生をかけて学び広げ深化させていくものなのです。
だから勉強しなければいけない。
今自分はいったい何を勉強しなければいけないのかが
わからぬうつけ者であってはならないのです。
外国語教育が悪いとは言ってないしそうは思わないけれど
本題の母国語教育をなおざりにした状態で英語その他を
同時進行で進めるのはものすごく危険なことなのです。
シーボルト像
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