綾ちゃんがりんちゃんの件でドクターと話をしたのが金曜日。
水槽事件が起こったのが土曜日でりんちゃんが解雇されたのは
日曜日のことだった。
解雇通告をしたドクターのアタマの中に綾ちゃんの語った内容が
刻み込まれていたであろうことは想像に難くない。
だがこんなものなのだ。
あぶない、危ない、アブナイと思って意識的に安全運転しようと
思っても一旦バランスを崩した独楽は一気に破滅へと突き進んで
しまうものらしい。
だから「水槽事件」はただの「事故」ではないのだ。
ある意味起こるべくして起こった悲劇とも言える。
実はりんちゃん、これで3度目の解雇である。同じ職場で
3回解雇されるかなあ、普通。最初の時は確か遅刻が多くて、
それでなくてもドクターの心象が悪かったところに勤務日を間違えて
(そしてその日、いっぺんに6人もの新患が押し寄せて)来なかった時。
2度目も似たような事件だったと思う。それぞれりんちゃんが
時間を置いて、「もう一度私を雇って下さい」ってアプローチして
きたんだ。すごいな。考えてみると。
だけどその頃のりんちゃんとは随分うって変わってしっかりものに
なってきたものだ、って綾ちゃんは思い始めてたんだけどなあ。
りんちゃん、七転び八起きでまた来るかなあ。まあ、さすがにもうないか。
落ち込んでるかな?りんちゃん。頑張れ!何でも経験だ!
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