2016年9月29日木曜日

プラハの町とプラハとは何の関係もないグルメ



プラハ市庁舎の天文時計。十二聖人が出てきます。
綾ちゃんは時間に合わせたわけではなかったのだけれど偶然
ちょうどいい時間に通りかかって見物できました。




こちらはクレメンティヌムの図書館。これも美しい。
中世の美しい書物がそのままに所蔵されていてうっとり。




さてホテルのチェックアウトの時に綾ちゃん、ちょっとした勘違い(?)で
チェコ通貨のコルナが余り過ぎていることに気づきました。宿泊費の一部を
現地負担だと勘違いしていたためです。今日の夕方にはもう帰っちゃうのに。

よーし、じゃ今日はお一人様でグルメして帰ろう!と思い切りよく
決意してクレメンティヌムのすぐそばにあったフォーシーズンズ ホテルの
ビストロにいきなり入って行きました。
こういう時は贅沢に躊躇がない綾ちゃんです。



海のない街でこんな贅沢を体験するとは。
前菜に生牡蠣のきゅうり&マンゴの柚子醤油かけ。牡蠣の身がプリプリで
日本の牡蠣みたいでした。付け合わせのフォカッチャのレベルの高かったこと!
しかし、プラハの町とは何の関係もないグルメですね。
せめてワインはチェコの地元の白ワインを合わせてもらいました。すっきり甘口で
素晴らしかったです。そういえばホテルのミネラルウオーターも美味しかったから
水の美味しい土地柄なのかな?


メイン。これがまたすごかった。
からすみとカニの身のパスタ。
これでシメて30ユーロくらいでした。すごい贅沢だけど
このレベルのご飯はミュンヘンではもっとお高いんじゃないかな?



旅のシメはダンシング ハウス見学。
プラハ城の城壁といい、ぐにゃっとした不安定感がこの街の
お定まりみたいで楽しい。


短いけど充実した一人旅だった。まだまだ観光名所はあるのだけれど
欲張らずにマイペースでカフカの雰囲気に浸れて満足しています。
次はいつこれるかな?次回はコンサートとかを予約してくるのもいいかも。




2016年9月28日水曜日

ミュシャとの邂逅



プラハ観光の目玉、プラハ城は翌日の朝一番に行った。
(お昼近くだとチケット売り場は長蛇の列です。)


このヴィート大聖堂目玉中の目玉。
もう、どこからどう見ても圧巻で建物の隅から隅まで目をみはるものばかり。




ヴォールト(かまぼこ型の天井様式)。ふああー、高ーい天井。


ミュシャのステンドグラスを楽しみにしてきました。



すべての窓が息を飲むような
ステンドグラスで飾られています。もう写真を撮り出したら止まらない。
このグラスを通して差し込む光が美しい。上手に写真が撮れなかった、残念。



聖キリルと聖メトデイウス
祖国と民族のために描かれたものだそうです。


拡大。うっとりする色使いですね。


2016年9月27日火曜日

プラハを訪れた理由



こうやってちょいとプラハに来てみると、なぜ今までここを訪れなかったのか
不思議。街はドイツ人観光客であふれかえっているしね。ドイツ人ガイドさんやら
日本人ガイドさんのそばに寄って説明聞いたりしてね。



プラハ城のシンボル、ヴィート教会のシルエット。


綾ちゃんがプラハを訪れたかった理由はズバリ「城」。つまり
フランツ カフカツアーです。


実は夏休みに福岡を訪れていた二男が不思議なご縁から、綾ちゃんが
その昔、大学で演習を受けていたドイツ文学の先生(綾ちゃんの大学ではなく
別の私大の教授だった。今は引退生活。)ご一家と懇意になった。
その先生はね、カフカのご専門で綾ちゃんはその時「変身」の購読を
受講したんだ。綾ちゃんは大学の二年生でドイツ語も全然できなかったんだけど
とても魅力的な授業をなさってらした。綾ちゃんのお気に入りの先生だった。
残念ながら先生は綾ちゃんのこと覚えてらっしゃらなかったけれどね。


息子からその先生のお話を聞くうちに、昔、その先生がおっしゃった言葉を
思い出したんだ。



『プラハに行って実際に城へ向かってみると、カフカが長編「城」の
中で描写した、主人公Kが城に向かっているのにいつまでたっても着かなくて
近づくほどに遠のくような妙な感じを体感できますよ。』



うわあー、体感したーい!





カフカが「城」を執筆したお家だそうです。



これは城内の「黄金小道」の22番です。錬金術師が住んでいたそうな。




これが城壁。急な坂道沿いにくねっとそびえ立つから
城に近づけば近づくほどにお城が見えなくなってきて孤独感が広がる。

このくねり具合はキュービズムとか実存主義とかを彷彿とさせる、
つまり、人を不安に陥れる不思議な魔力を持っている、、、と思いませんか?



ねね?
朝早くにやってくると観光客もいなくて不安が増します。





2016年9月26日月曜日

夜の遊覧船




カレル橋からの美しい眺めに見とれながら、これは絶対夜景を楽しむべき、と
確信した。そこいらじゅうに遊覧船の客引きをやってるんだけど
最終の時間はというと遅くても20時。ヨーロッパでは20時というと
ようやく日が暮れかかる時間。よし、これでいこう!





19時半頃。プラハ城がシルエットになってきた。





遊覧船も種類がたくさん。綾ちゃんは一番小さいノスタルジック船にした。
お値段はどれも似たり寄ったり。ワンドリンク付き。
これって遊園地のアトラクションみたい。




やったー!大正解!いつまでも眺めていたい景色。



ロマンチックやなあ。



塔橋も夜は一段と輝きを増す。

2016年9月25日日曜日

プラハ到着





いやー、永かったねー。ミュンヘンからプラハまでバスの旅、
ブログに書き出してからまるまる1週間経ってしまいました。
まいっか、普通の旅行記ならいくらでもネットに出てるしね。
綾ちゃんは綾ちゃん的に引っかかった出来事を語っていくさ。
ま、実際には綾ちゃんの乗ったバスはトラブルの加減でプラハ到着
20分遅れと相成りました。



綾ちゃんはバスターミナルの案内所でシテイーマップ(1ユーロの
一番簡略なもの。ホテルでも地図もらったけどこれが一番使い勝手が良かった。)
と二日分の市内乗り放題券を買った。ユーロで買ったのはここまで。
ATMで両替(これは大失敗だったと後にミュンヘンに帰ってから気付く。)
事前学習でも両替の必要なしと知ってはいたが、旅の気分を盛り上げるためと
商品のユーロ換算率が不当な場合に備えて現地通貨を持っておきたかった。
実際そういう例も見かけた。たくさんじゃなかったけれど。ユーロとの料金が
両方並んでいて、あれれ、この換算率おかしいんじゃないの?ってやつ。



綾ちゃんは自分の方向音痴に自信があるから迷わず一日券を買った。
短い一泊二日の旅。ウロウロ彷徨う時間をミニマムに抑えたい。
でも普通の人は徒歩だけでも観光の要所は十分回れると思う。







到着してホテルチェックインの後街に繰り出してまずは
お昼ご飯。これプラハ発祥のBudweiser。す、、素晴らしい!
信じられない!ドイツビールいきなり負けた!
綾ちゃん的にはチェコのBudweiserがこれまでのビール行脚で一番美味しい。
泡のキメの細かさ、繊細さ、ビールのすっきりした味わい。すべて満点でした。
他のメーカーも幾つか試したけどBudweiserが圧巻でした。
ご飯は基本ドイツメシと変わらないのでノー肉食綾ちゃんはサラダでスルーです。







この日はプラハ城まで上がるともう遅かったので上のストラーフ修道院に
行って世界一美しい図書館へ。



2016年9月23日金曜日

貪(むさぼ)り損なわれる





降車の際、驚くべき事実が判明した。議論の際、最もヒートアップして
騒いでいたアジア人女性はタダ乗り野郎の奥さんだったんだ!!
他人みたいな顔してしれっと別の席に座っていたくせに
バスを降りるや否や小さいお子さん連れで去って行った。



しかし、もっと驚いたことには翌日帰りのバスの中でまたもやこの家族と
同じバスに乗り合わせてしまったことだ。こりゃ、ただの観光だな、
綾ちゃんと一緒で、、、。信じられん。奴らにとって今回の一件は
武勇伝なんだろうか。



プラハ城のもっと上、ストラホーフ修道院からの眺め。





これは聖ヴィート教会の展望台からの眺め。ちょっといい気分。



この手のズルをする人っていうのはこういう態度が日常化してしまって
いるのかなあ。そこいらじゅうで起こっているんだろうな。
ルールを乱す(そして居直る)ほんのわずかの人々が不協和を醸し出す。
こうやってドイツ人はますますガストアルバイター(出稼ぎ労働者)やら
難民、移民を毛嫌いするようになってしまう。




プラハ観光を楽しむためにやってきた綾ちゃんでしたがプラハ入りする前に
まずは貴重な体験をさせてもらいました。


もはや9月も終わろうとしているというのに、オクトーバーフェストの
話題などどこへやら、綾ちゃんの夏休みレポートはまだまだ続きます。






2016年9月22日木曜日

ドイツ社会の縮図がこのバスの中に?



ここにはマトモな神経と理性の持ち主はいないのか?


と、やおら綾ちゃんの背後からいかにもドイツ人ドイツ人した年配の
おじさんが立ち上がった。渋顔で運転手のところへ行った。


『おい、茶番は終わりだ。警察を呼べ。なんでこんなバカバカしい議論を
しなければならないのだ!あそこにいる男は社会を食い物にするただの
犯罪者じゃないか。この腐れ猿め!』



チェコのお菓子といえばトルデルニーク。
あちこちで焼きたてを売ってる。素朴なお菓子です。



はーい!綾ちゃん、おじさんに一票!綾ちゃんはタダ乗り野郎に
1セントだって金を恵む気にはなれない。
ドイツ人は「フェア」という言葉が大好きな民族だ。何かをごまかそうなんて
輩(やから)を最も憎んでいると思う。でも残念ながらことはそう簡単にいかない。


運ちゃんはハイハイ、今そうしようと思っていたとこですっておじさんを
いなして席に戻らせた。もちろん電話する様子はない。(その気があれば
とっくにしていると思う。)



多数決で決めるなら正論を唱えるドイツ人のおじさんは圧倒的少数派だ。

そもそも出発時に乗客の数を確認しなかった最初の運転手が悪いから
バス会社の責任だ。もちろん一番悪いのはタダ乗り野郎で
そいつに「交渉」を持ちかけた二番目の運転手も同罪、
その「交渉額」で揉めるなんてサイテーの状況に他の乗客を巻き込むな!

以上が綾ちゃんの論告。
なんか文句ある?


こういう、古き良き時代の正論が全く通らない社会、このバスの
今の状況ってもしかして移民政策にあっぷあっぷ言っているドイツ社会の
縮図そのものなのかもしれない。



そう気がつくとなんだか寒気がした。



前列の女性が勝手に車内を歩き回ってお金を集め始めた。コインを出す人、
5ユーロ札!を差し出す人、無視する人、、、
綾ちゃんと隣席のにーちゃんはドイツ語を解しないと(!!)思われたらしく
素通りされた。ま、いいけど。



『全部で40ユーロ集まったわ!これで解決ね!』


どうやら「解決」した(???)らしかった。

運ちゃんは50ユーロを受け取り、ブツブツ文句言いながらだったが
バスの運転を再開させた。




暑い日でね、こうしてソフトクリームを乗っけて食べると
美味しかった。でも腹にこたえる!実はこれを食べようと
お昼ご飯は小さなサラダ(とビール、もちろん)だけにしておいたんだけど
夜ご飯も何も入らなかったです、ハイ。



2016年9月21日水曜日

ドイツ社会の二重(三重?)構造が今このバス中に



実はこういう闇交渉はドイツの至るところで、ありとあらゆる
場面で行われている。ドイツ社会の二重構造だ。(そのうち説明するけど
実はタテマエの上にも下にもそれぞれ「闇」がある三重構造と言える。)



カレル橋から見た風景


バスの運ちゃんとしては、タダ乗り野郎を警察に突き出しても一文の得にも
ならない。おそらく時間のロスも多く、定時どころか大遅刻する公算大だ。
だがこのまま乗せることは絶対にできない。彼にとって一番楽チンな方法は
ダフ屋並みの料金をふっかけて自分のポッケに入れるやり方だ。
そして乗客たちはその料金設定に文句をつけ悪辣(!?)だと
非難しているのである。



オイ、おかしいだろう、問題の所在がずれてるだろう。


第一、あのおっちゃんが何しにプラハに行くのか知らんが
まだ乗車券を買っていない状態で所持金30ユーロのみなんて
わざとらしく変じゃないか。



一番近くに座ってゲキを飛ばしているのは小太りのアジア人おばさんだ。
フィリピンとか東南アジア系。

改めて周りを見渡してみると主に運転手を非難しているのは外国人だという
ことに気がついた。このバス、どれだけの割合でガイジンが乗っているんだろう。
綾ちゃんも隣のにーちゃんもガイジンだし。よーく見ると7割がたガイジンっぽい
気がする。これだけお値段が安いわけだから社会的弱者の移動手段にもなるわけだ。
なるほど。今現在の議論はガイジン同士がやってるいがみ合いってわけね。



最前列の若い女性(これはドイツ人ぽく見えた。発音もね)が大声で提案した。



『ああ、わかったわよ。この強欲オヤジめ。
ねえ、ここには44名の乗客がいるんですもの。皆でお金を集めましょうよ。
一人1ユーロずつ募金(???)したって44ユーロになるわ。
それを彼にあげて全部で50ユーロにしてあの運転手に渡すの。
いいアイディアだと思わない?』



拍手が上がった。



だから、なんでそうなるんだ???




カレル橋にある30の銅像の一つ
聖ノルベルト バーツラフ ジグモント










2016年9月20日火曜日

バス内の情景  なんでそうなる?



前日ほとんど睡眠をとっていなかった綾ちゃんは席に座るやいなや
熟睡していたので、事態を把握するのに時間がかかった。


なんだかバスは(出発したのは間違いないのに)動いていないし
乗客も殺気立ってる。



ミステリー好きの綾ちゃんの頭にまず去来したのは「バスジャック」の
一文字。ぼやけたアタマに宮部みゆきの「ペテロの葬列」のワンシーンが
よぎったがすぐに消えた。あれは名作だと思うけどバスジャックのシーン自体は
別の緊迫感だ。次に本物のバスジャック事件、福岡の西鉄バス事件
思い出した。確かあの事件では眠りこけてた男性が最初に殺されたんだっけ。



ガバッと起きた。



ぼーっとしたアタマで、しかし徐々に綾ちゃんは事態を把握しつつあった。
そうか。バスジャックじゃなくて無賃乗車だ。
あれれ、綾ちゃん、このおっちゃんをさっき見たぞ。
綾ちゃんがバスに乗り込む際(出発時間の30分以上前)綾ちゃんの前に
立ってたおっちゃんじゃないか。係りのお兄ちゃんが彼に乗車券の提示を求めた
ところ、すーっと脇に逸れた。ワシ、付き添いよ的な雰囲気で。
なんか変に思ってそれで覚えてたんだ。こいつ、やっぱりタダ乗り野郎だったんだ。




綾ちゃんが上階のFlixbusのチケット売り場を通りかかった時、確かに長蛇の列で
30分以内に乗車券を購入できるかどうかは微妙だったかもしれない。
だがそれがどうした!バスは1時間に一本。次のに乗ればいいだろう。
そもそも支払う気があるなら乗車の際にその旨交渉するはずだ。
摘発されるまで黙っていたというのは確信犯の証左だ。
おい、タダ乗り野郎はすぐに追い出せ。



ところが全体の議論はあにはからんや、妙な方向に向かっていた。
運転手が「交渉」したからだ。「50ユーロ」出せと。
タダ乗り野郎はそれに対して怒り激論していた。自分は30ユーロしか
持ち金がないと。



そして大勢の乗客はタダ乗りのおっちゃんに加勢して加熱していた。



なんでそうなるんだ???



プラハ カレル橋はお祭りでもやっているかのような人出でした。




2016年9月18日日曜日

バス中の一悶着





綾ちゃんが今回利用したのはFlixbus。プラハ行きのバスはたくさんあって
どれにしようか迷ったんだけどここのはバスの本数が多くて帰りのバスに
万一乗り遅れても1時間後にある。値段も15ユーロ。シーズン最安値。
他の会社は朝早いものか夜遅いのしかなくて時間調整が難しい。
結婚してから初めての一人旅で不穏な世界情勢でもあることだから
欲張らずに一泊だけにした。


ホテルもBookingcomのバーゲン(?)で良いお部屋をゲット。






ダブルのデラックスルーム一人使用で100ユーロ。
ここまで良いお部屋である必要はなかったのですが(寝るだけだし)
夫が心配して写真を送れと言ってきたのでちょっと奮発。


足とお宿が決まれば一安心。さて、出発!したところがいきなりのっけから
アクシデントが起こって面白い体験ができた。バスの中で一悶着あったんだ。



ミュンヘンを出発後、バスはレーゲンスブルクで一旦、運転手交代を行う。
綾ちゃんはすっかり眠くて乗車前に買った朝食用のパンに口をつけもせず
ぐががって眠りこけてた。なんだかバスが動いてもおらず、険悪な雰囲気で
もめごとが起こっていることに気がついたのは随分経ってからだったと思う。



バスの中では大議論が起こっていた。
タダ乗り乗客が1名いたのだ!


交代した運転手(外見と発音から察するにギリシャ人か?)が乗客の人数を数えた
ところ連絡よりも1名多かった。
調べてみると、綾ちゃんより3列前斜め右の席に座っているおっちゃん
(おそらくトルコ人)が乗車券を持っていないことが判明。運転手が詰問した
ら当人曰く、
「出発時間ギリギリで切符を買う時間がなかったから乗ってから払おうと
思った。今払う。」
するとそれに対して運転手さんは
「即、降車してくれ。私は警察を呼ぶ。どうしてもこのまま乗って行きたいなら
50ユーロ払え。」
この対応に他のお客さんたちまで参戦して大騒ぎになっていた。



綾ちゃんと隣席のにいちゃん(英語しか話せないみたいだった。英国人か?)だけが
ぼーっと成り行きを見守っていた。




2016年9月17日土曜日

バスで行く一人旅




やってきました!金曜日。綾ちゃん、早起きしてやってきたのは
ミュンヘンZOB(Zentral Omnibus Bahnhof ツエントラル オムニブス
バーンホーフ)つまり長距離バス乗り場。
ここがオープンしてから何年も経つのに綾ちゃんはまだ一度も
利用したことがなかったんだ。



突然ですが山の花の写真です。



長距離バスの魅力はなんといってもそのお値段。目的地行きのバスがあるなら
乗り換えの心配もいらないしフリーwifiが付いているのも素晴らしい。
(とは言っても綾ちゃんの乗ったバスは行きは電波が弱くほとんど使い物にならず
がっかりでした。帰りはオーケーだったけど)
日本の夜行バスみたいに至れり尽くせりというわけではなさそうだけれどそんなに遠距離でなければいいんじゃないか?クロアチアとかトルコとかびっくりするほど
お安いけれど、これは遠すぎて疲れちゃいそうだね。



ドイツ鉄道DBだとバイエルンチケットが便利だけれど1日のみ有効だから
お泊りには向かない(週末用チケットもあるからケースバイケース)。
反対に日帰りならバスよりバイエルンチケットがお得かも。




今日の綾ちゃんの目的はプラハ。

そう、なんと綾ちゃん、滞独20年以上にして未だ訪れていなかったのです。





この暑さで我が家のバラはまた花をつけました。
今回は立派な黄色です。




2016年9月16日金曜日

ヴァカンス好きの病人たち




      かくして働きながらお遊びモード全開の綾ちゃんは月曜日から木曜日まで
     (一応真面目に)仕事しながらもアタマの一部は常に遊びの計画でいっぱいと
     いう状態になった。もしやこれが世に言う正しい?ドイツ人的働き方?
     週末真剣に遊ぶためには週日のうちに計画、準備、予約がいるもんね。
     さて、次の週末はどこへ行こう?




      この時期、いずれにせよ病院ではヴァカンスの話題真っ盛りだから
     情報には事欠かない。ヨシオカさん、この夏はどうするの?って訊かれて
     どこに行こうか迷ってるなんて答えたら最後、皆で寄ってたかって
     あっちに行け、こっちが素晴らしい、まだあれ見てないの?ダメだなあ、
     なーんてね。おい、アンタたち、皆、病人だろう。元気だなあ、みんな。


      もちろん、ヴァカンスなんて考えられない重篤な方もいらっしゃるけどね。




      皆さんのお話を伺ううちにだんだん綾ちゃん的にイメージが出来上がって
     きた。そう、綾ちゃんの胸のうちに秘められて忘れそうになっていた
     ものが湧き上がってきた感じ。



      まだ訪れていない場所はたくさんたくさんあるけれど、今、行きたいのは
     「あそこ」だ。しかもいまどき、ずいぶんお安くいけるじゃないか。




       よーし、、、と思いつきで行ってきた場所の話を明日からいたします。





懐かしの9月ソング。
「無口な人は夏の日の儚さをうまく言えずにバスの窓を降ろす」の
とこの歌詞が渋くて特に好きです。




2016年9月15日木曜日

患者さんと盛り上がる




ケーニヒ湖での遠足は綾ちゃん的には大冒険で、太古の名残の氷河が
自然のままに残っている風景は感動的で、そのあと最終に近い船で岸に戻ったら
そこからベルヒテスガーデン行きのバスが(日曜で)もはやなく、
タクシーも捕まらず勇気を出して見知らぬドイツ人ご夫婦に話しかけて
駅まで乗せてもらったりした!のも全部素晴らしい思い出になった。
あとから地図を見たら歩いてたどり着けない距離じゃなかったみたいだけど、
それだと30分以上かかったんじゃないかな?方向音痴の綾ちゃんは
もっとかかった公算大だし。これで家に帰り着いたのが23時頃だったからこれ以上
遅くならずに済んだ。明日は綾ちゃん、お仕事だもんね。
急いでお風呂には売ってぐっすり熟睡。


氷河の溶け水の源泉。四つん這いで犬みたいに飲むの、
一度やってみたかったんだ。これまでの生涯で一番美味しい水だった。



翌日、昨日の興奮を胸に出勤すると最初の患者さんは山好きの
ホーファーさん(仮名)だった。彼女も良いお天気の週末を存分に
楽しんだに違いない。




『ヨシオカさん。今日ね、申し訳ないんだけど、右足の治療をお願いしても
いいかしら?(彼女の主訴はアレルギー)昨日、くじいちゃったみたいで、、
朝からケーニヒ湖にいって1日ワッツマン登山してたのよ。』




ええええ〜!


綾ちゃんもいた、綾ちゃんもいた、綾ちゃんもいましたー!!


もう、そのあと盛り上がったのなんのって!


ホーファーさんは朝一番の船で着いてワッツマンの頂上目指して本気登山。
もちろん氷の聖堂のこともよくご存知で、初心者コースと書いてあるのに
あの意地悪なルートったらないわよねーって心通じ合うものがあった。


なんかうれしー。
休み明け、幸先の良いスタートでした。




もう一度改めて見てみると感慨ひとしお。
あの、上の方まで行ったんだなあ。










2016年9月14日水曜日

永遠の時間(とき)が創りあげた聖堂


なーるほど。そういうことね。


気をつけて見ないとよく判らない。


右下の白いカタマリ。これ雪じゃなくて自然の氷河です。


綾ちゃん、涼しい洞窟とかに氷の像が祀ってあったりとかまたは鍾乳洞っぽく
氷が隠れている氷穴みたいな感じ(これはハルシュタットを囲む山ダッハシュタイン
あった)を勝手に想像していたよ。
いずれにせよ、入り口に料金所とかトイレとかがある商業的な感じ。
(ちなみに後でふもとに降りたら最初のルート案内に全部解説載ってた。
単に綾ちゃんが不精して読んでなかっただけ。まあその分冒険感ハンパなかったけど。)



前を行く人は難なく登って行くように見えるけれど、ここにたどり着くまで
すごいことになっている。四つん這いで足場を確かめつつ一歩一歩行く。
足場から下はいきなり切り立った崖で6〜7mのところが川になっている。
踏み外したらただでは済まない。
案の定、子供連れのお父さんは下山し始めている。


いや、ここまできたら行くでしょう、綾ちゃん。でもかなり怖い。
綾ちゃんも自分の子供とかがいたら先に進むのを止めたと思うし
夫がいたらやはり止められると思う。
一人旅って大胆になれるもんだ、ホント。



おお、迫力。氷河水が見えますかね。
これぞ永遠の時間(とき)が創りあげた聖堂。




横から見るとさらにすごい。



自撮りに精を出す。もう、髪なんかくしゃくしゃ。






2016年9月13日火曜日

供養じゃなくて聖堂に行きたい



この風景って綾ちゃんは京都嵯峨野の化野(あだしの)を
思い出した。


なんか、無縁仏みたいじゃない?


これが化野 念仏寺 西院の河原です。
ね、綾ちゃんの言いたいこと分かるでしょ?


前回、長男と二人で京都に旅行に行った時、タクシーに乗って
嵯峨野の念仏寺に行ってくださいと言ったら運転手に、

『奥さん、水子供養ですか?』


などといきなり訊かれてびびった思い出がある。水子がいないと
観光もしちゃいかんのかね?と驚いた。こういう「寂びた」京都を
息子に体験させたかったんだけどね。



ええーっと、話がずれたが綾ちゃんは「聖堂」に行きたいんだ、供養じゃなくてさ。


で、ぐぐっと辺りを見渡すとそこにはまたしても新たな標識が。


またかね。




げげ?今度はなんだかただならぬ感じ。びっくりマーク付き。



えええー??
ここで標識のある登山道はおしまい。こっから先はがけ崩れや落石の
危険のある高山地帯です。雪原(??)に踏み込まないように!
生命の危険があります!!



ここ「易しいコース」じゃなかったの?

で、どこに行けっていうのさ?


綾ちゃん、視線を遠くに移してみると、、、あ、、、あれ?かな?
あの赤い服の人、一体何を目指してるのかな?




あれだー!!


なんでそんなにひょいひょい行けるんだー!ここ、すぐ下は崖なんですよ!


でも、あれって、、あの白い洞窟っぽいのが目指す氷の聖堂なのか?