2018年3月31日土曜日
あやこさんはイースター休暇突入です!
あやこさんの似顔絵
Ritsukoさんに頂いた日本土産
あやこさんは今日のお仕事終わったら明日から4日間イースター休暇いただきます。
ドイツに長ーいこと住んでるくせにまだ足を踏み入れてなかった
街がたくさんあるのです。今回は勇気を出して、死ぬまでにここには
訪れてみたかったと思うある場所に行ってみようと思います。
(でもまだ死ぬ予定ないですけどね。)
皆様も良い春休みをお過ごしください。
2018年3月28日水曜日
道案内に役に立たない
語学の教科書に道案内の問題が出てくるとげっそりしませんでした?
地図を見ることすら苦痛なのにアタマの中で「えーっと、こっちから
見るとこっちに曲がるのは左だから、、、3番目の角でっといや、交差点か?」
なーんて母国語(ちなみに綾ちゃんは母語という表現が好きでないから
使用しません。響きも美しくないし)ですら混乱するのに外国語で
しかもほとんどない語彙でなんとか方向を表現しようとするのは至難の技。
でも実はこれ、先生にとっても頭がイタイ。
例によって教科書に登場する語彙が少なすぎるわ。
rechts(右に) links(左に) geradeaus(まっすぐ)行くだけで
どうやって説明せえっちゅうねん!!
綾ちゃんがその昔初級で習ったときにはこれ以外に
abbiegen(曲がる) entlang(〜に沿って) vorbei(通り過ぎて)
an der nächsten Kreuzung(次の交差点で) auf der rechten Seite(右手に)などの単語を
併せ覚えた。自動車に乗ってドイツ語でナビをお聞きになった経験のある方なら
お分かりになると思うけどせめてabbiegenとかnach rechtsとかの表現は
知っておかないとチョーまずいぜ。
もちろん形容詞の変化を習っていない時点では説明したくない
文法事項が含まれているのはわかるけれどね。これも先生都合。
ドイツにお住いの方はお分かりになると思うけど、
我々は見るからにガイジンでぜーったい誰も道なんか尋ねてこないだろうなんて
思っていたら甘い甘い!なんでよ?ってびっくりするくらい
わしらは声をかけられる。道を訊かれる。
でもまあ最近は誰もがスマホを持っているからね。
道を訊かれる回数自体は減ったかも。
どっちかっていうとナビ聞けない方が危ないと思うなあ。
それに張り切ってナビをドイツ語設定にしちゃったら知らない
単語や表現ばっかりだったらかえって危なくないか?
綾ちゃんの生徒さんで、レンタカー借りて旅行に行ったら
ナビがドイツ語設定されていて設定変更の仕方もわからず
非常に危険な旅をしたという方の証言もあったぞ。
日本のスマホを補助的に使っていてもそちらも接続が怪しくて、、というパターンあり。
結論。
道案内の部分はナビに対応して教えてあげにゃあなあ。
教科書作成もそのこと念頭に入れて欲しいもんだ。
これはね去年の今頃帰省した時大分県日田市の鵜飼いの屋形船
浦島太郎みたいな格好の鵜匠
宿泊したホテル
こういう屋形船 お若い台湾人の女性グループが相乗りしていた。
台湾と聞いて「蔡英文さん、応援してますー!」と盛り上がった。
2018年3月23日金曜日
これはいいことにしてあげよう
ザクセン州の方言だったんだって。
ザクセン2格(Sächsischer Genetiv)。
え、それ何?って思うでしょう?
正体を知ってみればああ、なーんだって思うのがコレ。
「〜(固有名詞)の」つまり「誰それの」ナントカっていう時
Tetsukos Zimmer (徹子の部屋)
みたいに名前にsをつける。
ドイツ語はね2格後置って言って所有格全部後ろからかける
(das Zimmer von Tetsuko)のが普通なんだけど冠詞の無い固有名詞は
Sを使って前に置いていい。
これ便利とか言う前に英語の感性で普通に知ってるやり方。
合理的だし簡単だしそりゃーこれがいい。
綾ちゃんもかつて昔このザクセン2格を習った時、
何そう仰々しく「ザクセンなんちゃら」なんて名前つけてんだろう、これ普通じゃん
って思ったものだ。でもあくまで例外的なんだよね。ドイツ語的には。
これも現代の初級文法ではかなり早い段階で(方言なんて解説せずに)
フツーに登場する。これは綾ちゃんも初めてこの記述を見て
そー来るかあ、そうだよねと思った。
10年以内にザクセン2格は標準語入閣決定か?
そして会話でもバリバリ使われるし。
これはいいことにしてあげよう。
天満屋で噂の(?)海老塩ラーメンというのを食べた。ごちそうになった。
なかなかグーだった。すごい量だったけど。S様並びにご主人様、ごっつあんでした!
2018年3月18日日曜日
でんでんでん、って何様よ?
例えばdenn。
denn(デン)は意味が3つありますがここでは理由を示す接続詞のお話です。
英語で言うとビコーズなどにあたる表現はドイツ語では幾つかあって
weil(ヴァイル) da(ダ)あたりの接続詞が代表格かな?
でも教える立場になって驚いた。何でdenn?は?何ででん?
教科書に最初に登場する「なぜならば」はdennなんだ。
いやいやいや、気持ちは判るよ、キミ。
教える側も学習する側もdennが一番楽ちんだからね。
dennは他の同意味の接続詞と違って同等接続、つまり語順を変えない接続詞なんだ。
他の表現だと副文を作ったりして文章の語順が変化してしまうから難しい。
英語でいうandやorにあたるundやoderと並んで何故dennが同等接続なのか
理由を不覚にも綾ちゃんは知らない(誰か文法に詳しい方、教えて下さい!)。
でも、これ使わんでしょう。ニュアンス「固い」でしょう。
綾ちゃんは学生時代、dennは古典表現に近いと習ったし実際に
ネイティヴが使っているのもあまり耳にしない。
念のためうちの息子たちにも確認してみたけれど
やっぱりdennを使うと仰々しく感じたり古臭く感じたりするんだって。
現在はネイティヴの口からは頻繁に聞かれることのないこの表現。
外国語教育の現場の都合で復活を遂げる接続詞。
ドイツ語学習をA1レベルで終了した人は理由を述べる表現を
dennただ一つしか知らない状態ということになる。
(ちなみにweilが登場するのはA2レベル)
日々外国人が増え続けるドイツなわけだからそのうちに
dennは最もポピュラーな理由表現になるのかな?
一昨日は綾ちゃんには珍しくビジネスランチでワイン付きでした。
ビジネスとは言ってもワリカンで未成年のお嬢さん方も一緒にきゃぴきゃぴ。
フランケンワイン2種類頼んだら右が中辛、左の辛口は赤ワインからつくられた
白ワインという不思議な説明のものでした。すっきり美味でございました。
2018年3月15日木曜日
これでいいのか?ってこともある
何度も寄り道してスマン。
またまたドイツ語の話に戻ろう。
前回までは進化するドイツ語教授法の話をしたんだけれど
実はそれ以上にえええー?って驚くことがあるんだ。
あのね、ドイツ語が違うのよ。色々と。綾ちゃんが習ってた時のと。
ほらほら綾ちゃんもばーさんへの入り口付近にたむろしてるから
「あたしの若い頃はにゃー」なーんてババアの主張を始めているのだろうと
思われてもしょうがないんだけどさ。
でもね、そういうのとも違うんだ。信じてもらうしかないんだけれど。
言葉というものは日々変化する。日本語は特にひどい。
どんどん台頭する若者コトバを知っている日本人としては
むしろドイツ語は変化が緩やかな感じがする。
電車でテイーンエイジャー達のドイツ語が聞こえてくると
綾ちゃんにはやっぱり聞き取りづらいことも多いんだけれど
それでも日本語ほどものすごくはないと思う。
でもね、綾ちゃんがこれから説明しようとしていることは
そういう「時代の流れ」的な自然に変化が訪れる語史の範疇ではなくて
なんちゅうか、教育の側が「意図的に」ドイツ語をいじくっているような
「作為」を感じることがあるわけ。
自分で教えながら「本当にこれでいいのか?」って煩もんすることがあるんだ。
これも順次例をあげながら説明するね。
知人のお宅でガネーシャ発見。ご主人のインド出張時のお土産だって
2018年3月11日日曜日
今日という日を誰も忘れてなんかいない
今年もその日が来た。
人は一生涯でたくさんの記念日に出会う。
祝うためだけでない、悲しみの気持ちや悼む気持ちを大切にするために
忘れてはいけない日がある。残念なことだけれど生きていく日が増すごとに
そんな日も増えてしまう。子供の頃は原爆記念日や終戦記念日を大切に
思う心を芯からは理解できなかった。体験していない悲劇の実感は難しい。
3月11日の衝撃は海外在住者の我々にももちろん大きかった。
今の綾ちゃんはおそらくはあの瞬間をきっかけに大きく変貌した。
ただの文学オタクだった綾ちゃんが歴史、時事問題や世界情勢を真剣に勉強始めた。
なぜこんなことが起こってしまったのか、今苦しんでいる人に
できることはないのかを考えるために。
そしてそれは綾ちゃんの心の中でだけ生まれた変化ではなく多くの人々に
起こった変化であったことだろうと思う。
今日という日を忘れてはいない。日本人なら誰も忘れてなんかいない。
私が生まれてきたわけは 愛しいあなたに出会うため
私が生まれてきたわけは 愛しいあなたを護るため
男中女複数の順にも訳がある
ドイツ語文法の話題に戻るね。
ドイツ語の名刺には3つの性がある。男性、女性、中性。
複数形まで入れて4種類の定冠詞の格変化を覚えなければならない。
不定冠詞や形容詞、人称代名詞その他ありとあらゆるものが変化しちゃうので大変だ。
その全貌を知るヒトである綾ちゃんことドイツ語教師は
なんとか生徒さんにこの真実を隠しながらニコニコと
「ほーら、ドイツ語ってそんなに難しくないでしょう?」
的な雰囲気を作るのに躍起になる。もちろん嘘っぱちだ(おいおい)。
綾ちゃん自身、こんなに初級文法が複雑だと最初から知っていたら
絶対ドイツ語始めていなかったと思うほどだし。
ただしそれでも少しでも学習者の負担を減らすべく日々学習法も進化している。
小さなことのようだが、以前は男性女性中性複数の順番だった
冠詞の順序が最近は男性中性女性複数の順番に統一的に変更された。
これも綾ちゃんが今回感心したことの一つだ。
この順番で格変化も1⇨4⇨3⇨2格にすると調和のとれた
格変化表が出来上がるんだ
der | das | die | die |
den | das | die | die |
dem | dem | der | den |
des -es | des -es | der | der |
こうして表にしてみると右半分と左半分で明らかにグループに分かれるのが
わかってもらえると思う。der(男性)と das(中性)は明らかに同種で
die(女性)と die(複数)も変化が似ている。
綾ちゃん日々授業していて、綾ちゃんの背後に会ったこともない
学者さんたちが日々努力して工夫を重ねている様子をこんな風に
テキストの行間から読み取ることがある。
一人で仕事して一人で頑張っているように見えて
綾ちゃんの授業は先人たちの大いなる知恵の結晶に支えられているんだ。
久々にオリンピア公園に行った。綾ちゃん、ミュンヘン大学の学生だった頃
オリンピアの学生寮に住んでいた。選手村の跡地。
ここの景色は綾ちゃんにとってミュンヘン原風景。
暖かい日なのに湖の表面はまだうっすらと氷に覆われていた。
2018年3月8日木曜日
もう一度お友達になってください!!
ぎゃあああああ〜!
やってもうたあー!!
綾ちゃんムスコの描いたムーミン。なんか好きらしい。
LINE消してしもうたー!!!
先週お友達になったばかりの方が3名もいらしたのにい!
綾ちゃん、携帯を買い換えました。
機械という機械には全て弱い。電化製品は冷蔵庫以外全く扱えない
綾ちゃんは新しい携帯をムーミン好きの息子(どちらとは言わないでおこう)に
預けた。いつもはもう一人に任せていたのだけれど。
「はーい、出来たよー!」
「あれー?LINE入ってないじゃん。」
「本当だ。ちょっと待って。、、、ほい、出来たよー!」
去年ハイキング中出会ったカエル
翌月曜日(つまり一昨日だ)仕事で連絡を取ろうと思っても誰にも
LINEできない。恐ろしいことにスケジュール表まで消えている。
大混乱の中、幾つかとんでもないご迷惑を何人かの方々にかけた後
息も絶え絶え夜9時過ぎに帰宅した綾ちゃん。
現在も幾分混乱が続いております。
メールその他で今後のスケジュールを確認中です。
突然綾ちゃんとのLINEが途絶えてしまってあれれー?と不思議に
思っていらっしゃる方、大変ご迷惑をおかいたしております。
大至急で皆さんと連絡を取っております!
皆さーん!綾ちゃんともう一度、LINEでお友達になってくださーい!
2018年3月7日水曜日
つまりでるでんでもです?
つまり現在では
でるでんでもです???なんか惜しい。
であですでむでん(der des dem den)の事をそれぞれ
1格、2格、3格、4格と名付けていたのはもちろん日本オリジナルではなく
ドイツ語の翻訳だ。以前はドイツ語でも普通に
1. Fall, 2. Fall, 3. Fall, 4. Fall(読みは省略)と呼んでいた。
綾ちゃんの息子たちが小学生だったおおよそ10年前もそう習っていた。
今、ドイツの普通の大人に「ねー知ってる?今は1. Fall, 2. Fallなーんて
言わないんだよ」って教えてあげたらぶったまげる人とか
きっといっぱいいるに違い無い。
いつ1〜4格の呼び名がドイツでは撤廃されたのか知らんが
ここ10年以内のことであるのは間違い無いようだ。
ドイツ語の教科書では1、2、3、4格という呼び名はすっかり跡形もなく消え失せて、それぞれNominativ(ノミナテイーフ 主格)、 Akkusativ(アクーサテイーフ 目的格)、
Dativ(ダーテイーフ 与格)、 Genetiv(ゲネテイーフ所有格)のみの
表記となっている。
これ、綾ちゃんいつも悩みどころなんだ。
一体、何ていって教えたらいいんだ???
1432の順番なのに今更1格2格なんて言えないし(でも習慣は
恐ろしい!今でもつい口をついて出てしまう)日本語で主格、所有格とかいうと
3格の与格あたりでへばってしまう。
とりあえず今はノミナテイーフ、ダーテイーフなーんて言って
無理やり覚えさせてるけどね。
他の先生方はどうしてるんだろう??
お雛様大好き!いろいろなご家庭で目にするので
せっかくはるばるドイツまでやってきたお人形たちを
写真に納めさせてもらっている。
こちらのお雛様は特に素晴らしくって惚れ惚れしてしまいました。
十二単も美しくキマッテいるしお人形の表情も穏やかで美しい。
2018年3月2日金曜日
だすでそうでもだすももう古い
中性名詞の格変化。
1格das(ダス)2格 des(デス) 3格dem(デム) 4格das(ダス)
これもやっぱり語呂合わせするとああお下品。
あまりにお下品だから授業中に習うわけじゃない。
あくまで口頭にて伝承されていく。
しかし今では「使えねー」状態。
なぜなら現在のドイツ語の教科書(国語、外国語学習用いづれも)には
この順番で出ていないから。
どうしてかというとドイツ語学習の際に1、2、3、4格の順番で学習すると
それでなくとも難解なドイツ語文法がさらに難解になってしまうのだ。
特にドイツ語は2格、つまり所有格が難しい。
だが語学習得上、所有格のプライオリティーは主格や目的格と
比べるとはるかに低い。
所有格とは「〜の」という意味で文章の構成要素のマストではない。
皆さん、昔〜し、英語学習のときにSVO、SVCとか覚えさせられてひーとか
悲鳴あげてたのを覚えていませんか?
でもね、これは文章構成上いわば文章の骨組みに当たる最も重要な概念なんだ。
Ich liebe dich.(英語で言うアイラブユー)は主語動詞目的語でSVO
Ich bin Tom.(英語で言うとアイムトム)は主語動詞補語でSVC
Sが主語(つまり主格または1格)Oが目的語(つまり目的格または4格)
Cは補格(これはSまたはOと同格)。とりあえず主格を覚えればSV(私は走る)
またはSVC(我輩は猫である)などの文章を作れる。
次に目的格を覚えればSVO(私は本を読む)の作文ができる。
ね、所有格とかまずは慌てて覚えなくっていいってわかるでしょう?
この学習順が素晴らしいのは、たとえ3日坊主でドイツ語を止めてしまったって
「習ったところまでは使える」ようになる(はずな)ようにに考えられていることなんだ。
だからね、ここ最近のドイツにおけるドイツ語学習は
1⇨4⇨3⇨2格
の順番に学習させるのが常識になっているんだ。
ええ〜っと、ご理解いただけましたでしょうか?
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