2018年3月2日金曜日

だすでそうでもだすももう古い




中性名詞の格変化。
1格das(ダス)2格 des(デス) 3格dem(デム) 4格das(ダス)
これもやっぱり語呂合わせするとああお下品。
あまりにお下品だから授業中に習うわけじゃない。
あくまで口頭にて伝承されていく。
しかし今では「使えねー」状態。



なぜなら現在のドイツ語の教科書(国語、外国語学習用いづれも)には
この順番で出ていないから。



どうしてかというとドイツ語学習の際に1、2、3、4格の順番で学習すると
それでなくとも難解なドイツ語文法がさらに難解になってしまうのだ。

特にドイツ語は2格、つまり所有格が難しい。
だが語学習得上、所有格のプライオリティーは主格や目的格と
比べるとはるかに低い。



所有格とは「〜の」という意味で文章の構成要素のマストではない。



皆さん、昔〜し、英語学習のときにSVO、SVCとか覚えさせられてひーとか
悲鳴あげてたのを覚えていませんか?
でもね、これは文章構成上いわば文章の骨組みに当たる最も重要な概念なんだ。

Ich liebe dich.(英語で言うアイラブユー)は主語動詞目的語でSVO
Ich bin Tom.(英語で言うとアイムトム)は主語動詞補語でSVC

Sが主語(つまり主格または1格)Oが目的語(つまり目的格または4格)
Cは補格(これはSまたはOと同格)。とりあえず主格を覚えればSV(私は走る)
またはSVC(我輩は猫である)などの文章を作れる。
次に目的格を覚えればSVO(私は本を読む)の作文ができる。

ね、所有格とかまずは慌てて覚えなくっていいってわかるでしょう?


この学習順が素晴らしいのは、たとえ3日坊主でドイツ語を止めてしまったって
「習ったところまでは使える」ようになる(はずな)ようにに考えられていることなんだ。



だからね、ここ最近のドイツにおけるドイツ語学習は
1⇨4⇨3⇨2格
の順番に学習させるのが常識になっているんだ。



ええ〜っと、ご理解いただけましたでしょうか?




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