2014年8月15日金曜日

田舎の接待・病院編




           このテの偏屈じいさんにはこちらも翻弄されっぱなしなんだけど、
  とにかくイカンのは病状にまるきり回復の兆しが見えないことで、
  こちらとしては全力前進で出来うる限りのことをする。



            他所がどうなのかわからないけれど、例えば患者さんを仰向けに
  寝せた状態で鍼を打ったあと、20~30分後に一度鍼を抜いてから
  体位を変えてもう一度別のツボに鍼を打つということをうちのドクターは
  よくやる。



   時間も手間もかかるけれど患者さんの時間が許すならば一回一回の治療を
  ものすごく丁寧にやるのはいつも変わらずドクターの偉いところだ。
  4つの治療室が満杯で大わらわでも絶対手を抜かない。

             ある時、ドクターが綾ちゃんに



             『ハイ、あのおじいさんの鍼を抜いて来てください。でもまだ
     待っててもらって。もう一度鍼を打ちます。』



             ぎょぎょ!もう一度、ですか?思わず綾ちゃんは確認をとった。
   だってこれから抜くのは2回目の鍼。も一回ってことは3回目ですよ。
   あれだけ騒がれるのに?まじですか?



        いやはやこれぞ医療界の「田舎の接待」

         

患者さんに手作りクッキーをいただいた。
材料は全部有機農法の由緒正しいものだって。
30個くらいもらって綾ちゃんがこれだけ
残りは現在病院でバイト中の息子が食べた。


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