ヨーヨーマのバッハチェロスイートコンサートに行けたのはすごい
ラッキーな出来事で、子供の音楽仲間のパパが偶然団体券を安値で
うちの分も取ってくださって実現したことだった。でもさらにすごい
偶然が待ち受けていたんだ。
コンサートで息子の昔のチェロの先生にお会いした。息子に最初に
チェロの手ほどきをしてくださった近所の音楽学校の校長先生。
お会いできるんじゃないかと期待していたんだけど(以前、
ミシャ マイスキーのコンサートでもお見かけしたし)やっぱりだ。
休憩時間に声をかけてみた。先生、久々の再会に喜んでくださって
うちの息子に、
『明日、ヨーヨーマのゲネプロ見に行く?本当は非公開なんだけれど
僕は音楽学校の見学として生徒と一緒に行くから僕と一緒なら
入れるよ。』
そう、ヨーヨーマは先週火曜日にマスターコース、木曜日はバッハ無伴奏全曲、
金曜&土曜二日連続でシュトラウスのドン・キホーテを弾く。ものすごい
スケジュール!もちろんスターたちは本番までのらくらしているわけではなく
オケと一緒にプローベ(リハーサル。最終リハはゲネプロという。まず本番と
同じように弾くしCD録音だとか公開放送用の録音は大体ここでやっちゃう。
お客さんがいないと雑音も少ないし、アクシデントが起こった時にも
差し替えられるから)したりするわけで、全部暗譜だし周囲の注目度も熱い。
いやー、スターって本当に大変だね。
やっぱこのポスター、ようわからん。
実は息子は現在の先生から、なんとかしてゲネプロに入り込めないものかと
言われていたのだった。とにかくヨーヨーマはチェロを学ぶ者にとって
重要な存在だからこのチャンスを逃さず絶対見ておくべきだって。
放送響に誰か知り合いいないの〜?(って、自分が
放送響のソリストだったくせに自分はコネがないんかいっ!)ヨーヨーマの
孫とか!?言って入り込めないかなあ?(って孫がおるんかい?)とか、
そうだ、楽器持って行って、ファイヒェルマン(息子のチェロの以前の持ち主、
元放送響のソリスト)の弟子だとか付き添いだとか言って入っちゃえ!
どうしてこう、綾ちゃんの周囲にはいい加減な口からデマカセを言う奴
ばっかりなんだろう。この先生、普段は真面目でいい方なんだけど時々
えらく無責任なことを言う。ちなみに明日日曜は息子本人がコンクール
本番日なんだけどそっちはもう上の空だ。
で、綾ちゃんとしてはそういう実現不可能なことは馬鹿馬鹿しいと本気にして
いなかった。いやー、相変わらず引き寄せるねー、綾ちゃん。昔の先生の
お姿を見つけた時、息子は恥ずかしがって声をかけるのを嫌がったんだけど
必ず素晴らしいオマケが付いてくる。教訓!知り合いには絶対声をかけること!
綾ちゃんはお仕事あって行けなかったけれど翌日の
コンサートまで堪能できた息子でした。クライン先生!
お別れしてしまった今でも息子を気にかけてくださって
ありがとうございます!
2004年のカーネギーホールのドン・キホーテ
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