Zおばあちゃんの言いがかりは数え上げればきりがないほどだった。
ここまで疑り深いと治る病気も治らない。
彼女は身寄りがあるのかどうかは不明だが住所は老人施設だった。
個室だが料理はできない。したがって自宅で漢方薬を煎じることが
できないので毎回病院で用意してポットに入れてあげてお持ち帰り
させてあげることにした。治療が終わるとその場で湯のみに薬湯を
出して飲ませる。残りは二日分。多少間が空いても良いので次回
お見えになられた時にまた二日分を煎じる。急にキャンセルすることも
あるのでおばあちゃんの顔を見てから煎じ始める。
けれどおばあちゃんの病状は一向快方には向かわなかった。
ドクターはおばあちゃんのために耳つぼ用のシール状のミニ鍼を
打ってあげた。レギュラーの治療の後に。治療効果が継続するようにって。
ebayの画像より
日本ではダイエット用の宝石ツボピアスが流行ってるんですよね。
これは数日から1週間くらいはこのままにしておける。
そう聞いたおばあちゃん、いつもの毒舌こそ出なかったものの
ひどく困惑したようで、やっぱりシールを外してほしいと頼んだ。
ええ?なんで?
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