2016年3月9日水曜日
恐れていた通りの展開
『アンタ、医者じゃないんだろ。ど素人のくせに私の治療に関わるのは
止めてくれないかい?私はちゃんと覚えているよ。この間はドクターが
私の鍼を抜いたんだ。間違いなく足から抜き始めたね。アンタは
鍼のことなんか何にも分かっちゃあいないから手から抜き始めたよ。
これじゃあアタシの病気は治るものも治らなくなっちゃうじゃないか、
どうしてくれるんだ?』
やっぱし。始まっちゃったね。恐れていた通りの展開。しかもこれは
取り繕う余地の全くない一方的な毒のばらまき。何故ならおばあちゃんは
殆んど耳が聞こえない。こちらの説明など聴こえないしそもそも聞く気も
ないのだ。筆談では用が間に合わないし。しかも殆んど被害妄想からくる
滅茶苦茶なこじつけばかりだ。
ちなみに、言うまでもなく、鍼は打つ場所が問題なのであって順番には
意味がない。抜くときはなおさらだ。但し、綾ちゃんははっきりと
鍼を抜く順番を決めている。まずは両手。右から左手。(左手利きの方は
左から右)手のツボは意外に鍼を刺すと痛みがある、というのも理由の
一つだが何より患者さんの両手をまず自由にして万一に備える。
思いもかけず出血場所が多かった時など患部の止血を手伝ってもらえるからね。
注射の針を抜いたときみたいに。血液凝固剤を常用している患者さんは
多いんだ。鍼の傷はとても小さいから抜いた直後に塞げばマルクマ
(凝固剤)の患者さんでも大事にはならない。少なくとも綾ちゃんは大事に
至ったケースを一つも知らない。
こういうことは誰に習うようなことではない。経験が教えてくれること
なんだ、、、っておばあちゃんに教えてあげたいんだけど、ああん!
聞いてくれないよーん!
『アンタ、今、床に落ちた鍼を拾ってあの缶(使用済み鍼を集める)に
入れただろ。知ってるよ。あれを私に打ってるんだ。
止めてくれないかい?』
ぎゃー!人聞きの悪いことを言うのはやめてくれー!!
今度はドクターに噛み付いているよ。
ちなみに今日は国際女性デーらしいです。中国では
ものすごく有名な日なんだって。ということで??
ドクターにお花をいただきました???
女性を大切にする日ということで男性が女性に贈り物を
するらしい。ヴァレンタインデーみたいな感じかな?
奥様には立派な蘭の鉢植えをプレゼントしていたよ。
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