2014年10月21日火曜日

天使が変えた「気」の流れ

                  


              天使さんがやって来た。


      天使(エンゲル)を名字に持つ人はドイツ人に多く、彼女もその一人である。
  (名字の中に組み込まれている、という意味。) 


           彼女は確か、2年ほど前に吹き出物の悩みで三ヶ月くらい
    通院してらした学生さんだ。吹き出物が顔を覆っていても彼女の若さと
    美しさは見間違えようもなく、陽気だけどしとやかな立ち居振舞いは
    良家に育った証に見える。




             前回、彼女はかなり早い段階で完治していたが、うちの病院を
    いたく気に入って下さってウエルネス替わりに、平たく言えば
    お昼寝に通っていた。


                そう、ウエルネス!!




           いつの頃からか、このお金持ちの暇潰しっぽい人々がとんと姿を
     見せなくなっていた。保険会社がこうした出費に対して還付金を
     渋りだしたからだ。




              以前は何だか煙たく思えていたこのスノッブ族も懐かしくて
     愛しく思えるじゃないか!いやいや、エンゲルさん、あなたは
     誰に対しても丁寧で気持ちのいい方だものね。あなたのことを
     言ってるんじゃないの。



                    『ドクターお元気かしらって久し振りに電話してみたら、
      電話口で泣かんばかりに喜んで下さったものだからって私ったら、
      もしかして患者さんが少なくなってお困りなのかしらって
      こっそり心配してきたの。あら、ご免なさいね。失礼なこと
      言っちゃって。でもなあんだ、私の取り越し苦労だったわね。
      むしろご迷惑だったわね。こんなときにのこのこ現れて。』



                       鋭~い!大正解い!そうでえす!私共はヒマだったのでーす。
     いいなあ、エンゲルさん、そのおおらかさ。


      が、今日はどうしたことかこの忙しさ。息をつくヒマもなく
     次々に患者が訪れる。
     げげ、明日も、明後日もお?


            勘弁だわ。


                        『ほら、今年も残すところわずかでしょ。お陰様でこの一年、
      風邪ひとつひかずに元気でいられたからここはウエルネスってことで
      「気」の流れをドクターに整えてもらおうって思って。
      それから吉岡さん、あなたの指圧とお灸も楽しみにしてるわあ。』



                           いいなあ。幸せそのもの。


                   天使さん、あなたが良い「気」を運びいれてくれたのかも。

            またまた忙しい日々が戻ってきました。皆様のおかげです。
   (もちろん、侮るなかれGoogle!なのですけど)




お医者さん
よく見ると床屋かも



看護婦さん


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