このドラマチックな出来事がどうやって頭痛の治療に役立つのかって?
ふふふふふ。
これがクラシックホメオパシーの面白いところ。
綾ちゃんはこのものすごい昔話を聞きながら、おお、と膝を
打ちたいような思いに駆られていた。
当時の綾ちゃんはホメオパシーを始めてまだ数年しか経って
いなかったけれど、経験の浅い綾ちゃんでさえ判ったのだ。
これって、ホメオパシー的にはものすごく「易しい」症例だって。
おそらく綾ちゃんに限らずホメオパスなら誰でもこの逸話から
幾つかの「レメデイー(ホメオパシー薬)」を思い浮かべることが
出来ると思う。綾ちゃんは彼女の様子や頭痛の状態も伺った上で、
或るレメデイーを取り出した。ここではレメデイーの名前は挙げないで
おきます。ヒントは「涙」と「悲しみ」。
まあ、当たるも八卦当たらぬも八卦、というくらいの気楽な
気持ちでこれを試してみてください。
そう言ってその場でそのレメデイー(砂糖粒)をあげた。例えこれが
「アタリ」で無くても副作用など一切無いから気楽なものだ。まあ、
何十年も頭痛薬と共に暮らしてきた人の頭痛が一変にパッと無くなる
とまで楽観はしていないけれど、きっと何かが彼女の中で変わる。
その確信があったんだ。
恐ろしいことに50年来の彼女の頭痛はその日を最期に全快した。
レメデイーを摂ったあとさらに彼女は涙にくれて彼女が我が家を
去ったのは夜中の02時過ぎだったと思う。
春真っ盛りのミュンヒェン
0 件のコメント:
コメントを投稿