『やっぱり私には無理みたいなんです。この間、ヨシオカさんと
待ち合わせした日の前日、ああ、明日は自分のことをしゃべるんだと
思ったらどきどきして興奮状態に陥ってしまって眠れなくなって
しまいました。自分でもこれほどまでに自分をさらけ出すという作業が
出来ないということに気付いて驚いています。』
やっぱりそうか。そうじゃないかと思ったんだ。
いや、別に気にしないで下さいね。判ってもらえるといいんだけど。
「しゃべる」ことが全てではないんだ。むしろ彼女の物語を聞く必要は
もはやほとんどの必要ないと言ってもいいくらい。ここまで色々な話題を
しゃべってきたし。綾ちゃんはここまでの彼女との付き合いを通して
育んできた彼女に対する「理解」を彼女の人生を聞くことで「補強」
したいと考えただけなんだ。
綾ちゃんは大学時代、心理学や教育学を学んでいる友人が多かった。
カウンセリングの勉強をしている子がたくさんいて(おそらくは若気の
至りで)心の内側をさらけ出す効用を重視している風潮にまみれていた。
でも、綾ちゃんは何となくそういうのにちょっと距離を置いていたんだ。
まさか後に自分が似たようなことに(セッションの過程はよく似ている)
手を染める(?)とは思ってもいなかったけどね。
こんなに自分と向き合うことに憚りを持つ人が(意外にも多く)いるとは。
いつまでたっても勉強です。勉強と経験。
チェロのレッスンについて行ったら
ベランダのひよこちゃんたちが大きくなっていた。
もうちょっと経ったら飛び立てるのかな?
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