一昨日のこと、ある生薬がたまたま在庫切れでどうしましょうかと
ドクターに尋ねたところ、代替としてこれを使いなさいと神曲をトンと
置かれた。思わずそれからダンテの話題を口にして盛り上がったのは
言うまでもない。
薬品棚には(炒=炙った感じ)と(焦=強く炙った感じ)と二種類ある。
ダンテなんて読んだことがなくても恥ずかしがる必要などない。
読んでる人の方が綾ちゃん的にはむしろ不気味だ。
このテの古典はいきなり読んで解る種類のものではないんだけど
ちょっとした導入とか予備知識などがあればぐぐっと面白くなるんだ。
「神曲」の邦訳はあまり良いものがないと思っていたんだけれど綾ちゃんは
偶然去年のクリスマスの頃、ネットで最新の訳が出ているのを見つけて
随分熱心に読んだんだ。それで記憶が比較的鮮明に残っていたというわけ。
これ、木の根っことかに見えるでしょ。
でもドクターは自分は学がないからと随分恥ずかしがった。
気持ちはわからなくもないよね。でね、ネットであれこれ中文の説明を
出してあげたらそれを読んですごく興味を惹かれたらしくて
絵心のインスピレーションに火をつけたみたいだった。
そうそう、「神曲」っていろんな絵画のモチーフになってたりもするよね。
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