2016年10月9日日曜日

容姿も病苦の果て



辛い病気を抱えている方のお話をするね。

彼女に初めて会った時、70歳くらいのおばあちゃんだと思った。
初診表の記載と患者さん本人を何度も見比べてウソでしょう、と息を
呑んだものだ。この女性が綾ちゃんよりひとつ年下あ?
(まったくの余談だが綾ちゃんは日本で20歳ほど年齢をサバ読んで60歳過ぎと
自称しているドイツ老婆ペアが友人宅にホームステイした時にヘルプしたことが
ある。帰りの便のチェックインの時にパスポートを見て驚いたのなんのって。
いや、これは反対の意味で元気なお年寄りの例だな。)




マリアテレジア教会(本文と関係ありません)



治療のために服を脱いだ状態で改めて全身状態を観察すると、なるほど
肌の状態などは老けてはいない。痩せこけてひだが皺のように見えたり
表情が疲れて顔色も悪いから容貌が褪せて見えるんだ。



彼女は事故とそれに続く手術の後遺症で
数え切れぬほどの不定愁訴に悩まされている女性だった。

長年の病苦にここまで容姿も衰え果てるのかと驚きを禁じえない
悲しい出会いだった。




中には入らなかった。


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