2013年2月19日火曜日

プロフェッサーのお友達 ①






久々にプロフェッサーから電話をもらった。



私たちは患者さんが病気の時にしか会えない。因果な商売だ。遊びに       
来てくれる方もいらっしゃるけどなかなかゆっくりってわけにもいかないものね。                   



プロフェッサーから電話があった時も、またご病気が再発なさったのかとつい 
はらはら。でも今回は大丈夫だった。彼はいつもの落ち着いた調子で       
『こんにちは。吉岡さん。お久しぶりです。お元気ですか?』            



 相手が好意を持ってくれてる時ってなんとなくわかるよね。すごくニュートラルな  
話し振りなのにその中になぜだか「声を聞けて嬉しいよ!」って響きを聞き分けられる。
私はすぐに感情をわっとだしちゃって、                      
『うわあ、プロフェッサー、ご無沙汰しております!おかげんいかがですか?』と   
喜びを隠せない。                               


『ドクターに用件があってメールを打ちました。読んでいただくように       
言づて願えますか?』だって。相変わらずだなあ。電話で直接話せばいいのに    
誤解の無いように必ず書面でやりとりしようとするんだよね。           




だけど、うちのドクターに限って言えば、実際問題、それは全然良策とは言えない。



まず、うちの先生はメールをチェックしていない。2週間に一回すれば上等だ。



ドイツ語を読むのをおっくうがっている様子なので絶対直接話した方がいい。



さらに、先生はドイツ語を書くのがあまりにも苦手なので返事を書かない。
どうしても書かねばならない時はわたしに代筆させる。              
しゃべるだけなら口から先に生まれて来たように小難しい言葉を次々と出せるのにね。
(ドイツ語でさえこの調子だから母国語ならきっとべらぼうに口達者であるに     
違いない。)                               




• • • ということで一事が万事性格が真逆なうちの先生とプロフェッサー、  
二人の「対決」はいつも見事なくらいすれ違い続けるのでありました。      



このあと、3回くらいプロフェッサーから『メールを読んでいただけたでしょうか?
お返事をお待ちしています。』っていう催促の電話(またしても私あて。どうして  
誰も直接ドクターと話そうとしないんだ!!!)がくるはめになるのでした。    




(つづく)                                  
 
                             




中国三大名薬の一つ 雲南白薬 止血•活血にものすごい効き目
ハルさんの治療に使っていたのを思い出します。

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