先生、自分で自分用の漢方薬の処方を書き終え、じゃ、治療室へって部屋を移動しようとしたが一人じゃ動けない。奥様はって、あれ、いないぞ。トイレか?ええ!?
私がドクターを抱えるの?
『フラウ ヨシオカ〜?』って肩を貸せと迫って来るドクター。おい、ちょっと待て!
テキはどう軽く見積もっても80キロはあるんじゃないか?おいおい、私の方がつぶれ
ちゃうよ。(後に夫はこの時の私の状況はセクハラにあたると言って憤慨していた。学校勤務だからね、うちの主人は。こういうシチュエーションに厳しいんだ。私自身は
一瞬たりともそういう風には解釈してなかったけどね。ありがとよ。そういう心配を
こんな歳になってもしてくれるとは嬉しい限りです。)
『ドクター、車椅子をお持ちします。』
私はすばやくドクターの机からコロ付きの事務椅子を転がしてきた。我ながらナイス
アイディア。これは良かった。先生もこれはいたく気に入ったらしく、後の数日間、
これに乗りっぱなしで仕事をこなしていったものだ。
(つづく)
こんなやつ
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