かくして綾ちゃんはお向かいのザンダー先生(仮名)の
患者になった。
それまで通っていた年寄りの先生はダントツに良い歯医者だったのだ
けれど(綾ちゃんの「良い歯医者条件」を全て満たした満点歯医者!)
65歳を機に定年になってしまわれた。後任の若いチェコ人の医者夫婦に
診てもらっていたけれどそこそこでまあいいか、と言う感じだった。
綾ちゃんの「そこそこまあいいか」の評価は実はかなり「高得点」を
意味している。なんたって「歯」の運命がかかって
いるのだから背に腹は替えられない。
だが仕事と家庭の両立はキビシイ。「家庭」をどのくらい「丁寧に」
ケアするか、「仕事」をどれくらい綿密に行うか、働く女性なら
誰しも一瞬、一瞬が「勝負」なのだ。
綾ちゃんにとっては歯医者に通う時間捻出がどうしても難しかった。
いや、医者選びにキビシイ綾ちゃんにとってはあの若夫婦が
それだけの時間のロスに見合う価値のある治療だと思えなかった
というだけのことかもしれない。ぐだぐだ書き連ねてしまったけれど。
とにかくうちの職場の向かいは歯医者なのだ。試してみない
テはない。誰からの推薦もないけれど。
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