2014年11月5日水曜日

後味の悪い治癒




                            おばあちゃんは全快した。
             80歳近いお年寄りの神経痛(が主訴だった)が「全快」するというのは
  信じ難い話だが事実だ。義息子の死後二回ほどおばあちゃんは治療にやって来て、
  綾ちゃんの目の前で体操まで披露してみせた。顔色もまるで別人だ。




                        改めて環境や精神の人間の身体に及ぼす影響のすごさに驚くばかりだ。


                 おばあちゃんが泣きながら日常の不幸をえんえんと語った日々は
   丁度こちらも閑古鳥が鳴いてヒマだった期間と見事に一致している。
   例えば今、同じ状況の患者さんがやって来ても我々がおばあちゃんに
   割いてあげられたほどの時間はあげられない。まるまる午前中とかね。
   これはおばあちゃんの「運(この表現は適切だろうか?)」の強さを
   物語っている。彼女にとってはまさに「聞いてあげる」ことが
   治療だったのだから。


                 そしておばあちゃんご自身も家に帰って来る身体の不自由なお嬢さんの
   お世話をするという仕事が待っているからうかうか茶飲み話なんかに、
   じゃなくってゆっくり治療に来るわけにいかない。


    心からの祝福をたたえておばあちゃんは帰って行った。
   病院テキにはおばあちゃん回復バンザイだ。



    ・ ・ ・ しかしなんとも後味の悪いケースだった。



さてこれは何でしょう?


いやあ、どう見てもウ⚪️チに見えますね。



正解は明日のお楽しみ





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