『これ、どういう意味だか解説してもらえませんか?』
出来るかあ?いきなり般若心経見せられて解説出来る日本人が
一体何人いることと思っていやがるー!、、、とはいえ、実は綾ちゃん、
同じ場面を以前にも経験している。海外生活の日本人は常にコアな
日本文化の紹介をさせられる羽目に陥るものなのだ。まあ、いつも
苦労するのは仏教やアジアの風土の土台無しの西洋人にいかに
「解りやすく」説明するか、ということなんだけど。
彼はお経のドイツ語訳を既に手元に持っていて、その上で綾ちゃんに
解説を求めている訳だから逐語訳をしても役に立たない。
でも、え~と、どうしてそんなもの、おっと、どこでそのプリントを
手に入れられたんですか?
『先の沈黙のセミナーでね、これを毎日朝夕唱える決まりだったんだ。
もちろん沈黙の行の最中は声には出さないんだけどね。』
おお、なるほど。そう言えばあれは禅の関連のセミナーだったね。
そう、般若心経は必ずしも意味を熟知する必要の無いマントラだ。
般若心経を写経したり読経することを習慣付けている人はたくさんいる。
皆が皆、きちんと内容をお勉強している訳ではない。
これは写経用のお手本
綾ちゃんちにもあります。
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