さて、順番がごっちゃになってしまいましたが地震の起こる前の週に行った
コンサートのお話をしますね。
ちなみにこれは4月の「もう一つの」コンサートではありません。
そちらは月末なのでまたお知らせしますね。
多分麻里さんは綾ちゃんとほぼ同世代のはず。
なんでこんなに綺麗でいられるんだ。
実は綾ちゃん、児玉家(というかナガノ家)とは家族ぐるみのお付き合い。
彼女の夫であるマエストロ ケント ナガノさんがバイエルン国立歌劇場で
振っていた頃のことです。
アメリカや日本のおじいちゃん、おばあちゃんもここの家族は皆
素晴らしい方ばかり。妹の児玉桃さんも日本を代表するピアニストですよね。
うちの長男は麻里さんのお嬢さんと同い年で当時はうちの子たちは
二人ともピアノを弾いていて(ちょっとレベルが違いすぎるけど)
たくさん話題が合って楽しい日々を過ごしました。
綾ちゃんはナガノ宅で麻里さんのピアノを聴いたことは何度もあるのだけれど
コンサートホールに出向いたのは初めてのことでした。
精霊教会(Allerheiligen Hofkirche)の高〜い天井で聞くと彼女のピアノは
まあこんなに女性らしい柔らかい音色だったのかとちょっとびっくりしてしまいました。
曲目のラインナップがフランスものにバッハとベートーベンを加えた
かなりマニアックなもので不覚にも(他のコンサートに気を取られて)
予習を怠った綾ちゃんは初めて聴くフレーズに呆然としながらも
暖かいシャワーを浴びているような心地よい感触を味わっていました。
ラストの大曲、ラベルの「クープランの墓」だけはこの間、ノイベルトさんの
コンサートで聴いたから知ってるー!
でも、おお、ピアニストが違うとこんなに違う曲になっちゃうんだ!
驚きの一曲となりました。麻里さんのラベルは風や土の煙薫るような陰影が
あって自然のただ中にいるような気にさせられました。びっくりです。
独仏米日と拠点をお持ちの彼女ですがブレンデル仕込みのベートーベン弾きの
イメージが強かったんですがこれがパリ・コンセルヴァトワール音楽院出の
実力なのですね。
コンサート終了後にご挨拶に行って久々にひとしきり盛り上がりました。
素晴らしいひと時をありがとうございました。
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