2013年5月10日金曜日

南の島から来た彼女  ⑳




先生   『これを奨めてくれたのはね、医療施設アドヴァイザーの方なんだよ。
     プロフェッショナルのお墨付きなんだよ。』



ホーノルさん『それってドイツ人でしょ?趣味が悪くて美的センスゼロの。
      そんな人のアドヴァイスなんて聞く価値ありませんよ。』





         すっご〜い!!!言った〜!ストライク〜! 


 いや、そりゃあ、私だってそう思ってるけどね。あは!あはは!リードさんの事
何にも知らないホーノルさん、普段誰かの悪口なんて絶対おっしゃらないホーノルさん、
言うときゃ言うねえ。つまり、リードさんの悪口を言いたいんじゃなくって、話を聞いた瞬間、うさんくさいって感じたってことかな。




ホーノルさん『いいですか、ドクター。ここには、この病院には誰にも真似出来ない
      あなたのオリジナリティーにあふれたものが満ちているんです。
      それはあなたがたとえ逃れようと思ったって逃れられないあなたの
      人生の歴史と背景の集積なんです。どれほどの価値がそこに詰まって
      いる事か。そこから逸れてしまうものは例えどんなに偉い人の
      忠告でも取り入れる必要なんてないんです。』 




              感動した。


 ホーノルさん、あなたはホンモノだ。私は彼女の発言にただただ敬服していた。


(つづく)




                チャイロハチドリ

                

 

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