そして今日は「査定(?)」の日。
リードさんが白衣を着て現れた。彼女はうちのドクターの同僚の女医として
(嘘つき!)治療の場に同席し病院の午前中の流れをチェックし様々な角度から
評点をつける。
そして今日トップバッターの患者さんはホーノルさんだった。まずは私の指圧から。
本当はリードさんは指圧そのものは私からの施術を何度も受けていてもう、知りすぎるほど知っている。彼女はホーノルさんに自分は女医だと自己紹介して、まあ、偉そうに生活指導だとか食事指導だとかヒーリングミュージックのCDを買えだとかいけしゃあしゃあとこちらが頼んでもいないアドヴァイスをする。しかも漢方とは何の関係もない事だらけだ。クリップボードを抱えて色々と書き込んでいるけれどそれらは私たちスタッフの
評点となるものだ。
もちろんホーノルさんは微塵の疑いも持っていない。気のいい彼女はリードさんとも
気さくに健康相談の会話をする。
『うわわわ〜!違うんですう〜!あの人は医者でも何でも無いんですう〜!』
叫びだしそうになる自分をぐっとこらえてなんとか30分の施術を終える事が出来た。
(つづく)
コスタリカ
ラス・ボラス・グランデスまたはオーバーツ
謎の石球。
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