2013年4月6日土曜日

夫と妻と犬と私  ⑭

    

        『目を見れば全てがわかるのよ』

                   そう彼女は言った。



 曰く、彼女の専門は重度脳障害児童でコミュニケーションの方法がほとんどない
子供たちだったのだそうだ。こういった子供たちと接するにあたって色々なやり方、
マニュアルの類いがあるらしいのだが彼女はそれらのいずれも必要なかったらしい。
全てを「己の本能に従って」行っていたのだとか。
即ち、子供の目をじっと見つめる。子供の「声」を目の中に捜す。すると浮かび上がって来るのだそうだ。彼らの「声」が。そこでもう一度本物の声に出して確認する。
多くの子供は話す事も身体を動かす事もままならないのでまばたきで返事をする。



 他の誰よりも子供たちの「声」を聞く事が出来たから子供たちにとても愛されて
仕事ができたそうだ。



          適材適所とはまさにこのこと。






       これは城崎温泉の桜だそうです。満開の桜、懐かしいなあ。
      3月11日に福島復興支援&脱原発コンサートをヴァイオリニストの
      ヤンケ有紀さん、日本人会女性コーラスの方々と行いました。
      コーラスの方々が歌った「さくら(独唱)」(ドイツ語訳詩付き)
      には泣けました。ドイツ人の方々もいっぱい泣いてた。

       脱原発運動は生涯を通して続けていきます。賛同の方は是非
      ご連絡ください。ドイツにはいっぱい仲間がいますよ。

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