ガルミッシュのおばあちゃんの元夫で音楽家兼医学部教授の彼(長い!)の
疾患は驚異的な回復を遂げた。しかも3日で!
84歳という高齢からは信じがたい回復例といえる。彼曰く、これまで何年も色々な
医者にかかってきたのにどうしても改善しなかったのだとか。鍼もドイツ人の医師のもと試してみた事があるが全くだめだったので自分には向かないと思っていたのだと。もう、喜ぶ、喜ぶ、喜ぶ。そうだよね。わたしらも嬉しいよ。アンタたちには苦労させられたし。精神面でね。なんていうか、おばあちゃんと元ご主人との板挟みで「自分」を
保つのが難しかったんだ。こちらもいい勉強になりました。
予後のため一応、予定通り一週間は結局いらっしゃった。パーシーはその間、
ずっと毎朝運転手役に徹していた。
後に聞いたところでは、うちのドクターが名医だと彼に告げたのはパーシーであった
らしい。そうじゃないかと思ってたんだ。ガルミッシュのおばあちゃんがうちの先生を
心から信頼しているのはよく知っている。うちの病院の事をとても大切に想ってらして
彼女にとってうちは一種の「隠れ家」のような場所になってるんじゃないかと思うんだ。
だからおばあちゃんがわざわざ元夫を「連れてきた」ことに違和感を感じていた。
そりゃあ、人として誰か困ってる人がいたら大切な情報でも出し惜しみしないで教えて
あげるべきだし、おばあちゃんはそういう親切な心根をお持ちの方だ。(彼女のペンションには受付にいつもうちのパンフレットが常備されている。)でも、相手は
こんちくしょうの(!)元夫でしかも医者なわけだし、私ならわざわざそういう
おせっかいするかなあ?わかんないなあ、と思う。
まあ、とにかく終わり良ければすべて良し、めでたく一件落着。
• • • では済まなかった。
何で?まだ来週も来るの?まあ、ご高齢だし、予後のためこちらにいらっしゃる間は
通ってくださるのも嬉しい限り(ウオッホン!)なんですけど。まあ、いいか。
良くなあああああああいい!
嘘でしょ!冗談も程々にして欲しい!Hr. & Fr. につづく女性の名前は
またまた新患。まさかの、4番目の妻。
ってことは、まさか、ね?さすがに、それはないよね。
(つづく)
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