2014年6月6日金曜日

福利厚生としての補助保険



                  失敗(ていうか今回は不運だな)から次の道を模索。



         綾ちゃんは自分のアイデアをドクターに話してみた。即ちスタッフの福利厚生戦略。
  職場のプレミアとして補助保険加入費を雇用者であるドクターに払ってもらう。
  綾ちゃんたちスタッフは病気の時どうせうちのドクターにしかかからないから
  治療費はドクターに還元される、、、ってどんなもんでしょうね? 


           ドイツ人の平均給与は全体として決して高くない。


           だけど日本人と比べると比較的ゆったりとした生活が送れているのには
  いくつかポイントがあるのだ。



          共働きや有給休暇の数、病欠の扱いなどはよく比較の対象として語られるけれど、
  実は福利厚生面のポイントは意外に盲点で語られることがないと思う。



         ドイツに日本の会社が支店や営業所を置くとき両国の福利厚生に違いがあって
  結果として現地の社員は損をしている、という現実がある。


        たとえば日本だったらボーナスや住宅補助、交通費支給などが挙げられるるけれど
 ドイツでは一部の銀行などが社宅を持っているとはいえ全然例外だし
 ボーナスはほとんど出ない。
 クリスマス金というのがあるにはあるが課税率が膨大だからせいぜい一ヶ月分の
 給与増。年収という観点から見ると日本人の方が明らかに稼いでいると思う。
 通貨の問題があるから統計学的、経済学的な話しじゃなくてあくまでそこに
 住んでいる者としての感覚なんだけどね。

         ドイツの社会はお金以外の部分を充実させて「社員にとって魅力的な」職場を作る
 やり方に長けていると思う。補助保険はその最たる例だ。海外の日本企業は
 日本的な福利面は現地の事情で上手くいかず、さりとてドイツの事情には疎くて
 結果として現地社員は待遇には不満を持つことになる。二つの国のいいとこ取り
 ならぬ、「良いとこ抜き」状態になりがちなんだな。



        中国の職場であるここも全くその例に漏れない。ドクターは節約家でいらっしゃる
 けどきちんと納得すれば必要な出費は惜しまない。




          そして彼は綾ちゃんの案に賛同して下さった。





病院のお魚ちゃんたち、ちょっぴり
メンバーが増えました。


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