雇用者が職場のプレミアとして補助保険をかけると(企業加入)個人で
加入する場合より随分お高くなる。今回は月額180ユーロほど。
カバーする範囲は広くて公的保険の支払い外の全てと医者ではない
自然治療療法士の分も60%返金対象となるという。
綾ちゃんが先ずはモニター的に加入。上手くいくようなら将来的に
他のスタッフに広げていけばよい。
綾ちゃんが今回関心を寄せたポイントは、企業加入のケースだと
事前の健康診断の必要がないということだ。
あ、なあるほど、と綾ちゃんとしては膝を打ちたい気持ちだったんだけどね。
うちの患者さんでものすごいヘビーな病気持ちなのにプライベート保険加入者が
いる。先天的心臓疾患の人とか遺伝病の人とか。これらの人々が何故保険に
加入出来たのか前から不思議だったんだんだ。個人で加入するときには加入j時に
病気を持っているとダメでアトピーと言っても断られることが多いというのに。
そうだ。彼らは公務員だ。しかも官僚クラスの。省庁の官僚と言っても
彼らの給与はそれほど高くない。日本人が想像するような目の玉が飛び出るような
高給取りとは違う。その代わりこういうところは完備されているという訳。
例えば心臓疾患の彼などは重度障害者認定を受けている。40歳くらいだが
血管が既にボロボロで去年の足の怪我が良くならず半年以上出血したまま(?)だ。
外科で3日に一度テープで止めて包帯を巻き直してもらっているが
じわじわ滲み出した血で足はいつもべちょべちょ、
夏の暑い日は凄まじい異臭を放っている。
我々が彼にたいして行えるのはあくまで補助的治療なのだけど
こういうケースの患者さんは治療に「終わり」というものがない。
彼は奇跡的なほど明るく前向きな人でこのゾンビ状態で社会生活も
日常生活も立派にこなしているらしい。しょっちゅう救急車で救急病院に
担ぎ込まれながら。
そう、彼は経済省のお役人なのだ。
仕事も頑張って病気の治療費も出してもらえる。
世の多くの重病患者はほとんど財政苦に喘いでいるが中にはこんな風に
バランスを取ってる人もいる。
超人的な努力の賜物に違いないが。
いつもお世話になっているスタインウエイハウス
今日はご好意で空いているコンサート会場を
ピアノの練習用に無料で貸してもらえました。
これはミュンヒェン地区の子供で青少年音楽コンクールで
全国大会に行ける子に特別のサービス。
ホロビッツさんや(横向きですまん)
若きルビンシュタインさんの見守る中
一人静かにスタインウエイのコンサートグランドで
練習出来るなんてなんて贅沢。
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