彼女と知り合って時々お茶したり家族ぐるみで付き合ったり
するようになって1年ほどが過ぎた。綾ちゃんは女友達として
彼女と付き合うこと自体、普通に良い関係でいたと思うのだけれど
綾ちゃんと彼女をつなぐ共通の部分であるスピリチュアルに
関しては二人のキャラクターの特質の違いが明らかになってきた
時期でもあった。
綾ちゃんはアタマでっかちなので知識を集める。すなわち本を
読み漁る。彼女はどこまでも勘頼り。スピリチュアルに関しては
あからさまに綾ちゃんの方が彼女よりも詳しく!なっていった。
綾ちゃんはほほうと感心したことやズギュンとハートを射抜かれた
トピックの因果関係をなんとか理屈をつけて整合性のある思想として
アタマの整理を行おうとするのに対して彼女は感じる、閃くの感性が
全てで理屈をつけたり言語化するとか、いわゆるお勉強っぽく
なると先へ進むのが難しくなるようだった。右脳、左脳ってやつか?
デコボココンビでそれなりに相性もいいのかな?
ただし、付き合ううちに綾ちゃん、だんだんと彼女の「能力」と
いうのはまあ、時々、濃い念が視えるという程度で、お話に出て
くるようなエスパーとかそういうのでないのだなということは
だんだんにわかってきた。
勘のいい人、というやつだ。
彼女のケースは大変典型的で(後になって理解したことだけれど)
自分の「能力」に興味があるばかりに「見えないこと」にばかり
目がいって、誰の眼の前にもある「現前たる事実」に気がつかない、
または興味がない、ということが多くあったのだ。
これはものすごく危険なことでここを克服しないことには
絶対先へ進んではいけないと思う。勘のいい人、第六感を
持っている人、もう少し進んだ能力を持っている人(予知とか
ハイアーセルフの声を聞けるとか物理的に不可能とされることが
できるとか)という人は実は意外にたくさんいるのだ、と
だんだんに綾ちゃんにも理解できるようになってきた。
こういう人というのは別に特別な人ではなくて、足の速い人、
計算の得意な人、スタイルや声のいい人、etcと同じでほんの
少しの特性に過ぎない。
何より問題なのは、特殊な能力を持っている人がその能力に
見合うだけの倫理性を持っているとは限らない、ということだ。
心の発達や社会性、倫理力と言うものは生来備わるものではなくて
自ら人生の中で学び獲得していくものだ。多くの特殊能力を持っている
人が、その能力に甘えて目の前の現実に盲目になってしまっている、
そういう危険を綾ちゃんはこの頃初めて危惧することを覚えたの
だった。
バシャールは綾ちゃん夫のオススメスピリチュアル本
バシャールの言ってることは実に現実的で地に足がついている。
こういう立派なことを言っているのが宇宙人だというのが
痛快で愉快だと思うなあ。
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