今日もレミエル嬢がやってきた。
タッパーを預かって弁当屋の仕事をしていると(病院の日常的風景?です)
ドクターの奥様がやってきた。
『こんにちは、ヨシオカさん。あれ?お弁当?ああー、今日も
来てるわねえ、例の彼女。大変ねえ。味覚障害なんでしょう?』
は?奥様、誰の話をしてらっしゃるんですか?何?レミエル嬢?
味覚障害なんてそんな話聞いたこともないしカルテにも載っていない。
どっからそう来るんですか?
『本人に聞いたのよ。あなた、毎回お弁当だけどちゃんと食べてるの?
好き嫌いしてるんじゃないの?って。だいたい何でそんなにガリガリなの?
しっかり食べればいいじゃないって!』
はー、さすが奥様。綾ちゃんが腫れ物に触るようにそろそろとアプローチを
行い、ちろりと伸ばしてはまた引っ込めるナメクジの触覚戦術?を
繰り広げる一方でダイレクトに意見陳述なさったわけだ。
あなた、どうしてそんなに痩せてるの?って。
そして綾ちゃんの知らぬうちにレミエル嬢は奥様にすっかり心打ち解けて
何でも喋る関係になっていたのだった。
す、すごい!
もう一人のモーツアルト?
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