『ご主人さまのお姿を初めて目にした時、彼の背後に奥様の
姿が映って、私は、ああ、この方に会わなくっちゃと思ったんです。』
かくしてこの女性はミュンヘンに引っ越してきたばかりの綾ちゃんの
最初の女友達と相成った。彼女は自分が興味あるという分野の書籍を
5〜6冊持参していたが、どれもこれも綾ちゃんには未知のタイトルばかり。
『こうして実際にお目にかかると吉岡さんの奥様の背後に大変徳の高い
お坊さんの姿が見えるのがわかります。』
彼女は大変霊感の強い体質。そのきっかけは妊娠だという。体質?が
変わったのか、突然他人には見えないはずのものが見えるようになった、
とのことだった。妊娠中彼女の夫の赴任地が陸の孤島的(または湯けむり
ミステリー的?)片田舎で土葬の習慣が残っている場所だったそうな。
土着の葬儀は死者の亡骸を伴って村じゅうを練り歩く!!!風習だった
そうである。そんな際、彼女の目にはお亡くなりになったご当人の霊を
始めとして友人、親類、悪意のあるもの無いものありとあらゆる
霊魂がぞろぞろ「見えてしまう」。
いやー、そりゃあ大変だろう。
大変なのはよくわかった。んでも、それで彼女はこの綾ちゃんと
一体どんなお付き合いをしたいんだろう?まさか「徳の高いお坊さん憑き」
の綾ちゃんに悪霊を追い払って欲しいとか!???そんなばかな。
その時彼女が持参した本のうちの1冊
フラワー オブ ライフ
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